JR高槻駅6:27(JR)=新今宮=8:25JR笠置駅8:28→笠置寺山門前8:56→京都・奈良県境9:23→柳生9:40→芳徳寺9:49→疱瘡地蔵10:06→10:21峠10:29→おふじの井戸10:45→南明寺10:50→夜支布山口神社11:28→11:57休憩12:07→12:17圓成寺12:30→峠12:57→峠の茶屋13:27→石切峠13:31→13:56地獄谷石窟仏14:03→首切地蔵14:18→朝日観音14:30→夕日観音14:34→寝仏観音14:35→奈良公園分岐14:48→高円山登山口15:01→八坂神社15:16→祟道天皇陵15:53→16:00円照寺バス停16:12(奈良交通バス)=16:37JR奈良駅16:48(JR)=新今宮=JR高槻18:15
忍辱山町からは、しばらく誓多林(せたりん)のなだらかな山の道だ。間伐の手入れのいきとどいた杉林を進み大慈仙(だいじせん)町からの車道と合流して、更に進むと上誓多林の集落だ。集落の少し先に古くからある今も現役の峠の茶屋がある。すぐ先の石切峠から地獄谷石窟仏へ向うべく左の山道に入る。急下降して険しい地獄谷を渡り、しばらく山腹を進むと道端に石窟がある。今も彩色が残る奈良時代後期の線刻された磨崖佛だ。奈良奥山ドライブウエーを横切って、すぐ先の新池で石切峠からの道と合流し、少し下ると赤いよだれかけをした端正な首切地蔵が建っている。ここから小滝が散在する渓流沿いの石畳の滝坂道だ。かつて奈良と柳生方面を結ぶ重要な古道だったそうだ。大木が茂る石畳道を下ると、道の右上方に朝日に輝く朝日観音、夕日に輝く夕日観音が岩壁に刻まれている。道端には剥がれ落ちた岩塊の寝仏がある。滝坂道は住宅地に入ってなおも下り、次の交差点で直進すると奈良公園だが左の天理方面へ向う。白毫寺(びゃくごうじ)を右に分け、雑木林を抜けたり、田圃を横切ったり、住宅地を抜けたりして標識通りに進むと鹿野園(ろくやおん)町だ。きょう通過してきた難読の忍辱山、誓多林、大慈仙、鹿野園は菩提山町とともにインドの五大仏教聖地からきた地名だそうだ。鹿野園の竹薮で標識を見間違えて少し迷ったが、新興住宅地を抜け田園地帯を通って祟道天皇陵を過ぎると間もなく円照寺バス停だ。JR帯解(おびとけ)駅へ向うつもりだったが、バスがすぐに来たのでで奈良へ戻り、JR奈良駅から帰阪した。
真冬の柳生街道は、大河ドラマ「春の坂道」の喧騒も終わり静けさを取り戻した柳生界隈、名刹、圓成寺のたたずまい、静寂の石畳の続く滝坂道など、ハイキングシーズンにはない歴史を感じさせる落ち着いた道だった。
(圓成寺の鎮守社(国宝)) (誓多林町の長い山道を歩く) (今も営業中の峠の茶屋)
(石切峠) (急な丸太階段を下る)
(地獄谷を渡る)
(地獄谷石窟仏)
(彩色が残る線刻された仏画)(新池で石切峠からの道と合流)
(首切地蔵前の休憩所) (首切地蔵)
(柳生と奈良を結ぶ古道、滝坂道)
(沿道上の朝日観音) (遥か上部の夕日観音) (沿道そばの寝仏)
(原生林の滝坂道) (住宅街に入ると奈良分岐も近い) (鹿野園町の山裾を歩く)
(竹薮も多い山の辺の道) (あぜ道を行く山の辺の道)
(祟道天皇陵)