東海自然歩道 30(鵜沼〜内津峠)継鹿尾山(273.1m)
★ひとこと 「鵜沼からツツジ満開の愛岐丘陵地帯を経て内津峠へ」
犬山橋から犬山城を望む
★行った日 2012年4月18日(水) 晴
単独
★コース
JR高槻駅5:00(JR)=8:10JR鵜沼駅8:16→寂光院9:10→9:32(273.1m)継鹿尾山9:39→恵那コース分岐10:04→大洞池10:13→寺洞10:28→平谷池10:43→10:57休憩11:05→丸山池11:27→今井丸山バス停11:28→開拓パイロット11:58→12:18休憩12:28→P212三角点12:31→入鹿池13:14→水場13:35→モミの木キャンプ場13:43→八曾キャンプ場14:12→14:17丸山橋14:27→小牧境15:02→北山橋16:01→内津峠分岐16:08→P322三角点16:12→16:23展望台16:31→内々神社→16:44内々神社バス停17:36(中鉄バス)=18:05JR高蔵寺駅18:12(JR)=JR高槻駅21:26
このところ春山ばかり続いているので、ちょっと遅すぎたが春の野山歩きだ。一昨年から気の向くままに、新幹線や特急なしに公共交通機関利用で大阪から日帰りで東海自然歩道を東へ歩いてきた。いよいよ終盤に近づき、今回は30回目として犬山城で有名な鵜沼(うぬま)から愛岐丘陵地帯を経て中央道でよく通る内津(うつつ)峠までだ。在来線の始発に乗っても京都、米原、岐阜乗換えで鵜沼着は8時過ぎだ。
鵜沼駅には天空歩道と称する渡り廊下が南口まで続いているのを知らずに北口から大回りして犬山橋を渡る。木曽川の川面の向こうの犬山城が青空に映えて素敵な景色だ。橋を渡った所からお城までの桜並木が綺麗だったが、犬山城まで行くのは省略して木曽川左岸沿いに日本ラインを眺めながら進む。犬山国際交流村から木曽川を離れ犬山ユースホステルめざして新緑に映える道を進む。ユースホステル入口を過ぎると寂光院(じゃっこういん)はすぐだ。長い石段を息を切らして上りきると寂光院本堂が建ちその横の展望台から犬山を望める。本堂から石仏が点々と祀られた岩場もある山道をしばらく登ると休憩舎もある継鹿尾(つがお)山三角点広場だ。少し霞んでいるが、ここから望む犬山の彼方に広がる濃尾平野が絶景だ。
(城を眺めつつ犬山橋を渡る)
(橋のたもとから犬山城を望む) (木曽川左岸を上流へ行く)
(日本ライン) (犬山国際交流村を右へ入る) (雑木林の石段を上る)
(寂光院) (寂光院の石段を上る)
(本堂上の長い石段を上る)
(寂光院本堂横の見晴台から)
(手摺つき岩場を進む)
(丸太階段を行く)
(継鹿尾山三角点)
(継鹿尾山展望台から) (丸太階段を下る)
(継鹿尾山展望台から犬山城方面を望む)
継鹿尾山から数回アップダウンを繰り返しながら小さな松やモチツツジ、更にはヒカゲツツジも点在する庭園のような稜線をなだらかに下る。ベンチが置かれた小空間の恵那コース分岐を過ぎてツバキのトンネルが多くなると青い水をたたえた大洞池(おおぼらいけ)だ。池の畔を通り、美しい桜に彩られた寺洞(てらぼら)の集落に入り、紀州の本宮大社から分祀された熊野神社の石段下を過ぎると名鉄善師野(ぜんしの)駅を右に分け、名鉄広見線に並行して田園地帯を進む。やがて踏み切りを渡り、住宅地を過ぎてツバキの花の絨毯の道が続き、平谷池に沿って遊歩道を進むと不思議な形のオブジェが道端に鎮座している。その先でR41下のトンネルをくぐると、しばらく尾張パークウエーを渡ったりくぐったり、絡み合いながら進む田園地帯の道だ。休憩舎もある丸山池の先が中屋敷の今井丸山バス停だ。ここから開拓パイロットへ向かって、途中、丁度桜吹雪中のベンチもある若葉の美しい丘陵地帯をなだらかに進む。開拓パイロットの一角に出るが実験農場の面影はなく雑草が生い茂った荒地だ。ここから里山の雑木林の丘陵地帯の小高い所を縫うように進み、P212三角点を過ぎると東大の斜面ライシメーターと称する施設が建っている。掲示によれば土壌層の地下水量を測る所だそうだ。宗教施設もある丘陵地帯をなだらかに下ると赤い橋が目立つ入鹿池(いるかいけ)だ。
