東海自然歩道 15(柘植〜関)筆捨山(286.2m)


★ひとこと   「柘植からゾロ峠、不動滝を経て筆捨山へ向う南鈴鹿の道」

関宿

★行った日   2009年3月5日(木)  晴後曇   単独
 
★コース

JR高槻駅6:54(JR)=8:29JR柘植駅8:35→余野公園分岐9:07→奥余野公園登山口9:21→9:53(560m)ゾロ峠10:03→不動滝10:53→11:00休憩広場11:09→峠(西島越)11:56→12:35車道出合12:42→車道別れ12:52→林道別れ13:03→鉄塔13:24→P403 13:37→車道出合13:53→バンドウ14:10→R1歩道橋14:28→観音山歩道入口14:35→展望岩14:52→15:02(286.2m)筆捨山15:08→羽黒山分岐15:24→展望台15:44→国民宿舎16:03→関宿街道16:13→16:22JR関駅16:49(JR)=JR高槻18:42

 日帰り東海自然歩道15回目は柘植から南鈴鹿の山間をぬい鈴鹿峠手前を関へ向う道だ。多くの通勤客を乗せた新快速で草津へ、単線の草津線も通学と通勤で長編成の電車がほぼ満員だ。この時間帯は大阪方向へ向う通勤客ばかりと思っていたが、湖東へ向う通勤、通学客も多く、僕の認識不足だった。殆どの乗客は途中で下車し数人の乗客とともに柘植駅に降り立った。
 柘植駅東側の踏切を渡って北上する。往時、東京発湊町行き夜行が関西線を走っていた頃を懐かしく想い出しながら、架線のない関西線のホームと電化された草津線の線路を眺めつつ踏切を歩いた。3日前に越えてきた霊山を眺めながら進み、余野公園への道を左に分け、1時間弱、杉林のなだらかな上り坂を歩くと奥余野公園登山口駐車場だ。以前、Kさんと鈴鹿峠から油日岳へ縦走したときに車をデポした所だ。ここからゾロ峠に向うべく右の林道に入る。すぐに坎霞渓(かんかけい)と称する谷川沿いの山道となり、30分も登ると左は油日岳、右は不動滝に向う三叉路のゾロ峠だ。表示によれば7世紀に壬申(じんしん)の乱で大海人皇子(おおあまのおうじ)が美濃へ、12世紀に義経が平家追討のため西国へ、通った歴史的な道だそうだ。峠から旗山への道を右に分け丸太階段を下り、荒れ気味の谷に沿って何度も滑り易すそうな丸太橋を渡りながら下流へ下る。やがて崩壊地の上にでて、曲がりくねった道を注意深く下ると谷底の不動滝分岐だ。谷底を数十メートルほど渡り歩くと滝の全容は見えないが滝壺だ。小規模の滝だが近くで見ると迫力がある。元へ戻って少し下ると一っ家へ下る林道始点広場だ。切り株ベンチもある休憩適所だ。
 道標通りに左の遊歩道に入り、崖を削ったなだらかな道を左下に沢音を聞きながら進む。西島越の峠を越えて延々と休憩広場から1時間半も歩くとやっと加太北在家に通じる林道出合だ。林道を左へ行ってすぐ左折して虻谷林道に入る。しばらく林道を進み、道標に基づいて沢を渡って尾根道を上る。尾根伝いに付けられた道を、時々のぞく南鈴鹿の尾根を眺めながらアップダウンしながら登りつめるとP403のピークだ。尾根伝いに下るとバンドウへ向う林道に降り立つ。右へ下れば加太駅だ。左へ舗装道路を20分も下るとバンドウだ。桜並木もある広い平地があって林業の盛んな頃は定住者も居たそうだが今は作業所が残っているだけだ。ここから川に沿ってしばらく下るとR1歩道橋だ。

  (年輪を感じる柘植駅)     (柘植から霊山を振り返る)    (奥余野公園登山口)

   (谷川沿いにさかのぼる)     (雑木が目立つと峠は近い)     (ゾロ峠の三叉路)

   (峠から丸太階段を下る)     (さらに続く丸太階段)   (何度も渡る滑り易い丸太橋)


 (荒れている渓流沿いの道)    (不動滝上流の崩壊地)         (不動滝)

 (水が増えると行けない滝道)     (沢沿いに下る)         (林道始点の休憩広場)

  (西島越の崖をへつる道)    (渓流に沿ってさかのぼる)      (西島越の峠)


  (延々と杉林を下る)        (丸太階段の尾根道)   (油日岳から高畑山へ続く尾根)

   (P403のピーク付近)     (バンドウへ続く林道出合)        (バンドウ)

 歩道橋を渡るとすぐに右の小道に入り、茶畑の縁を進み、小橋を渡ると旧道に出る。左へ直進すると鈴鹿峠だが、すぐ先が筆捨山へ向う観音山歩道の入口だ。しばらく杉林の道をなだらかに進むと休憩小屋があり、この辺りからコナラなど広葉樹の森が広がっている。間もなく砂岩の尾根道となり、所々に見晴のよい岩場が張り出している。危険な所は両側に手摺の付いた岩尾根をしばらく進むと筆捨山だ。山頂は自然林に囲まれて展望はない。雨が降りだしそうな雲行きになって来たので、先を急いだ。羽黒山への道を左に分け直進すると尾根端部に展望台が建っている。標高が低いので遠望はきかないが、南の視界が開け、錫杖ヶ岳から経ヶ峰の山塊がギザギザの姿を見せ、西には伊勢湾が霞んでいた。展望台からしばらく下ると車道に出合い、その先の赤い橋を渡ると国民宿舎だ。道なりにしばらく下ると関宿の街道に入る。よく保存された歴史的な宿場町の街並みを通り過ぎるとJR関駅はすぐだ。民営駅舎らしく、構内に案内所や売店もありビールで乾杯後、やってきたディーゼルカーに乗り、柘植で草津線に乗り換えて帰阪した。
 きょうは前半は暖かい日ざしに恵まれ、後半も降られず南鈴鹿の山並みが楽しめた。布引山系と鈴鹿山系とのつなぎコースだが南鈴鹿の渓谷と尾根をたどる道だ。

  (R1歩道橋を渡って右へ)     (茶畑の端を進む)        (観音山歩道入口)

    (途中の休憩所)        (コナラ茂る丸太階段)          (見晴岩)

    (砂岩?の尾根道)           (筆捨山)          (明るい低木帯を行く)

  (自然林の尾根道を行く)    (展望台が尾根端にある)        (展望台)

                 (展望台から東南〜南〜西〜西北を望む)

  (国民宿舎手前の赤い橋)       (関宿の街道)           (JR関駅)

 
★道で出会った花

★ルート断面図

★地  図
(1)JR柘植駅〜峠(西島越)


(2)峠(西島越)〜バンドウ


(2)バンドウ〜JR関駅

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  鈴鹿峠、亀山

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