赤石岳(3120.1m)


★ひとこと   「聖岳から赤石岳を経て荒川三山周回(3日目)」

中岳への登り道から朝日を浴びる赤石岳を望む

★行った日   2011年8月9日(火)  晴後曇一時雨   単独
 
★コース

百間洞山の家4:51→大沢岳分岐5:01→6:00百間平6:07→6:57P2827 7:01→7:30休憩7:38→8:35(3120.1m)赤石岳9:24→椹島分岐9:39→(3081m)小赤石岳10:03→10:52休憩11:02→大聖寺平11:13→荒川小屋11:50
(8月9日)
 きょうは百間洞(ひゃっけんぼら)山の家から赤石岳(あかいしだけ)を経て荒川小屋までの短い区間だ。赤石岳は南アルプス赤石山脈を代表する国内標高7位の一等三角点の山だ。
 百間洞山の家を早朝出発、テント場から大沢岳(おおさわだけ)を背にダケカンバの疎林帯を過ぎてハイマツ帯を上り切ると広々とした百間平(ひゃっけんたいら)だ。昨日歩いた聖岳(ひじりだけ)から大沢岳までの稜線が朝日に輝いている。両側に柵のある歩道周辺には高山植物を殆んど見かけなかったのは季節のせいか?。丁度、日の出のまぶしい赤石岳にむかってハイマツ平原を進み、いつも南にそびえるずんぐりした聖岳を眺めながら馬の背の尾根道に入る。徐々に高度を上げる稜線から、まだ空気の澄んだ早朝ゆえ、小渋(こしぶ)渓谷の彼方に中央アルプスや北アルプスまで望めた。百間平と赤石山塊の間の鞍部を過ぎると、山腹をなだらかに上る石ころ道だ。山腹を回り込んだ所に平地があり、格好の良い聖岳や百間平が美しい休憩の適所だ。ここからザレ場の急坂をジグザグに上り、山頂部のガレ場を進むと赤石避難小屋があり、その上が一等三角点の赤石岳頂上だ。

   (百間洞山の家を出発)   (大沢岳を背に低木帯を上る)     (広々とした百間平)

          (百間平から昨日歩いた兎岳から大沢岳の稜線を望む)

   (百間平の草原を行く)   (百間平からいつも見える聖岳)  (ハイマツの尾根道を進む)

             (馬の背から聖岳、百間平、中央アルプスを望む)

 (赤石岳めざして馬の背を行く) (赤石岳取り付き点のP2827)(石ころのトラバース道を上る)

 (山頂急坂下の休憩ポイント) (休憩地点から百間平と大沢岳)   (ザレ場の急坂を上る)

  (山頂部のガレ場を行く)      (赤石避難小屋)           (赤石岳頂上)

 一昨日、聖岳から望む赤石岳は雲の中だったが、きょうも8時を過ぎるとガスが湧き出し聖岳は雲の中だ。どうも赤石岳と聖岳は相性が悪いらしい。赤石岳三角点から西北を眺めると、ウエストンが登ったという小渋川を境に左に昨日歩いた兎岳から大沢岳の稜線、右にこれからたどる小赤石岳から荒川岳へ稜線が続いている。赤石岳三角点は人でいっぱいだがちょっと離れた東ピークは静かな所だ。湧き出したガスの合間に2週間前に登った笊ヶ岳(ざるがだけ)や富士山が望めた。ゆっくり景色を楽しんでから、小赤石岳めざして稜線を下り、椹島(さわらじま)へ下る大倉尾根道を右に分け、P3030の小赤石岳ノ頭から急坂を下る。ガスのかかり始めた中岳を正面に見てダマシ平の緩斜面を過ぎると小渋川ルート合流点の大聖寺平(だいしょうじたいら)だ。伊那谷から登る小渋川ルートは沢歩きを要する難路だが椹島ルートができる前まで赤石岳の主要ルートだ。赤石岳を背にしてトラバース道をなだらかに下り、樹林帯に入ると荒川小屋はすぐだ。小屋は改装されたらしく以前より立派でトイレも新築の別棟だ。ただ、水場はテント場の下まで5分位かかる。
 きょうは早朝絶好の好天に恵まれ百間平から赤石岳まで素晴らしい景観に恵まれた。荒川小屋に昼前に着いたので千枚小屋まで行けたが、きょうは早くからガスが湧き出して折角の眺望が雲の中だ。従って、きょうは荒川小屋でゆっくりして、あす早朝の荒川三山の展望を期待することにした。 

