大日岳(2128m)飯豊山(2105.1m)

 

★ひとこと   「梅花皮小屋から花と展望の稜線で大日岳、飯豊山へ」

御西小屋から下った稜線から大日岳を望む

★行った日   2008年9月10日(水)  晴  単独
        
★コース

梅花皮小屋6:14→梅花皮岳6:43→7:09(2017.8m)烏帽子岳7:18→御手洗ノ池8:27→9:03天狗ノ庭9:13→天狗岳9:46→10:00御西小屋(水場往復)10:29→文平ノ池10:43→11:42(2128m)大日岳11:58→文平ノ池12:35→13:08御西小屋(水場往復)13:39→(2012.5m)御西岳13:46→玄山道分岐鞍部14:19→P2038(駒形山)14:41→15:05(2105.1m)飯豊山15:24→本山小屋15:37

 北方にある、快晴の朝焼けに染まった置賜(おきたま)山系の彼方に明後日登る予定の大朝日岳と、その左には以東岳が薄く頭をのぞかせていた。背後の北俣岳を振り返りながら急坂を登りつめると梅花皮岳だ。南には大日岳が朝日に輝いている。ニッコウキスゲやタカネナデシコが咲き残る稜線を経てたどる次のピークが烏帽子岳だ。振り返ると北俣岳と梅花皮岳の2山が盛り上がり、前方には飯豊山から大日岳へ続く稜線が長々と伸び、飯豊山と御西岳の間には磐梯山の特徴ある頭がのぞいていた。アップダウンを繰り返しながら御手洗ノ池まで下るとイイデリンドウやタカネヨモギ、池畔にはイワイチョウが目についた。更に稜線を進むと、笹原に池があって砂地が露出した小さな湿原があり、これが天狗の庭だ。いまは植生の回復中らしく立ち入り禁止で別の道が付けられている。笹原の稜線を、右に大日岳、左に飯豊山、後に北俣岳を見ながらなだらかに登りつめると御西小屋だ。御西岳南方へ100メートルほど下った所の水場で補給し、リュックをサブザックに変えて大日岳へ向う。


    (北股岳を振り返る)     (梅花皮岳山頂と大日岳)   (飯豊山(左)と天狗岳(右))

(大朝日岳(中央奥)と以東岳(左奥))(北俣岳(左)と梅花皮岳(右))(烏帽子から磐梯山(中央奥))

    (お花畑の稜線を行く)     (なだらかな稜線漫歩)    (大日岳がだんだん大きくなる)

     (御手洗ノ池)         (飯豊山へ向う稜線を進む)     (逆光に輝く天狗ノ庭)

 (天狗岳を巻いて御西小屋へ)     (御西小屋)         (御西小屋から大日岳へ)

 大日岳を正面に見て笹原の稜線を鞍部まで下るが、この方向から見た大日岳はなかなか精悍な山形だ。コバイケイソウやニッコウキスゲの残り花が大日岳を背景に風に揺れていた。文平ノ池を過ぎるとなだらかな上り稜線となり、最後に急坂を登ると大日岳山頂だ。古い棒杭が一本立っているだけの簡素な小広場なのが最高だ。ここには三角点はなく、すぐ先の西大日岳にあるらしいが行かなかった。山頂からの眺望はこの山系随一だ。飯豊山系全体の展望台で、幸運にも燧ヶ岳や男体山も視認できた。御西小屋まで戻り、本山小屋の水場が遠いので、御西小屋の下の水場で今晩の分を給水して肩に食い込む重いリュック(と言っても推定たった15キロ)を背に飯豊山へ向った。
 御西小屋から飯豊山のメインストリートらしく広い道が多い。平らな御西岳を知らぬ間に通り越し

、P1988の南の裾を巻いてなだらかに笹原を下る。玄山道分岐分岐を過ぎてなだらかに登り返すとP2038の駒形山だ。後で聞くと玄山道分岐を右へ下った所に水場があるらしいが表示はなかった。次のピークが飯豊山だ。三角点もある岩稜の山頂からは、いまたどってきた笹原平原が夕日に輝き、あす下る予定の大ぐら尾根が斜光に陰影を際立たせていた。山頂から飯豊山とほぼ同じ標高の飯豊山神社とその隣にある本山小屋はすぐだ。標高約2100メートルにある本山小屋では防寒用にレインウエアーを着こんで寝たが、晩は宿泊者の炊事の余韻が残っているので暖かかったが、朝方に少し寒かったのはマットが無かったせいもありそうだ。
 飯豊山系の縦走路を歩いてみると、標高の高い縦走路周辺は見晴らしの良いハイマツと笹原の準平原が続いている。春から夏にかけては豊富な草花が咲き乱れる筈だ。特に、扇ノ地紙から御西小屋を経て大日岳に至る稜線が素晴らしかった。

   (大日岳へなだらかに下る)   (文平ノ池と大日岳)      (稜線から望む北俣岳)
 
  (大日岳山頂直下の急登)       (大日岳)          (コバイケイソウと大日岳)

                  (大日岳から西南〜西〜北〜東〜南を望む)

    (御西岳付近を東進)   (飯豊山へ向って草月平を行く)  (飯豊山への最後の登り)

      (飯豊山)         (山頂から本山小屋へ向う)       (本山小屋)

★道端の花(北股岳に記載)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       飯豊山
・2万5千分の1地形図  飯豊山、大日岳

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