浅間山展望台の浅間隠(あさまかくし)山と鼻曲(はなまがり)山だ。中之条方面から西を見ると浅間山が隠れてしまう所から浅間隠山と言うそうだ。浅間隠山と二度上(にどあげ)峠をはさんで対峙する鼻曲山はちょっと曲がった特異な山容が目立つ山だ。相間川(あいまがわ)温泉から、群馬の倉渕から長野の北軽井沢へ越える県道54で二度上峠へ向う。改良された県道で半時間で浅間隠山登山口に到着、登山口から200メートルほど先の駐車場に駐車だ。
登山口から黄葉したカラマツ林の谷間を進み、稜線まで登ると笹原の灌木疎林帯だ。前方に木の間から浅間隠山を見ながら稜線の広い道をたどる。やがて勾配を増した笹原の樹林帯をジグザグに登り、ワラビ平への笹に埋もれた道を右に分け、稜線を登りつめると展望抜群の浅間隠山頂上だ。西の真正面に浅間山が堂々とした裾野を広げ、その左に八ヶ岳、その右に北アルプス、北には草津白根山や白砂山、西には榛名山、南には妙義山や荒船山、更に遠くに富士山まで展望できた。登ったとおりに下山したが、人気の山らしく今朝は数台しかなかった車が満車状態だ。山続きの鼻曲山へ向うべく二度上峠へ約1キロ移動し、峠の空地に駐車した。
(二度上峠手前の登山口)
(カラマツ林を登る)
(笹原稜線の道を行く)
(笹原斜面をジグザグに登る)
(地肌の急坂を登る) (笹原を登りきると山頂)
(浅間隠山から東北の谷川岳方向を望む)
(浅間隠山から西南の浅間山方面を望む)
(稜線を下る、正面は角落山) (稜線合流付近から四阿山) (登山口に戻る)
峠の登山口から笹に覆われた稜線の踏み跡を南下、尾根道から振り返ると浅間隠山が格好よくそびえ、東には剣の峰、角落山(つのおちやま)、雨坊主山(かながきやま)が尖った山頂を並べている。獅子岩の右下を巻いて、笹原稜線の灌木帯を進むと展望のきかない氷妻山(ひづまやま)だ。稜線を少し西へたどってから南へ急下降、短い笹に覆われた小灌木帯を踏み跡とテープ目印を探しながら南下し、鞍部を過ぎると広葉疎林帯の急坂だ。国境平への道を右に分けるとなだらかな尾根道となり、間もなく鼻曲山頂上だ。西には美しい浅間山、北には浅間隠山やその彼方に草津白根山、南には留夫山(とめぶやま)やその彼方に妙義山の岩峰や荒船山が望め、まさに上州の峰々の展望台だ。その時は気付かず行かなかったが、鼻曲山頂上は小天狗と言われ、そのすぐ先に少し低い大天狗のピークがあり、小天狗より少し広いスペースがあって東南に視界が開けているらしい。霧積(きりづみ)方面から来られた20人位のツアー登山者が居られたので、早々に山頂を退散、往路通りに下山し相間川温泉に舞い戻った。
両山とも浅間山の絶好の展望台だ。僅かに噴煙たなびく薄化粧した気品ある姿は神々しいばかりだ。二度上峠から鼻曲山への道は少し薮っぽい所もあるが、浅間隠山は歩き易い道があって展望目的には絶好のポイントだ。
(道路工事中の二度上峠)
(鼻曲山登山口) (笹深い稜線を行く)
(獅子岩付近から浅間隠山) (獅子岩付近から角落山稜線) (平坦な笹原稜線を行く)
(見晴のよくない氷妻山頂上)
(一旦笹原を下る) (鞍部から残雪の急坂を登る)
(明るい稜線を行く) (鼻曲山頂上) (鼻曲山から浅間隠山)
(鼻曲山から榛名山、妙義山方面を望む)
(鼻曲山から浅間山)
(浅間隠山を正面に稜線を戻る) (二度上峠に戻る)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
(1)浅間隠山
(2)鼻曲山
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 浅間山・軽井沢
・2万5千分の1地形図 浅間隠山、軽井沢
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