東海自然歩道 20(西野尻〜養老)養老山(859.3m)


★ひとこと   「藤原から川原越、養老山を経て桜満開の養老へ」

濃尾平野を見渡す養老山展望尾根道

★行った日   2009年4月3日(金)  晴   単独
 
★コース

JR高槻駅5:22(JR)=JR亀山=JR富田駅8:11→8:21近鉄富田駅8:39(三岐鉄道)=西野尻駅9:27→川合神社9:49→大杉神社10:05→中電変電所前10:35→川原分校跡11:15→丸山神社前11:17→11:26東林寺11:38→休憩所東屋13:00→林道交差13:01→林道出合13:15→13:42川原越13:49→P708 14:03→避難小屋14:20→多芸ノ台14:40→15:12(859.3m)養老山15:23→(841m)小倉山15:36→笹原峠15:44→(722m)三方山15:52→尾根終端ベンチ16:03→登山口16:19→養老の滝16:33→17:03養老駅17:34(養老鉄道)=18:00JR大垣駅18:04=JR米原18:49=JR高槻19:56

 日帰り東海自然歩道20回目は、前回藤原岳周回にて滞留した藤原から川原越を経て県境尾根をたどって養老へ下る計画だ。今回で最後になるJRの草津線、関西線を通ってJR富田駅下車、10分位歩いて近鉄富田駅から出ている三岐鉄道に乗り換え、建物の全くない無人駅の西野尻駅にただ1人降り立った。
 前回に白瀬峠から山口へ下り、東藤原までチャリンコながら通っているので、本郷から日内(ひない)をショートカットして下相場をめざした。田園地帯を東北へ員弁(いなべ)川方向へなだらかに下る。川合神社を過ぎて、員弁川を渡り、更に相場川を渡ると下相場の大杉神社だ。この高台から藤原岳を望む風景は雄大だ。地形図ではこの辺りで東海自然歩道が北へ通っている筈だが見当たらず、仕方がないので県道で中電変電所を目標に川原へ向った。時々通る大型トラックに辟易しながら中電変電所を過ぎて川原集落に入り、やっと落ち着いた道になった。廃校になった川原小学校跡や丸山神社の大鳥居を過ぎ、東林寺の道標に従って少し下り、田切川沿いに進むと千年杉の林立する静かな東林寺だ。小ぶりだが格式の高そうな寺院と、すぐ近くに水量は少ないが上品な白滝がある。道標通りに山道に入り、コンクリート丸太階段が延々と続くなだらかな坂道を寺から約1時間半登ると、海抜約700メートルのピークに休憩所がある。林道と交差してから登奈井尾谷まで下り、谷筋の林道を進み、最後に急坂を上ると川原越だ。直進は本来のルートの伊勢津屋へ下る道、南の尾根を上る道は志津山、北へ上る尾根道は養老山へ向っている。峠から少し濃尾平野が望めるが、北へ急坂の尾根を登った休憩所から東の展望が開けている。

(何もない三岐鉄道の西野尻駅)(養老山地めざして田園を行く) (員弁川手前の川合神社)

    (振り返ると藤原岳)        (中電変電所横を行く)      (川原の集落を行く)

    (丸山神社の鳥居)       (千年杉の東林寺)         (東林寺本堂)

 
    (本堂横の白滝)         (自然林を登る)       (丸太階段が次々現れる)

  (ピークにある休憩所東屋)   (登奈井尾谷まで下る)      (杉林の林道を進む)

 (濃尾平野が見える川原越)  (多くの道標が林立する川原峠)  (川原越近くの尾根道休憩所)

 峠からアップダウンの続く遊歩道を30分も進むと避難小屋だ。見晴しのよい多芸ノ台を過ぎて、避難小屋から1時間も進むと木立に囲まれた養老山三角点だ。見晴しは全くないが、少し下った小倉山からの展望が素晴らしい。この辺りの尾根筋は高い木立がなく、笹原が主体なので濃尾平野を眺めながらの天空散歩が楽しめる。笹原峠で笙ヶ岳へ向かう道を左へ分け、雑木の道を下ると三方山(さんぽうざん)分岐点があり、すぐ先が三方山見晴台だ。先ほどの分岐点から尾根道をなだらかに下り、尾根先端のベンチを過ぎると急坂だ。ジグザグに急坂を下りきると、養老の滝上流の河原が三方山登山口だ。流れを渡渉して林道を下り、途中の駐車場から桜満開の小道を下ると養老の滝だ。滝から家族連れの観光客に混じって滝道を下り、桜満開の養老公園を抜けると滝から約30分で養老駅だ。養老鉄道でJR大垣駅経由、東海道線で意外に早く2時間半で高槻だ。
 好天に恵まれ、員弁の里山風景、展望の養老山尾根道、桜満開の養老の滝など素晴らしい山歩きだった。長い三重県も今回で通り抜け岐阜県に入ったが、公共交通機関利用の日帰り条件の今回シリーズはそろそろ終わりに近づいてきたようだ。

  (丸太階段の起伏が多い)   (なだらかな尾根道を行く)     (P800の避難小屋)

    (笹原の尾根道を行く)    (見晴しのよい多芸ノ台)      (養老山三角点)

  (見晴しのよい尾根を行く)  (濃尾平野を眺めながら行く道)      (笹原峠)

    (雑木林を下る)         (見晴しのよい三方山)       (尾根終端ベンチ)

  (急斜面をジグザグに下る)   (養老の滝上流の登山口)  (桜満開の養老の滝への道)

     (養老の滝)          (もうすぐ新緑の滝道)    (養老公園の桜のトンネル)

★道で出会った花

   タチツボスミレ(川原)      オオイヌノフグリ(川原)     セイヨウタンポポ(川原)

   ヒメオドリコソウ(川原)    オランダミミナグサ?(川原)    ホトケノザ(川原)

  シハイスミレ(川原越)      ショウジョウバカマ(川原越)      アセビ(川原越)

   アズマイチゲ(養老滝)     ミヤマカタバミ(養老)        ?サクラ(養老)

★ルート断面図

★地  図
(3)河原越〜養老


(1)西野尻〜川原                  (2)川原〜川原越
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  養老、駒野、竜ヶ岳、篠立、阿下喜

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