★コース
JR高槻駅5:22(JR)=JR亀山=JR四日市駅8:04→8:24近鉄四日市8:32(近鉄)=8:58湯の山温泉駅9:01→蒼滝口バス停9:32→東海自然歩道出合9:40→鳥井戸川渡渉10:13→11:08風越峠11:14→朝明川渡渉11:35→朝明口11:57→12:37尾高観音12:43→八風大石13:30→切畑橋13:35→福王神社分岐14:02→14:06福王神社下14:15→福王神社分岐14:17→福王山登り口14:44→宇賀渓水晶吊橋15:08→登竜荘15:17→R421別れ15:54→石部神社15:43→黄金橋16:34→伊勢治田駅分岐16:58→17:15東藤原駅17:40(三岐鉄道)=近鉄冨田駅18:22→17:28JR富田駅18:44(JR)=JR亀山19:26=JR高槻21:26
日帰り東海自然歩道18回目は湯の山温泉を起点として、武平峠の三滝(みたき)川、根ノ平峠の朝明(あさけ)川、八風峠の田光(たひかり)川、石榑(いしぐれ)峠の宇賀川、治田(はった)峠の青川を夫々横切り、鈴鹿山脈の東側山麓を北上して藤原町に至る計画だ。暗い内に出発し、3時間半かかって湯の山温泉駅到着だ。
4月にならないとバス便が少ないので湯の山温泉に向って歩きだ。時々正面に現われる三角錐の御在所岳を眺めながら三滝川に沿って約30分進み、蒼滝口バス停で右折。憩橋で左岸に渡り車道を進むが、2008年9月三重県北部の集中豪雨被害が物凄い有様だ。護岸堤防があちこちで決壊し、崩壊した水産センターには土砂に埋まった車が放置されていた。水産センターの先で東海自然歩道と出合い、道標通りに山間の遊歩道に入る。谷筋では荒れた道だが、それ以外は椿の多い快適な遊歩道を進む。アップダウンの多い道を進み、峠を越えた辺りで東海自然歩道が通行止だ。引返すのも大変なので自己責任で強行突破すると三滝川支流の鳥井戸(とりど)川にかかる橋が崩落だ。きょうは対岸に容易に飛び移れたが増水時は駄目だ。R477をくぐり、希望荘の横を道なりに直進すると沢を渡る小さな橋でまたまた通行止表示だ。迂回路もないのでそのまま直進、沢に沿って進むが少し崩落した所があるが殆ど支障なしに通行可だ。ヤブツバキ満開の道を登りつめると今日の最高点の風越峠だ。峠を下ると、明治にオランダの技師により施工された縄たるみ堰堤が現われる。付近の花崗岩を利用した中央部がたるんだ石積みの堤だ。一部崩落した所もある沢沿いの道を20分ほど下ると朝明川河原だ。美しい流れを飛び石伝いに渡ると朝明川左岸の水無口だ。増水時には、1時間かけて道標通りに上流の朝明キャンプ場まで迂回する必要がある。
(湯の山温泉へ向って進む) (蒼滝口バス停で右折する) (崩壊した水産センター横を行く)
(東海自然歩道出合) (椿の遊歩道を進む)
(アップダウンの多い尾根道)
(通行止地点を自己責任で通る) (流された鳥井戸川の橋) (R477をくぐる)
(椿の多い遊歩道を上る) (展望のない風越峠)
(峠から急坂を下る)
(縄たるみ堰堤付近) (崩壊した谷沿いの道) (朝明川の飛び石渡渉)
水無口から西へ行くと朝明キャンプ場を経て根ノ平峠や杉峠に通じているが、桑名方面を正面に見て東へ下る。朝明口から左の鹿の谷林道へ入り、県民の森を過ぎて遊歩道を進むと、またまた朝明川支流の焼合(やけご)川の歩道橋が崩落だ。何とか渡ってから家族旅行村の横を下り、杉林を少し進むと六角形の御堂の建つ尾高観音だ。桧の巨木が並ぶ参道が見事だ。車道や林道を道標通りに進み、根の平から雑木林をなだらかに上り、峠を過ぎた所に八風大石が鎮座している。道なりに下って田光川の切畑橋を渡る。橋の手前を上流側へ進むと八風峠を越えて、滋賀県側の八風街道につながる郷愁をそそる道だ。切畑の集落を抜け、釈迦ヶ岳を背に広々とした田園地帯をなだらかに下る。再び山林に入り、雑木林のだらだら坂を上ると福王神社分岐点だ。杉林を5分も進むと福王神社の鳥居だ。前途が長いので本殿への石段を上らずに先ほどの分岐点まで引返し、福王山の山腹を進んだ。
(桑名方面を正面に見て下る) (朝明口の休憩所) (山裾の林道を進む)
(焼合川の崩壊した橋下を渡渉)
(家族旅行村の横を下る)
(尾高観音の六角形の御堂)
(尾高観音の桧並木の参道)
(雑木林を緩やかに上る)
(道端の八風大石)
(田光川の切畑橋から釈迦ヶ岳)
(切畑の田園地帯を下る) (切畑の田園から釈迦ヶ岳)
(雑木林をなだらかに上る)
(福王神社分岐)
(福王神社鳥居)
杉林や雑木林をなだらかに上り、福王山への登り道を右に分けると峠だ。明るい疎林帯の遊歩道を下りきると宇賀渓水晶吊橋だ。左岸のさびれた水晶キャンプ場を抜けR421と合流だ。ルートの遊歩道が国道の右下に続いているが国道改良工事のため車道歩きだ。左へ行けば石榑峠を経て滋賀県の永源寺へ抜けられるが、いま車が通れるかどうかは不明だ。R421も古道のせいか、道端に石仏が残されている。登竜荘前を下り、石部神社を経て、石榑南でR421と別れて、正面に養老山地を眺めながら茶畑を進む。石榑北山の雑木林を過ぎると藤原岳が目の前に現われる。青川の黄金橋を渡り集落を抜けて田園地帯に入ると、正面の藤原岳の手前に孫太尾根が招いているように伸びているのが見える。杉林に入るとゴールは間近だ。左に孫太尾根、右に伊勢治田駅への道を分け、三岐鉄道の線路をくぐって北上すると東藤原駅だ。帰途、初めて最後まで乗った三岐鉄道の車窓から振り返ると槍のように尖った鎌ヶ岳がひときわ印象的だった。富田駅から、この所いつもお世話になっている関西線、草津線経由で4時間かかって帰り着いた。
鈴鹿山脈の三重県側は急傾斜のため谷筋が発達し、渓谷美をたずねる自然味豊かなルートだ。今回は数箇所で橋が崩落し、道も流されていて自然の猛威を見せ付けられた感じだ。
(明るい遊歩道を下る) (美しい疎林帯を下る) (えぐれた所もある遊歩道を下る)
(宇賀渓水晶吊橋)
(宇賀渓)
(登竜荘前を通るR421)
(石榑峠越古道の雨乞地蔵)
(石榑峠越古道の六地蔵)
(石榑南の石部神社)