(小松疎林の稜線を行く) (モチツツジ満開の道を行く) (ツバキの多い道を行く)
(名鉄広見線を渡る) (平谷池付近はツバキの花絨毯)(R41トンネル手前のオブジェ)
(尾張パークエーを渡る) (雑木林を行く) (尾張パークウエーをくぐる)
(丸山池)
(開拓パイロットへ丘陵を行く)
(荒れた開拓パイロット)
(丸太階段が多い)
(山道真ん中のP212三角点) (地下水量計測所)
江戸時代に農業用ため池として作られた入鹿池は、対岸に明治村もある美しい所だ。赤い橋の手前を左折して五条川に沿って何度か橋を渡って道なりに進む。道端の水場を通り過ぎてしばらく行くとモミの木キャンプ場だ。林道は以降も続くがゲートがあって車はここまでだ。林間の道を進むと八曾(はっそう)キャンプ場がある。今は季節外れで人影はないが、二つのキャンプ場もある五条川には清冷な流れを予期したが、倒木もあって過去の増水でかなり荒れた渓流となり、キャンプ場も汚れが目立っていたのは残念だ。八曾キャンプ場で黒平橋を渡り、すぐ先で丸山橋を過ぎると五条川と別れて山道に入る。気持ちのよい明るい雑木林の稜線をたどり小牧境で犬山市から小牧市に入る。この辺りは中央道の内津(うつつ)PAに近く、しばらく走行音を聞きながら中央道の北側の丘陵をたどる。やがて突然工事中の荒地に出て、巨大なプラントの前を通り、そのまま直進すると内々神社(うつつじんじゃ)に下るので、途中で表示通りに小道に入って中央道の歩道橋、北山橋を目指す。長野方面に行く時にはよく通る高速道を感慨深く眺めながら北山橋を渡る。その先でR19の内津峠を左に分け、内々神社を目指してしばらく進むと中継アンテナの建つピークにP322の三角点と休憩所があるが木が生長して殆んど展望はない。この辺りが本日の最高点だ。ここから疲れた足に鞭打って枝尾根を下ると内々神社の枯山水の庭だ。立派な庭だが疲れていると注意力散漫になり、素通りして内々神社拝殿に安全帰着を感謝してバス停に向かった。小1時間待ってバスで高蔵寺駅へ、名古屋までは逆ラッシュだが、名古屋から久しぶりに満員ラッシュに揺られて在来線で帰阪した。
犬山城、日本ライン、明治村のある入鹿池や五条川界隈など見るべき所の多いコースだ。愛岐丘陵地帯の残り桜や若葉が美しく、特に沿道で途切れることのなかった真っ赤なヤブツバキや深紫のモチツツジが素晴らしかった。余談だが、内津峠の語源は内々神社の掲示によれば、日本武尊が婚約者の妹姫の死を聞いて「現哉(うつつかな)」と悲しんだことに由来するそうだ。大阪から離れるに従って実働時間が短くなって進捗度が下がってくる。また、往時に比してバス便も廃止されたり極端に少なくなっているので計画立案が大変だ。今回も定光寺(じょうこうじ)駅まで行きたかったが到底無理だ。
(入鹿大橋手前を左折) (農業用ため池、入鹿池)
(五条川に沿って上流へ)
(モミの木キャンプ場)
(上流側へ進む) (八曾キャンプ場)
(丸山橋から山道へ) (丘陵地帯を進む) (大きなプラントが建つ)
(山道を行く)
(中央道を渡る北山橋) (内津峠分岐)
(展望台横のP322三角点) (樹林帯尾根を下る) (山肌に見える山桜)
(内々神社の枯山水の庭) (内々神社拝殿) (内々神社)
★道で出会った花