(もうすぐ車道出合)
(車道出合いの公園) (さわやか稜線を登る)
(焼石神社)
(ハングライダー基地) (アンテナ横の稜線を行く)
(ハングライダー基地から望む濃尾平野)
電波中継塔の立つ疎林帯の稜線を右前方に池田山を見ながら進むと沙羅(しゃら)林道記念碑と休憩所のある広場だ。ここから舗装林道が春日や垂井に通じている明神の森へ向かっている。更に稜線を進むと池田山の林道登り口だ。ここから10分ほど稜線をなだらかに登ると展望台のある池田山頂上だ。周りの木々が成長したせいか展望はあまりよくない。三角点は展望台の横だ。林道登り口の手前に休憩ベンチがあり南方が望めるが、登り口の広場からは南の養老山から西の伊吹山にかけて眺望が雄大だ。ここから稜線をぬうように付けられた展望のよい沙羅林道を明神の森へ向かって歩く。広場から2キロ地点の鞍部に吉ヤヶ谷分岐の手書き標識があって杣道が右へ下っていたが足打谷林道に続いているかどうかは不明だ。3.5キロ地点付近で野原谷へ下る垂水峠分岐を探したがわからず、少し先の左道端に二尾谷の表示のある所から右の踏み跡へ突入。すぐ踏み跡はなくなったが下方に林道が見えたので下りて見ると古い林道跡だ。後で考えると右が正解かもしれないが左へ進み、だんだん目標の谷筋から遠ざかるようなので右の谷筋へ斜面を強引に下った。その時は、間違い谷筋であった場合は沙羅林道まで戻って明神の森を経て下山のつもりだった。谷底の倒木の下に朽ちた丸太階段を見つけ、旧東海自然歩道に出たことを確信した。
(稜線を池田山へ進む) (前方に見える池田山)
(春日へ続く沙羅林道記念碑)
(林道池田山登り口) (疎林帯尾根道を行く) (池田山展望台)
(展望台横池田山三角点) (疎林帯休憩ベンチ) (林道登り口展望所)
(林道登り口展望所から養老山〜鈴鹿北部〜伊吹山を望む)
(舗装林道を西進) (二尾谷表示向かい側からヤブへ) (林道跡を西へ)
しかし、ここからが大変だ。谷筋は小さくて水量は少ないが、倒木の山の連続だ。乗り越えたり回り道をしたりして大幅に時間を食ってしまった。谷が徐々に大きくなると倒木は少なくなってきたが、歩く道が殆ど崩壊し、水量が増えてきた谷を右へ左へと谷渡りだ。しかし、全コースにわたって殆んどの鉄橋が残っているのが助かった。ただ、朽ちた踏み板は危ないのでフレーム部分をそろそろと渡った。また、8割位まで遊歩道の土台が残っていたのも幸運だった。側壁から流れ落ちる小滝や、苔むした渓流が素敵だ。最後に二股出合の橋が現れ、通行止めのテープが張ったあった。ここから引き返す訳にもいかず、板が腐って下の流れが見えるが鉄の枠がしっかりしていたのでフレームの部分を渡って、やっと林道に合流だ。沙羅林道からここまで2時間もかかってしまったが、ほっとしてやっと休憩だ。二股から林道のぶらぶら歩きだが、渓流の岸辺から日本カモシカがじっとこちらを覗っており、カメラをちゃんと構えようとすると激流に飛び込んで走り去ってしまった。二股から30分でモリモリ村バス停だ。いまは野原林道は工事中のため車は通行止めだ。間もなくやってきた1人しか乗っていないバスで揖斐駅へ向かった。料金が意外に安く(200円)、運転手さんの説明では、このコミュニティーバスはスクールバスのようなもので僕達は便乗扱のようなものだ。揖斐駅から往路通りに順調に帰阪した。帰宅後、調べると野原谷は通行禁止だ。この谷の本格装備なしでの通行は決してお勧めしません。道標もすべて撤去されているので、下りは間違う恐れはないが、上りは上流部で間違った谷筋へ入り込む恐れは十分だ。
丁度見頃を迎えた霞間ヶ渓はうわさに違わず素晴らしく、色々な種類の桜があるので長期間の花見ができるそうだ。歩いて登る池田山は急坂がなく、山頂付近の雑木の疎林帯が清々しく展望抜群の山だ。野原谷は渓谷美にあふれた谷だが通行禁止だ。いつの日か通れるようになるのが願いだ。
(沢筋で旧登山道跡出合)
(荒れた沢を下る) (倒木を乗り越え進む)
(橋が残っているので助かる)
(谷の道は跡かたもない) (残っている渓流沿いの道)