東海自然歩道 28(神海〜岐阜)金華山(328.9m)


★ひとこと   「神海から初め森林地帯だが殆んど田園地帯を金華山へ」

金華山から長良橋と小津三山(左奥)舟伏山(右奥)

★行った日   2011年1月2日(日)  晴   単独
 
★コース

JR高槻駅6:38(JR)=8:52大垣駅9:10(樽見鉄道)=神海駅9:56→明谷分岐10:15→川内10:52→鹿穴峠11:14→11:28休憩11:35→伊洞11:38→山神社11:54→竜峰寺12:06→下雛倉12:12→秋沢12:26→12:40則松12:50→トンネル横峠13:09→村山13:20→観音橋13:37→才峠14:06→椿洞14:28→岩崎山手14:44→長良橋15:27→16:15(328.9m)金華山16:27→岐阜公園バス停17:13(岐阜バス)=17:27JR岐阜駅17:49(JR)=JR高槻駅20:01

 一昨年から始めた大阪からの日帰り東海自然歩道の旅も28回目だ。公共交通機関(新幹線や特急を除くJR、私鉄やバス)利用なのでそろそろ大詰めに近づき、あと1、2回が限界だ。今回は樽見鉄道の神海(こうみ)駅を起点に明谷(あけたに)を過ぎると岐阜市に入り、岐阜市北部の田園地帯を金華山に向かう道だ。年末から冬型気圧配置が強まり、山陰豪雪など日本海側は降雪が続き、太平洋側は晴れだ。大阪は未明には雨だったが京都は真っ白、米原を過ぎると朝日を浴びた伊吹山が素晴らしい姿を見せ、関ヶ原は見たところ20センチ位の積雪だったが大垣に近づくと雪もなくなり、樽見鉄道の寂しいホームのディーゼルカーに乗り込んだ。本巣(もとす)までは本数が多いが神海まで行けるのは午前中3本だけだ。本巣で車両を乗り換え、一駅手前の谷汲口(たにぐみぐち)で殆んどの乗客が降り、雪景色の神海で降りたのは2人だけだ。
 駅前からR157を南下、直進して旧道に入り、郵便局の前を南下、根尾から来た東海自然歩道と合流して、少し先で道標通りに左折して明谷に入るのが本筋だが、途中から国道に出てから左折して明谷に沿う県道に入った。残雪が凍てついた道に足をとられながら県道を道なりに進むと川内(かうち)だ。公園の休憩舎もある交差点から指導標通りに雪景色の田園を通り、鹿穴(しかあな)峠に向かう。県道からほぼ並行する右の杉林の旧道を進み、鹿穴峠で再び車道に合流する。峠から県道を下り、途中で左の旧道に入り、伊洞(いぼら)の集落を過ぎて再び県道に合流だ。大きなビルの老人ホームの横を通り、山沿いの遊歩道に入ると小さな山神社があって水場もベンチもある休憩の適所だ。立派な竜峰寺前を通り下雛倉(しもひなくら)の風情ある旧街道を過ぎると再び県道に合流し、秋沢を過ぎて則松(のりまつ)まで県道を南下したが、東海自然歩道は秋沢の手前から直進する遊歩道が正しい道だ。則松を過ぎて道標通りに進み、西方に池田山の右に白い伊吹山北尾根を眺めつつ山裾を道なりに進む。高い塀の岐阜刑務所を横目に見て東進、車道トンネルの左上を越え、村山集落を過ぎて、伊自良(いじら)川の傍の標高15.9メートルの三角点を通って左岸堤防を進む。村山の田圃道から北方の山あいに真っ白な高賀山(こうかさん)が頭を覗かせている。伊自良川の観音橋を渡って住宅地を進み、山道に入ってコンクリートの丸太階段を登ると才峠だ。

  (大垣駅の樽見鉄道乗り場)  (本巣で乗り換え神海駅到着)  (凍てついた明谷沿いの道)

    (川内の休憩ベンチ)       (川内の田園を行く)     (鹿穴峠へ旧道(右)を進む)

       (鹿穴峠)          (伊洞集落を振り返る)    (ベンチや水場もある山神社)


     (立派な竜峰寺)    (下雛倉付近の風情ある旧街道)       (則松)

   (則松付近から池田山)   (トンネル横の左の道をたどる)   (村山から才峠(右奥))

(堤防の三角点(標高15.9m))     (観音橋を渡る)            (才峠)

 このコース唯一の薮っぽい山道を下り、本郷の家並みを過ぎると正面の左に次回に通る百々ヶ峰(どどがみね)、右にこれから向かう金華山(きんかざん)が見えてくる、椿洞(つばきぼら)の集落だ。眉山(びざん)の山裾を抜けるとR256出合の岩崎山手だ。ここから金華山に向かって市街地を延々と一直線に南下する。鵜飼で有名な長良橋(ながらばし)からの金華山、岐阜城の眺めが絶景だ。日没が迫っているので急いで馬の背道から登るが、長距離を歩いた後なので急勾配の岩道を休み休みフーフー云いながら登ったが、残念ながら天守閣は閉館だ。山頂の樹木越しに眺める夕映えの天守閣が素敵だ。下山はめい想の小径を通ったが、馬の背道と違って、途中の展望ポイントからの長良川の眺めが素晴らしく、越美(えつみ)国境の山々は雪雲に閉ざされていたが、夕日に照らされた西の伊吹山から小津三山、高賀山や、すぐお隣の百々ヶ峰が紅に輝き、眼下に薄暗くなり始めた長良川と岐阜市街が広がっていた。何とか暗くなるまでに下山でき、岐阜公園からすぐ来たバスでJR岐阜駅へ向かった。米原から新快速が利用でき、岐阜から高槻まで2時間余で意外に便利だ。
 神海から岐阜まで殆んどが田園地帯を通る舗装路のルートで起伏も少ない変化の乏しいルートだ。ルートから少し外れるが金華山は絶景に恵まれ、歴史的遺産も豊富なので、機会を作ってゆっくり訪れたい所だ。久しぶりに長距離の電車利用だったが往復で文庫本を読み終えるのに丁度よい時間だ。お蔭で読みたかった「武士の家計簿」を完読した。

(椿洞から百々ヶ峰(左)金華山(右)) (椿洞の路傍のベンチ)    (金華山へ向かって南下)

     (長良橋から金華山)        (岐阜城天守閣)         (馬の背道を登る)

     (トレール説明図)        (夕日に映える天守閣)     (めい想の小径から市街)

       (めい想の小径から、伊吹山、小津三山や高賀山など西〜北〜東北を望む)

     (金華山頂上)         (山頂から東方を望む)      (めい想の小径を下る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図
(1)神海〜下雛倉

(2)下雛倉〜本郷

(3)本郷〜金華山

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  美濃神海(みのこうみ)、北方、岐阜北部

Homeへ