東海自然歩道 6 (宇治〜月ヶ瀬)鷲峰山(682m)

 

★ひとこと   「宇治から雪の鷲峰山、童仙房を経て月ヶ瀬口へ」

原山の幾何学模様の茶畑

★行った日   2009年1月25日(日)  晴時々曇にわか雪   単独
 
★コース

JR高槻駅6:40(JR)=7:25JR宇治駅7:30→白川分岐7:56→自然歩道分岐8:05→自然歩道合流8:25→くつわ池分岐8:59→郷之口交差点9:22→9:59御栗栖神社10:09→鎌磨橋10:32→11:31休憩所11:39→金胎寺12:00→原山12:38→原山バス停12:49→童仙房分岐13:03→稜線出合13:24→R45613:52→峠14:19→14:29休憩14:36→童仙房四番14:45→童仙房五番14:55→峠15:20→野殿15:32→R163出合16:44→押原16:50→17:16JR月ヶ瀬口駅(JR)17:33=JR高槻19:50

 日帰り圏の東海自然歩道6回目は宇治から郷之口経て金胎寺を経由、原山、童仙房、野殿を通り月ヶ瀬口へ下る計画だ。昨日から寒波が襲来し雪をかぶった茶畑が見られそうだ。今朝の京都駅では比良?へ向うスノーシューを背負った若者の姿をうらやましく眺めながら奈良線で宇治へ向った。
 ちらほらと朝の散歩中の人とともに宇治橋のたもとから左岸沿いに進む。右には木の間から平等院、左には塔の島を眺めながら歩く石畳の遊歩道が素敵だ。宇治駅から30分も歩くと白川分岐の表示があって、ここから宇治川を離れる。少し進むと白川神社の方へ左折する順路がある筈だが、表示を見落としたのか直進してしまった。車道に出た所から左の林道に入り犬に吼えられながら茶畑を抜けると、先程の車道に合流すると共に順路に戻った。しばらく車道を進むが、再度、山道に入り雑木林を抜けるとまたまた車道歩きだ。けたたましい騒音の養鶏場を過ぎると休憩所のあるくつわ池分岐だ。車道をそのまま下り、山林の大規模茶畑開発地を過ぎると郷之口交差点だ。R307を横切って集落の間を標識を頼りに右左折を繰り返すが、道を失った時は犬打川の上流に向って歩けばよい。途中の木立に囲まれた御栗栖(みくりす)神社は東屋もあり休憩の適所だ。雪の降りしきる中、しばらく車道を進むと1車線の細い道となり、ほどなく鎌磨橋の手前から地福谷沿いの地福谷林道に入る。途中で白谷林道を合わせて道なりに進むと左から上ってくる林道との合流点広場に休憩所があり、少し上ると金胎寺(こんたいじ)山門だ。山門を入った所からスリル満点の行場巡りコースがあるがきょうは雪のため閉鎖だ。山頂の林間には鷲峰山(じゅうぶさん)の1等三角点もあるがこれもきょうは省略だ。きょうは行程が長いのですぐ上の多宝塔も遥拝のみにして、山門手前から表示に従って原山へ下った。

 (宇治川左岸の遊歩道を行く)   (遊歩道から平等院)         (塔の島)

   (白川へ車道を行く)        (茶畑の農道を進む)       (杉林の山道を上る)


   (また車道へ合流する)    (休憩所もあるくつわ池分岐)    (茶畑造成中の山林)

     (郷之口交差点)          (茶畑街道を行く)           (御栗栖神社)

(にわか雪降りしきる車道を行く)  (犬打川に沿ってのぼる)   (鎌磨橋から地福谷をのぼる)

   (杉林をなだらかに上る)   (林道合流点の休憩所)        (原山方面分岐)


 はじめは雪で滑りそうな急坂の山道だが、すぐに山腹をたどる杉林中の平坦な道となり、しばらくなだらかに下ると原山側の茶畑の最上端に出る。足下に茶畑と和束町が広がりその向うに南山城の山が連なる景観だ。すべて茶畑となった山の斜面を下ると原山の集落に入り、集落の細い道を抜けると原山バス停だ。車道を横切って田園地帯を進み、童仙房の表示に従って左折して農道を進む。軽四なら通れる様な茶畑用の狭い農道を道なりに進む。山林を進むと小さな茶畑が現われるといった具合に山の中に茶畑が点在している。三ヶ岳の稜線を越える峠が最高点でこの辺りの茶畑は雪をかぶっている。少し下ると南山城横断林道に合流し、なだらかに下ると童仙房三、四、五番の順に集落がある。四番には休憩所もあるないおん寺が建っている。童仙房は明治初年から京都府が開拓に着手、京都に近いところから番号が付されたそうだ。小学校の建つ五番から更に東進し小さな峠を越えると野殿地区だ。ここから押原まで長い長い6キロにも及ぶ林道下りだ。見晴のよいところは少ししかなく、殆どが樹林帯を下る忍耐を要するくねくね道歩きだ。R163に合流後、順路は押原から南下し関西線のトンネルを越えてから線路の南側を月ヶ瀬口駅まで続いているが、時間が遅くなったので歩道の完備したR163で直接駅へ向った。ここからJRで帰阪したが、木津から天王寺経由、木津から京都経由、柘植から草津経由と3ルートあり、何れも所要時間に大差なく、待つことなく割合便利に帰れた。
 風光明媚な宇治を起点とし、南山城の最高峰鷲峰山を経て高原開拓地の童仙房をたずね、いたるところに茶畑が広がる眺めを楽しむことができた。途中の交通機関が不便なため長距離となり、そのためゆっくりできなかったのが心残りだ。

     (金胎寺山門)        (杉林をなだらかに下る)    (茶畑の最上段を下る)

  (茶畑から和束町を俯瞰)         (茶畑を下る)          (原山の金胎寺登り口)

  (門前の茶畑農道を行く))    (稜線から鷲峰山を望む)       (峠付近の茶畑)

   (童仙房四番の町並み)   (休憩所もあるないおん寺)    (五番の童仙房小学校)

 (野殿に至る峠はつるつる)       (野殿集落)       (長い長い林道下りの始まり)


  (山間をくねくね道が続く)     (やっとR163に近づく)    (押原付近のR163を行く)

 (正面がやっと月ヶ瀬口駅)       (月ヶ瀬口駅)         (駅から柘植方面)

 
★道で出会った花

★ルート断面図
(1)宇治〜原山

(2)原山〜月ヶ瀬口

★地  図
(1)宇治〜郷之口

(2)郷之口〜金胎寺

(3)金胎寺〜童仙房五番

(4)童仙房五番〜月ヶ瀬口

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  宇治、田辺、笠置山、島ヶ原

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