★コース
JR高槻駅5:20(JR)=鶴橋(近鉄)6:17=東青山駅7:44→せせらぎコース分岐8:00→旧トンネル休憩所8:23→林道出合8:51→滝見台8:56→布引ノ滝9:01→10:13(756.0m)三角点展望台10:21→円山草原10:48→榊原自然歩道分岐11:35→馬野渓分岐12:02→林道出合12:27→(842m)笠取山12:36→12:41林道出合12:52→大橋道標14:01→新大仏寺分岐14:24→林道長谷線分岐14:36→14:50休憩14:57→車道横断15:37→田代池15:46→霊山登り口15:58→16:31(765.8m)霊山→R25出合17:33→17:55JR柘植駅18:13(JR)=JR高槻19:42
日帰り東海自然歩道14回目は東青山駅を出発点として青山高原を経て、富永から霊山を通って柘植へ向う道だ。天気予報では晴だったが冬型気圧配置が強まり、近鉄から眺める山々の頂上付近は雲に隠れ、東青山駅ではにわか雨の名残で路面は濡れていた。風が強かったが駅前の朝日に輝く四季のさと公園が清々しい感じだ。
東青山下車は1人だけだ。横目で先週末の脱線事故の留置車両を見ながら、朝日に照らされた公園の景観を楽しみながらせせらぎコースをたどり、途中の道標に従って青山高原に向った。杉林をなだらかに進み、急坂を下ると旧トンネルがぽっかり口を明け、そばに休憩所がある。トンネルから少し山腹を下ると上ノ村に通じている二川林道と出合い、すぐに林道から別れて山中に入る遊歩道をたどる。なだらかに山腹をぬう遊歩道を進むと、東青山から来る道と合流し、そのすぐ先が滝見台だ。山肌に数段の滝が半分木々に隠れてかかっているのが遠望できる。滝を迂回するルートと滝下を渡るルートがあり、後者を選び、急な丸太階段を下る。水量が少ないが、間近で見る滝は迫力がある。下から大日滝、飛龍滝、霧生滝の三段滝だが、最上段の滝は途中から見える。滝を渡って急坂の階段を登ると、滝を迂回した道と合流する。滝の上流の沢筋に沿って進み、杉林と雑木林が交互に現われる尾根筋を登ると、滝から1時間強で青山高原三角点展望台だ。晴だが寒風が吹きすさび、薄雲がかかって遠望もままならず、伊勢湾、三峰山や高見山も霞んでいた。これから向う風車群は勢いよく回っていたが、寒いので窪地に身を潜めて一服だ。
(東青山駅前の公園から出発)
(せせらぎコースを進む) (なだらかな雑木林を進む)
(杉林を行く) (旧トンネル跡の休憩地)
(谷に沿って山沿いを行く)
(雑木林を行く) (東青山からの林道と出合う) (滝見台)
(滝谷に沿ってさかのぼる) (なだらかな尾根道を行く)
(三角点展望台)
(青山高原三角点展望台から東北〜東〜南〜西〜北〜東北を望む)
遊歩道を北上、滝見台から別れた道と合流後直進したが、順路は合流地点で車道を横切るのが正解らしい。円山草原を通過後しばらく車道を進み、左側に東海自然歩道が現われたので遊歩道に入った。この辺りから近くに風車が並び、折からの強風を受け、シュッシュッという風切音が恐ろしい位に響き、発電機の音らしい60Hzの唸り音もして、自然エネルギー利用も大変だなあと実感。榊原温泉歩道を右に分け、しばらく進んで車道をくぐり沢筋をどこまでも下る。やがて車道に出合い、車道を左へそのまま下ると馬野渓だが、途中で右の林道に入る。道標通りに途中で左に入って急な長い丸太階段を延々と上ると林道に出合う。道はないが快適そうな尾根筋が笠取山頂上に向って伸びているのでそこを登る。尾根には石碑が点在し、祠もあるので修験の山か?とも思うが確証なし。山頂は金網塀に囲まれたドームが建っていて立入り禁止だ。稜線を先程の林道まで戻り、後は富永へ至る長い長い林道下りだ。初めは落葉樹の樹林を、霊山の南に位置する西教山を垣間見ながら下るが、途中から薄暗い杉植林帯を黙々と進むのみだ。集落に入ると芭蕉ゆかりの大きな大橋の道標石碑があり、休憩所もある。R163を横断して服部川沿いに進み、富永にて橋を渡り霊山に向う。本当は新大仏寺に寄りたかったが、明るい内に柘植へ着きたかったので割愛した。
(二等三角点) (なだらか尾根の遊歩道を行く) (円山草原)
(アセビの道を進む) (風切音のすごい風車群)
(榊原温泉歩道分岐)
(丸太階段を下る道) (杉林を下る) (笠取山登り口)
(笠取山頂上) (ドームのある山頂は立入禁止)
(山頂から尾根を下る)
(ブナやミズナラの林道を下る) (霊山の南の西教山が見える)
(延々と続く杉植林帯)
(富永の大橋道標)
(富永の集落を進む)
(富永から笠取山を振り返る)
富永の集落を抜け、後ろに笠取山を見ながら田園地帯を過ぎ、新大仏寺へ通じる小道を右に分ける所から左の林道へ入る。しばらく林道を進み、道標に従って右の細い地道林道をたどる。何度も沢を渡るがその度に正確に飛び石が配されているので助かる。杉植林帯の続くなだらかな上り坂を進み、地図にない車道の切り開きのため途切れた尾根を一旦下って元の尾根に登り返して峠を下ると堰止湖の田代池だ。先程の車道は、富永と加太間の蝙蝠峠を通る県道から田代池まで伸びている林道らしい。目の覚めるような田代池をほぼ半周し、野外活動センターの横が霊山の登り口だ。丸太階段の道は初めの杉林が雑木林に変わり、アセビの道になると稜線に達し、すぐに霊山頂上だ。古い寺院遺跡の残る山頂からの展望は素晴らしく、きょうは遠望はきかないが、南には越してきた笠取山など青山高原、北には柘植の集落の彼方にこれから向う南鈴鹿の山々が連なっていた。寒風で吹き飛ばされそうな山頂なので、寒さに耐えかね早々に下山した。山頂から柘植までコンクリート舗装の急坂の林道が続いているが、頂上に駐車スペースもなく道幅も狭いので、車の場合も野外活動センターから登った方がよい。急な林道を延々と下り、霊仙寺への道を左に分け、名阪国道をくぐるとR25に出合う。夕暮の田圃道を霊山を横目に東進すると間もなく柘植駅だ。ここからは割合便利で1時間半で高槻だ。
きょうは風が強い寒い一日だったが、布引ノ滝、青山高原、霊山と見るべき所の多いコースだった。特に、三角点展望台から円山草原にかけてミヤコザサに覆われた展望コースは四季折々の良さがある。また、田代池から霊山へ至る散策路も捨てがたい所だ。
(林道から遊歩道に入る)
(飛び石で渓流を渡る)
(杉林が続く)
(堰止湖の田代池)
(湖畔の道をたどる) (野外活動センターの霊山登り口) (なだらかに上る)
(稜線を進む)
(大展望の霊山)
(山頂遺跡の説明板)
(霊山から東〜南〜東、南を望む)
(狭い急な林道を柘植へ下る) (柘植から夕暮の霊山) (柘植の田園地帯を東進)