★コース
高槻5:20(名神、新名神、東名阪)=桑名IC(R365、R306)=R306空地(白瀬峠)8:10=8:29池横空地(孫太尾根)8:39→林道ゲート8:51→稜線出合9:40→丸山10:02→10:41(834m)草木10:48→縦走路出合11:22→12:20休憩12:30→(1120m)藤原岳12:40→藤原山荘12:58→13:28(1165m)天狗岩13:32→P1143三角点13:58→鉄塔A13:59→鉄塔B14:04→14:14白瀬峠14:24→坂本谷分岐(閉鎖)14:39→鉄塔C14:50→鉄塔D14:57→白瀬峠登山口15:31→R306空地(白瀬峠)15:40=自転車(8.5km)=16:22池横空地(孫太尾根)16:47(R306、R365)=桑名IC(東名阪、新名神、名神)=高槻20:15
日帰り東海自然歩道19回目は正常ルートと異なり、早春の花を求めて孫太尾根から藤原岳、白瀬峠を経て山口へ下る山歩き計画だ。いままで電車、バス利用だったが今回は周回なので、きょうから1000円高速が始まったこともあって便利な車利用だ。心配した高速の渋滞もなく、新名神の土山SAが早朝からほぼ満車だっただけで、順調に初めての桑名ICを抜け藤原町に到着だ。白瀬峠登山口近くのR306空地に自転車をデポし、孫太尾根へ向う林道の池の端の空地に駐車した。
3年前の記憶を頼りに林道ゲートまで進み、その時に下ってきた経路も確認しなまま、ゲートからすぐに支尾根に取り付いた。当初は倒木ばかりの薮だったが、すぐに踏み跡が尾根伝いに現われた。ここで神武ピークP387の北側の支尾根を進んでいることに気付いたが、丸山ピークの手前で合流するのでそのまま登った。池から丁度1時間で、3年前の記憶では踏み跡程度だったが意外に立派な尾根道と合流だ。後で聞くと新町の墓地に登り口があるそうだ。シーズンには花が咲きそうな石灰岩がごろごろした急坂を登ると丸山ピークだ。3年前には、セツブンソウ、ミスミソウ、フクジュソウなど早春の花が沢山咲いていたが、残念ながら同時期なのに皆無だ。花期が終わったか、消滅したのかも知れない。花のない疎林帯の稜線をなだらかに進む。右に石灰岩の鉱山を眺めながら高度を上げていくとやがて草木ピークだが、ここも花は皆無だ。正面にP965を見ながら稜線を上り、途中で直進せず左のトラバース道を進み、急坂の斜面を木の枝を掴みつつしばらく水平に進むと縦走路出合だ。稜線を左へ下ると治田峠、上へ上るとP965、直進が藤原岳への順路だ。縦走路の先の静ヶ岳や銚子岳が美しい眺めだ。
(孫太尾根取り付き林道ゲート) (支尾根の踏み跡を登る) (稜線の登山道と出合)
(石灰岩の急坂を登る) (何もない丸山ピーク) (雑木とアセビの稜線を行く)
(尾根をなだらかに上る) (右の石灰鉱山) (緑が芽生えつつある稜線の道)
(急坂の斜面をトラバース) (日陰斜面の道には雪が残る)
(縦走路出合)
ここからしばらく続く急な斜面のトラバース道を慎重に登ったが、雪がある時は稜線をP965へ登る方がよい。やがてぬるぬるの滑り易い急坂となり、何回か滑りながら小木を掴んで慎重に登った。3年前の今頃はこの辺りも花園だったのに、ようやくフクジュソウが現われたが、セツブンソウは2株だけ、それ以外の花はなかった。今年の早春の花は例年より数週間早かったようだ。少し登った所の山頂直下の岩稜帯からの展望が素晴らしく、山頂見晴台と違って人もいないので小休止だ。どろどろ道を登ってきた人でいっぱいの山頂からの展望は素晴らしく、鈴鹿の山々が折り重なっていた。泥んこ道を慎重に下って登り返すと藤原山荘だ。天気がよいので人であふれ返っていた。山荘からなだらかに登りカレンフェルト台地を石灰岩の間に咲くフクジュソウを眺めながら進み、白瀬峠への道を右に分けて直進すると山荘から約30分で天狗岩だ。岩頭からは、意外に尖がった藤原岳が左に、山々の間をぬって茶屋谷が正面に俯瞰できた。
(出合から静ヶ岳(左)と銚子岳)(雪の付いた斜面をトラバース) (ぬるぬるの斜面を登る)
(カレンフェルト台地から山頂) (台地から霊仙と伊吹山) (台地に咲く福寿草)
(気持ちのよい疎林帯を行く)
(天狗岩)
(天狗岩付近の霧氷)
(天狗岩から鈴鹿の山並み、中央は茶屋谷)
霧氷の花咲く天狗岩を後にして稜線を北上する。天狗岩から約30分で三角点のある鉄塔Aだ。北方の展望が素晴らしく、霊仙山の右に真っ白な伊吹山が望めたが、それ以遠は霞んでいた。右には次回にめざす養老山地が伸びていた。鉄塔Bを通って稜線を下ると白瀬峠だ。峠から冷川(ひえかわ)谷を巻くようになだらかに斜面を斜めに下り、今は通行止の本来の下山路の坂本谷を右に分け、整備された中電巡視路の本和田尾の稜線をなだらかに下る。疎林帯の美しい広い尾根道が続く。鉄塔Cからの眺めもよく、養老山塊が間近に迫ってきている。この鉄塔基部から2本の尾根が別れており、双方の尾根道に赤テープがあるが文字表示がなく迷い易い場所だ。正解は送電線下を下る左の尾根道だ。雑木林を道なりに下り、杉林に入って荒れた谷筋を下る。見晴しのない道を黙々と下るとやがて前方に白い浄水場が見え、やっと白瀬峠登山口だ。しばらく舗装林道を下ると自転車デポ地点のR306そばの空地だ。ここからチャリンコで、東藤原駅先の林道分岐点までほぼ下り坂ばかりで快調に走り、孫太尾根登り口近くの池まで8.5キロを約40分で帰れた。復路も往路通りで、東名阪で事故渋滞に遭遇したがほぼ順調に帰阪した。
数日前からの寒波襲来で鈴鹿の山々は雪化粧し、標高千米以上の風の通り道では霧氷の花盛りだ。このところの暖冬で例年この時期に見頃を迎える筈の早春の花々がすでに終わり、フクジュソウだけしか見られなかった。季節風が強く黄砂もなく、天気もよかったので山頂からの眺めは抜群だった。
(白瀬峠分岐) (なだらかな漫歩が続く) (鉄塔Aと三角点)
(鉄塔Aから西〜北〜東北を望む)
(霊仙を眺めつつ稜線を下る)
(狭い尾根を下る) (白瀬峠の十字路)
(冷川谷源流域を下る)
(冷川谷源流域を下る)
(坂本谷(通行止)分岐)
(なだらかに疎林帯を下る)
(鉄塔Cと養老山)
(雑木林を下る)
(少し荒れた谷筋を下る)
(白瀬峠登山口)
(夢のある西藤原駅舎)