野口五郎岳(2924.3m)
★ひとこと 「裏銀・読新第4日:烏帽子小屋から展望稜線で水晶小屋へ」
三ッ岳から野口五郎岳を望む
★行った日 2010年7月22日(木) 晴一時曇
単独
★コース
(第4日)
烏帽子小屋5:20→6:45三ッ岳下7:01→8:00展望ピーク8:12→9:03野口五郎小屋9:12→9:32(2924.3m)野口五郎岳10:05→湯俣分岐10:50→11:50P2833
12:08→東沢乗越12:38→水晶小屋13:46
きょうは一度歩いている裏銀座ルートのうち烏帽子小屋から水晶小屋までだ。ブナ立てから下るSuさん、これから焼岳の先の中房温泉まで縦走を続けるテントを担いだSaさんとお別れして出発だ。賑やかなルートにふさわしく朝日に輝く三ッ岳の登山道には点々と人の影が連なっていた。
テント場を下り、ヒョウタン池の先から三ッ岳の稜線に取付き、なだらかに登る。西にはちょっとガスがかかっているが明後日通る予定の赤牛岳が両翼を張り、その向こうに薬師岳が頭をのぞかせている。北を振り返ると烏帽子岳の岩峰が屹立し、その彼方の雲の上に立山が浮かんでいた。砂礫帯の稜線のコマクサをふんずけないように注意しながら小屋から1時間半も登ると三ッ岳下だ。山頂めざして稜線を少し登ってみたがあまりかわりばえしなかったので元へ戻った。三ッ岳の先でトラバースコースは残雪があって通行止めのため、西側の読売新道の通る稜線を眺めながら眺望豊かな尾根コースをたどった。野口五郎岳までだんだん近づく槍ヶ岳を正面に見ながらなだらかな稜線漫歩が続く。山頂手前の野口五郎小屋で500ccのオレンジジュースを一気飲みして山頂へ向かった。なお、小屋付近には水場はなく有料で水を販売している。
(人影のない烏帽子小屋を出発) (ヒョウタン池横を行く)
(三ッ岳稜線を登る)
(端正な姿の三ッ岳) (烏帽子岳を振り返る) (三ッ岳手前稜線から振り返る)
(三ッ岳付近から北方の立山方面を望む)
(野口五郎岳へ稜線を進む)
(たおやかな野口五郎岳) (尾根コースの展望ピーク)
(展望ピークからあす通る読売新道の稜線を望む)
(だんだん近づく野口五郎岳)
(赤牛岳) (水晶岳)
(なだらかな稜線を進む)
(野口五郎小屋) (晴天のため珍しい雷鳥)
山頂のハイマツ帯で初めて雷鳥と遭遇、天気の良い日はあまり出てこないようだ。珍しく誰もいない山頂を独占だ。真っ正面に槍ヶ岳を眺めながら座っていると吸い込まれそうだ。しばらくして10人位のツアー登山者が登ってきたので、山頂を明け渡して東沢乗越めざして砂礫の稜線下りだ。歩き難い岩塊の道もあるトラバース道を下り、湯俣への道を左に分けて少し下るとハクサンイチゲが咲き競うお花畑だ。石仏のある東沢乗越を過ぎると、やせ尾根の急坂が続く。赤茶けた脆い岩の急な稜線を登り、ミヤマオダマキが目につくと水晶小屋はすぐ頭の上だ。小屋の裏山からは360度の景観だ。北アの名だたる山々が並んでいるのが壮観だ。水晶小屋はその立地条件からいつも大変な混雑だが、きょうは珍しく布団1枚1人の贅沢さで安眠できた。なお。水は極端に逼迫し読売新道に行く人に限って1リットル有料で分けてくれるがその他は500ccまでだ。
烏帽子小屋から水晶小屋まで全般的になだらかでアップダウンの少ない砂礫の稜線が続き、展望もよく、特に、野口五郎岳からの槍ヶ岳や穂高の岩峰の眺めが素晴らしい。
(野口五郎岳頂上) (北に間近にそびえる槍ヶ岳)
(野口五郎小屋と立山)
(稜線を東沢乗越へ下る)
(岩塊のトラバース道を下る) (湯俣分岐)
(湯俣分岐付近から360度の景観)
(稜線のお花畑) (東沢乗越)
(急坂のやせ尾根を登る)
(やせ尾根から東沢谷を中心とした裏銀座ルートと読売新道ルートを望む)
(ミヤマオダマキ群生地)
(水晶小屋前の標識) (鷲羽岳へ下る稜線)
(水晶小屋裏山から雲ノ平を中心とした360度の景観)
★道で出会った花
ヒメクワガタ?(三ッ岳) イワツメクサ(三ッ岳)
クモマスミレ(三ッ岳)
チングルマ(三ッ岳) ミヤマリンドウ(野口五郎岳)
ハクサンイチゲ(東沢乗越)
タカネツメクサ(東沢乗越) オオカサモチ(東沢乗越)
ヨツバシオガマ(東沢乗越)
ミヤマキンバイ(東沢乗越) タカネヤハズハハコ(東沢乗越)
イワベンケイ(東沢乗越)
イブキトラノオ(東沢乗越) カンチコウゾリナ(東沢乗越)
イワオオギ(東沢乗越)
ミヤマオダマキ(水晶小屋) ?(水晶小屋)
コマクサ(三ッ岳)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 鹿島槍・五竜岳
・2万5千分の1地形図 烏帽子岳、薬師岳
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