黒岳(1792.7m)釈迦ヶ岳(1641m)

 

★ひとこと   「御坂山地の高峰黒岳から岩峰釈迦ヶ岳を経て檜峰神社へ」

釈迦ヶ岳山頂から黒岳、三ッ峠山を望む


★行った日   2013年11月1日(金) 晴 単独

★コース

上黒駒→檜峰神社前バス停(7:28)7:35(富士急山梨バス)=藤野木バス停7:44→林道分岐8:24→鉄橋8:26→行者平8:41→9:28御坂峠9:35→(1792.7m)黒岳10:32→10:35展望所10:47→黒岳10:51→上芦川分岐11:19→日向坂峠11:43→12:12(1562.4m)府駒山12:25→12:57(1641m)釈迦ヶ岳13:07→神座山川分岐13:23→檜峰神社分岐13:47→最後の水場14:11→檜峰神社14:25→14:43休憩14:47→檜峰神社前バス停15:24→上黒駒

 黒岳(くろだけ)は河口湖の北に位置する御坂(みさか)山地の主峰だ。藤野木(とうのき)から古道、鎌倉街道で御坂峠を経て富士山展望台の黒岳、岩峰の釈迦ヶ岳経由檜峰神社(ひみねじんじゃ)へ下る計画だ。リニア実験線の高架橋が近くに見える上黒駒(かみくろこま)からバスで藤野木へ向かう。
 藤野木バス停から南へ伸びる急な林道へ入り、近くのR137からの騒音が過ぎて並行する小川沢川の瀬音を聴きながらカラマツ林を登り続ける。古道、鎌倉街道らしく、道端に古い石垣や小祠が点在する林道を進み、治山工事中の切り開き斜面を過ぎて道標通りに山道に入り鉄橋を渡る。砂防ダム横の黄葉の始まった灌木帯をしばらく登ると杉林の行者平だ。かつての修行場だそうだ。杉林を抜けると、黄葉したブナ、ミズナラ、トチノキなどの茂る急な稜線をジグザグに登る雰囲気の良いなだらかな峠道だ。傾斜が緩くなると間もなく御坂峠だ。御坂城跡の広場には無人の御坂茶屋や石仏もあり、峠は樹木に囲まれ視界はない。少し御坂山方向へ行った所にある旧御坂峠から富士山の展望がいいらしいがきょうは遠望がきかないので省略だ。峠から古道と別れ、黒岳めざして稜線を西へ向かう。最初はなだらかな広葉樹の美しい二重稜線が続き、やがて岩稜もある急坂を登るとなだらかなブナ林の広場が黒岳だ。視界はないが、ちょっとブナ尾根を南下すると展望所だ。真正面には河口湖と富士山の絵のような組み合わせの筈だが、主役はどんよりした雲の中だ。西には御坂山地の彼方に南アの山並みが望める筈だ。

 (藤野木バス停から林道へ)   (オオバボダイジュもある)     (鉄橋から山道へ入る)

 (砂防ダム横の灌木帯を登る)  (杉林の行者平を過ぎると峠道) (色づき始めた峠道を登る)

(紅葉の峠道をジグザグに登る)   (展望のない御坂峠)    (御坂城跡の稜線を黒岳へ)

  (美しい紅葉の稜線を行く)       (岩稜を越える)       (展望のない黒岳山頂)

    (少し南の展望所)        (富士山と河口湖)      (南ア?と御坂山地の山々)

 釈迦ヶ岳へは黒岳三角点のちょっと東寄りから北尾根の急坂を下る。広葉樹の幅広尾根を少し下って、次の稜線分岐で北西尾根に入り、上芦川(かみあしかわ)分岐で稜線を直進、尾根をアップダウンしながら進むと林道出合の日向坂(ひなたさか)峠だ。林道を横断して再び黄葉の稜線を登り返すが、振り返ると黒岳から下ってきた山肌の紅葉が綺麗だ。府駒山を過ぎ、ロープ場もある岩稜を登ると2体の地蔵が鎮座する釈迦ヶ岳だ。岩角の積み重なった山頂からは、三ッ峠山や黒岳など錦衣をまとった御坂山地の姿が素晴らしく、また、甲府方面は霞んでいたがリニア実験線が目印の上黒駒は眼下に望めた。

                (黒岳展望所から富士山方面を望む)

  (黒岳から北尾根を下る)     (要所にある道標)      (日向坂手前の紅葉した谷筋)

     (日向坂峠)             (尾根筋を西進)   (黒岳からの下り尾根を振り返る)

  (尾根上の府駒山三角点)  (釈迦ヶ岳へ紅葉尾根を登る)  (ロープ場もある岩稜を行く)

    (釈迦ヶ岳頂上)     (山頂から黒岳と三ッ峠山を望む)  (これから下る紅葉稜線)

 山頂からロープ場もある岩角の急坂を前方の紅葉した尾根を眺めながら下る。鞍部手前で檜峰神社へ直接下る急坂の道を見送り、尾根を登り返し、道標に従って北へ尾根筋を下る。水場を過ぎて植林帯に入ると間もなく檜峰神社だ。山奥にもかかわらず立派なお社だ。手を合わせてから、長い長い林道下りだ。神座山(じんざさん)川に沿って約1時間の林道歩きで上黒駒へ帰りついた。
 鎌倉街道の峠道、展望の黒岳、岩稜の釈迦ヶ岳、ルート全体に見られる広葉樹の森などが素晴らしい。檜の大木に囲まれた檜峰神社も荘厳な雰囲気だ。残念ながら富士山の展望は得られなかったが、この時期の紅葉は優れものだ。


       (釈迦ヶ岳から黒岳から破風山へ続く稜線を望む、富士山の頭が見える筈)

             (釈迦ヶ岳から檜峰神社へ下るルートをを望む)

   (山頂から急坂を下る)    (ロープ場もある岩場を下る)   (鞍部を過ぎて登り返す)

    (美しい稜線を登る)    (檜峰神社分岐で稜線別れ)  (白樺もある広葉樹林を下る)

  (山中の立派な檜峰神社)      (林道を長々と下る)      (バス停前の檜峰神社入口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       富士山
・2万5千分の1地形図  河口湖西部、河口湖東部

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