東海自然歩道 11 (室生〜中太郎生)

 

★ひとこと   「室生寺から奥香落、曽爾高原を経て中太郎生へ」

曽爾村相輪地区から望む鎧岳

★行った日   2009年2月15日(日)  晴   単独
 
★コース

JR高槻駅6:27(JR)=鶴橋(近鉄)=8:06室生口大野駅8:10→大野寺磨崖佛8:15→東海自然歩道出合8:24→林道分岐8:28→門森峠9:18→芸術の森9:30→室生寺9:44→9:55龍穴神社10:02→宇野川橋10:20→囲炉裏庵10:32→林道別れ10:50→南松ノ滝分岐11:01→南松ノ滝11:04→南松ノ滝分岐11:10→国見・住塚分岐11:26→11:49クマタワ12:02→済浄坊渓谷分岐12:30→車道(赤目へ)出合12:48→サンビレッジ曽爾12:58→県道出合13:07→嶽見橋13:12→太郎路13:31→曽爾ファームガーデン13:48→林道出合14:26→曽爾高原14:32→14:51亀山峠15:00→林道出合15:18→16:08南出口(中太郎生)バス停17:05(三重交通バス)=17:58名張駅18:05(近鉄)=鶴橋=JR高槻駅19:58

 日帰り圏の東海自然歩道11回目は室生寺から鎧岳や済浄坊(さいじょうぼう)渓谷などの奥香落(おくこおち)、曽爾高原を経て中太郎生(なかたろう)に至る室生火山群の前半コースだ。帰りの中太郎生からの終バス時刻があるので、安全を見て室生口大野駅を早めの出発だ。
 宇陀川に沿って前回の道を逆にたどり、赤い橋を渡るとしばらくして室生ダムからくる東海自然歩道と合流、そのすぐ先で車道と別れて林道に入る。杉林の中、時々石畳が現われる遊歩道を黙々と50分ほど歩き続けるとやっと門森峠だ。峠から石畳の七曲の急坂を下ると冬季休業中の芸術の森だ。室生集落に向って家が点在する田園地帯を標識を頼りに遊歩道を下る。下りきった所に赤い橋があり、その先が人気の室生寺だ。橋の上から手を合わせただけで失礼し、室生川に沿って進むと約10分で大杉の茂る龍穴神社だ。しばらく川沿いに進むと宇野川橋だ。ここで左折し、宇野川に沿って伸びる林道を進む。10分位進んだ淋しい林道わきに囲炉裏庵というめん処がある。こんな所で営業が成り立つのか不思議だ。左や右に林道を分け、標識通りに進み、橋のたもとで林道から山道に入ってしばらく登ると南松ノ滝への分岐点だ。10分位で往復できる南松ノ滝は岩盤を流れ落ちる素晴らしいナメ滝だ。この辺りの渓流は岩盤を流れ下るため、連続したナメ滝が木々の間から左下方に見えている。林間をしばらく進むと谷間のような場所で国見山・住塚山への草深い道が右へ分岐している。そのまま直進し、谷を渡ってから林道を横切り、一部石畳の残る笹原林床の杉林を登り切るとクマタワだ。トイレもあるクマタワ広場から国見山・住塚山への遊歩道があり、今井への林道始点でもある。例年、この時期には積雪があるので時間的に余裕を見た計画をしたが、あっけなく通過してしまった。

    (大野寺磨崖佛)       (室生寺へ赤い橋を渡る)    (県道から林道へ入る)

   (石畳の急坂を上る)     (杉林の門森峠)         (峠から七曲の急坂を下る)

  (冬季閉園中の芸術の森)   (室生の集落へ向って下る)          (室生寺)


      (龍穴神社)       (室生川に沿って車道を行く)   (宇野川橋から林道を進む)

 (淋しい山中にある囲炉裏庵)    (淋しい林道を進む)     (宇野川に沿って林道を進む)

   (意外に豪華な南松ノ滝)   (滝へはこの標識を曲がる)     (杉林の山道を行く)

