(ブナクラ峠の彼方の五竜岳)(ダケカンバの傍を大猫山へ登る)
(大猫平を振り返る)
(大猫山手前の展望尾根から剱岳方面を望む)
(大猫山頂上) (東芦見尾根の草原を行く) (猫又山がだんだん大きくなる)
(大猫山頂上から釜谷山〜剱岳〜大日岳を望む)
(東芦見尾根を振り返る)
(小猫?三角点) (小猫頂上)
(小猫付近から猫又山)
(始まりかけた草紅葉) (稜線から赤谷山)
(草原をトラバース)
(ブナクラ峠からの道との出合) (猫又山頂上)
お隣の釜谷山はすぐ傍に控えているが稜線には道はなく、ネット情報によればハイマツ帯の東側草つきを藪コギすると登れるそうだ。よほどの健脚以外は釜谷山へはテント泊が必要だ。山頂の東下広場が後立山連峰や釜谷山から毛勝山(けかちやま)へ続く山並みの素晴らしい展望台だ。存分に絶景を楽しんでから、先程の合流点まで戻りカール状のタテヤマリンドウの群生地でもある岩ゴロ斜面を下った。このあたりからガスがかかり始め、真っ赤な実をつけたナナカマドやムシカリの茂る紅葉の始まった稜線を下る。踏み跡は薄いがはっきりした稜線なので道を外すことはない。しばらく背丈位の笹薮コギが続くが、地面には踏み跡が残っているので注意深く下れば問題ない。下りは体重をかければよいが上りはちょっとしんどそうだ。ガスって景色もままならず、山頂から1時間半ほど黙々と下ると石仏のあるブナクラ峠だ。直進は赤谷山(あかたんやま)だが表示に従って右へ下る。しばらく岩塊原が続き、飛び石伝いに下ってから小木帯の道に入る。しばらく下ると、上りに最後の水場と思われる沢筋を渡渉、続いて戸倉谷を渡渉する。増水時は難儀しそうな所だ。その後、しばらく小さな沢筋を下るので多少濡れても良いようにスパッツをしっかりつけた方がよい。だいぶ下ってから立山杉の大木の所を直進せず山側に巻いて下り、大、小ブナクラ谷を渡渉すると発電所用取水場所の堰堤だ。右岸側の急坂をロープを頼りに下ると堰堤前広場だ。ブナクラ峠から堰堤までのブナクラ谷右岸沿いの2時間は、まだかまだかの下り道だった。約30分の林道歩きで馬場島荘へ帰り着いた。翌日、赤谷山を計画していたが馬場島から堰堤までの歩きとブナクラ峠までの谷筋歩きが鬱陶しく、また、きょう剱岳岩峰をじっくり眺めることができたので計画を変更し、帰途、石川・富山県境の医王山(いおうぜん)に行くことにした。
大猫平から東芦見尾根を経て大猫山へ至る剱岳を眺めつつ歩く稜線は非常に素晴らしい。きょうは同宿の3人パーティーが僕と逆方向に周回したのとブナクラ峠でテン泊の単独行と会っただけの静かな山行だった。堰堤から大猫平までの急な枝尾根、ブナクラ峠から猫又山への藪コギなど、難儀な所もある長距離ルートだが、庭園のような静かな稜線歩きと山頂からの展望は今まで行った山域の中で最高ランクだ。毛勝三山は毛勝山、釜谷山、猫又山だが、いずれも山深く静かに山を楽しむ絶好の山々だ。
(猫又山から後立山連峰を望む)
(釜谷山(左)と毛勝山(右))
(ブナクラ峠へ向かって下る)
(カール状地形を下る)
(群生しているタテヤマリンドウ)
(紅葉の始まった稜線を下る) (ガスってきた稜線を下る)
(笹薮をコイで進む)
(強風のガスった稜線を下る) (石仏のあるブナクラ峠)
(岩塊原を飛び石伝いに下る) (歩き難い沢筋を下る)
(最後の水場の沢を渡る)
(沢筋を水に浸かって下る) (立山杉を山側へ巻く)
(堰堤右岸斜面をロープで下る)