         (赤石岳東ピークから大倉尾根方面、西北〜北〜東〜東南を望む)

            (赤石岳から小渋川方面、西南〜西〜北〜東北を望む)

    (赤石岳東ピーク)       (東ピークから赤石岳)      (東ピークから小赤石岳)

  (小赤石岳へ稜線を下る)       (小赤石岳)        (大倉尾根を分けて稜線を直進)


 (大聖寺平へ向かって下る)    (大聖寺平上段の緩斜面)      (大聖寺平)

 (平坦なトラバース道を行く) (樹林帯に入ると荒川小屋は近い)    (荒川小屋)

★道で出会った花

    フタリシズカ(聖沢吊橋)     オミナエシ(P2011)    トリアシショウマ(中盛丸山)

    ヤグルマソウ(支沢)       カニコウモリ(支沢)       ホタルブクロ(支沢)

    シモツケソウ(支沢)     ホソバテンニンソウ?(支沢)    オカトラノオ(支沢)

    クサボタン(支沢)      ハクサンシャクナゲ(展望岩) ミヤマアキノキリンソウ(展望岩)

  ホソバノヤマハハコ(展望岩)      ?(聖平下)        ミヤマシシウド(聖平下)

    マルバダケブキ(薊平)    マルバダケブキ(薊平)        キオン?(薊平)

   センジュガンビ(薊平)      タカネコウリンカ(薊平)     トモエシオガマ(薊平)

   ミヤマキンバイ?(薊平)     モリアザミ?(薊平)        ヤマゼリ?(薊平)

   オヤマリンドウ(薊平)      ミヤマトリカブト(薊平)       バイケイソウ(薊平)

   タカネツメクサ(小聖岳)    トリアシショウマ(小聖岳)    ミヤマダイコンソウ(奥聖岳)

  タカネヤハズハハコ(奥聖岳)   チングルマ(奥聖岳)      タカネシオガマ(聖岳)

     ウサギギク(兎岳)      カラマツソウ(兎岳)       ゴゼンタチバナ(兎岳)

   ミヤママンネングサ(兎岳)   ミネウスユキソウ(兎岳)      タカネヨモギ(兎岳)

    ウメバチソウ(兎岳)       イワオトギリ(兎岳)        イワオウギ(兎岳)

     タカネバラ(兎岳)      イワベンケイ(雌花)(兎岳)    ミヤマホツツジ(兎岳)

   イワベンケイ(雄花)(兎岳)  タカネヤハズハハコ(小兎岳)  ツマトリソウ(中盛丸山)

   エゾシオガマ(中盛丸山)    クルマユリ(中盛丸山)     ハクサンホオロ(中盛丸山)

 イブキボウフウ?(中盛丸山)  ミヤマヨメナ??(中盛丸山)  アオノツガザクラ(赤石山)

   タカネヒゴダイ(赤石山)     ハクサンイチゲ(赤石山)     ミヤマシオガマ(赤石山)

    コケモモ(小赤石山)    コバノコゴメグサ(小赤石山)    イタドリ(小赤石山)

   トウヤクリンドウ(小赤石山)   イタドリ(小赤石山)      ヨツバシオガマ(大聖寺平)

 タカネマツムシソウ(大聖寺平)   チングルマ(大聖寺平)   キバナシャクナゲ(大聖寺平)

   シナノキンバイ(大聖寺平)  ミヤマコウゾリナ(荒川小屋)    ミソガワソウ?(中岳)

   イブキトラノオ(中岳)       ミヤマタンポポ(中岳)      イワベンケイ?(中岳)

  シコタンハコベ?(荒川東岳)     ?(荒川東岳)        チシマギキョウ(丸山)

  イブキジャコウソウ(丸山)     カワラナデシコ(丸山)   シロバナタカネビランジ(千枚岳)

   タカネビランジ(千枚岳)   タカネグンナイフウロ(千枚岳)   タカネニガナ(千枚岳)

     ?(万斧沢ノ頭)       イチヤクソウ(万斧沢ノ頭)   ヒヨドリバナ(万斧沢ノ頭)

    イワツメクサ(小聖岳)    シナノナデシコ(二軒小屋)    ノリウツギ(二軒小屋)

   ヤナギラン(二軒小屋)       ソバナ(二軒小屋)     オオマツヨイグサ(二軒小屋)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       塩見・赤石・聖岳
・2万5千分の1地形図  赤石岳

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