 
 峠から林道を下り、途中で右へ国見山・住塚山へ向う林道を分け、30分も下ると済浄坊(さいじょうぼう)渓谷に入る遊歩道分岐点だ。この渓谷は赤目渓谷に似て、岩盤上に滝が連続する美しい所だ。渓谷を出ると赤目からくる車道と合流し今井へ向って下る。柱状摂理の見える鎧岳や薄茶色に染まった曽爾高原の稜線、道端下のナメ滝の長走りの滝など、この林道歩きは退屈しない。オートキャンプ場のサンビレッジ曽爾まで下ったが本来のコースが判らなくなり、横輪バス停まで下る迂回ルートを採った。サンビレッジの横から遊歩道に入り、次に出合った車道を下ると横輪だ。少し北上して青蓮寺川を嶽見橋を渡るが、橋上から見るマッターホルン状の鎧岳が素晴らしい。橋を渡って青蓮寺川の右岸沿いに、見る角度により刻々変わる鎧岳の雄姿を眺めながら太郎路(たろじ)に至り、曽爾高原へ向って車道を東進する。車の排ガスに辟易しながら曽爾ファームガーデンまで車道を進み、少し先から表示に従って山道に入る。どこかで道を間違えたらしく、山道をどんどん登り、曽爾高原へ向う車道が下に見える所まで登りつめてしまった。仕方なく、薮を古光山(こごやま)方向の林道へ下り、曽爾高原のお亀池のたもとへ到着した。

(国見・住塚山分岐点のクマタワ)(クマタワから車通行可の道) (済浄坊渓谷へ遊歩道を下る)

  (滝が連続する済浄坊渓谷) (済浄坊渓谷の遊歩道を行く) (紅葉が良さそうな済浄坊渓谷)

   (赤目からの車道出合)     (鎧岳が頭をのぞかせる)     (倶留尊山も見える)


  (サンビレッジ曽爾横を下る)(青蓮寺川の右岸沿いに進む)(太郎路から兜鎧のツーショット)

(車道を曽爾高原へ向って上る)(車道から山道へ入って登る)    (杉林の急坂を上る)

                     (曽爾高原のお亀池風景)

 池といっても殆ど湿地化し、環境保全のため遊歩道以外は立ち入り禁止の高層湿原だ。きょうは季節外れに暖かく、春のような陽気に誘われて数組の子供連れがはしゃいでいたが、ススキ原はまだ冬の装いだ。草原をゆっくり登ると展望のよい亀山峠だ。眼下の曽爾高原の彼方に太郎路などの点在する集落を抱くように住塚山から鎧岳に至る山々が連なっているさまは見事だ。峠から石畳の遊歩道を下るとすぐに森林帯を抜け、倶留尊山をバックに広がる池の平の高原だ。大洞山から尼ヶ岳まで連なる丸みを帯びた山を眺めながら田園地帯を下り、太郎路の集落に入ると南出口のバス停はすぐだ。バス停そばに店もあるので、車では禁じ手のビールと熱燗で乾杯だ。定刻の5時過ぎの名張行きの終バスで3時間弱かかって帰阪した。
 2月とは思えない春のような暖かい日ざしに恵まれた一日だった。渓谷美の済浄坊渓谷や柱状節理の住塚山、鎧岳の奥香落、ススキに覆われたすり鉢のようなお亀池の曽爾高原など自然美を堪能できるコースだ。

    (お亀池の説明)        (亀山峠へ登りつめる)          (亀山峠)

                    (亀山峠から曽爾高原を望む)

  (峠から中太郎生へ下る)   (林道出合から農地を下る)   (大洞山を正面に見て下る)

           (倶留尊山山麓から天ヶ岳(左)大洞山(右)を望む)

           (倶留尊山山麓から学能堂山(左)三峰山(右)を望む)

 
★道で出会った花

★ルート断面図

★地  図
(1)室生口〜南松ノ滝

(2)南松ノ滝〜太郎路

(3)太郎路〜中太郎生

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大和大野、倶留尊山

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