乾徳山(2031m)

 

★ひとこと   「徳和から岩場の乾徳山へ草原もある8の字に周回」

乾徳山頂上


★行った日   2013年11月2日(土) 晴時々曇 単独

★コース

上黒駒7:02(R137、県道303、R411、県道38、R140、県道209)=徳和バス停P7:51→林道登山口8:18→林道交差8:38→銀晶水8:48→駒止9:06→9:38錦晶水9:45→国師ヶ原9:52→10:19月見岩10:23→扇平10:26→11:18(2031m)乾徳山11:37→尾根別れ11:43→12:07休憩12:11→高原ヒュッテ12:49→国師ヶ原12:52→13:01休憩13:12→月見岩分岐13:18→林道出合13:38→13:50(1314.1m)道満山→林道登り口14:26→徳和バス停P14:40(県道209、R140、県道38、R411、県道303、R137)=上黒駒15:45

 乾徳山(けんとくさん)は秩父山地にあり、金峰山(きんぷさん)と甲武信ヶ岳(こぶしがだけ)を底辺とする逆正三角形の頂点に位置している。徳和(とくわ)から国師ヶ原(こくしがはら)を経て乾徳山へ登り、道満(どうまん)尾根から下山の計画だ。上黒駒から塩山を経て秩父往還R140を雁坂トンネル方面へ、途中で左折して笛吹川支流の徳和川に沿って進むと徳和のバス停駐車場だ。晴れの連休初日とあって他府県ナンバーで満車、最後のスペースに滑り込んだ。
 徳和川に沿って朝日がまぶしい林道を30分ほど進むと登山口標識があり、早速植林帯の急な上りだ。林道を横切って、今は杉林だがかつてワサビ田跡のような沢筋の石積み横を登ると水の殆んど涸れた銀晶水(ぎんしょうすい)だ。林道を横断して美しい色づき始めた広葉樹の森を登り、駒止めを過ぎて急なブナの斜面をフーフー云いながら登ると錦晶水(きんしょうすい)の広場だ。水が潤沢に湧き出し大勢の登山者の休憩地だ。勾配の緩くなった石ころの道を進み、葉を落したシラカバの疎林帯に入ると国師ヶ原の十字路だ。正面に三角錐の乾徳山を眺めながらシラカバ林を登り、見晴しの良いススキの草原になると大きな月見岩だ。扇平(おうぎたいら)の草原を過ぎると岩稜まじりの針葉樹林帯だ。展望の良さそうな大きな髭剃り岩(ひげそりいわ)の横をかすめ、カミナリ岩の鎖場をよじ登ると針葉樹が絡みついた大岩の積み重なった胎内(たいない)だ。最後に垂直に近いが足場のある鎖場を登ると数人で満員となる足場の悪い岩場の乾徳山頂上だ。展望は良さそうだが、折からガスがかかって奥秩父の山々の山座同定は諦めざるを得なかった。

  (乾徳山登山道案内図)    (徳和川沿いに林道を進む)       (林道登山口)

    (植林帯を登る)           (林道を横切る)        (水の涸れた銀晶水)

(ブナ林を頑張って登り続ける)    (水の豊富な錦晶水)     (草原で乾徳山に初見参)

     (国師ヶ原交差点)       (シラカバ林を登る)        (稜線近くの月見岩)

   (扇平の草原を登る)       (ガレ場登りが始まる)     (カミナリ岩の鎖場を登る)

  (胎内付近の岩場を行く)    (ちょっと手強い鎖場を登る)  (数人で満員の乾徳山頂上)

 山頂から岩場の尾根を少し北へ下ると、直進は黒金山(くろがねやま)だが国師ヶ原は急坂を西へ下る。滑り易いガレ場の急坂を木の幹を掴みながらしばらく下るとカラマツ林のトラバース道だ。無人の高原ヒュッテ前を通り、そばを通っても見向きもしない鹿を見ながら、往路に通った国師ヶ原を大平方面に向かう。放牧跡地らしいなだらかな地形の林道を進み、月見岩から下ってきた稜線の道と合流した所から、林道と別れて道満尾根を下る。色づいた美しい広葉樹の尾根をしばらく下り、大平牧場へ通じている林道をかすめて稜線をそのまま下る。殆んど平坦な黄葉の点在するカラマツやアカマツ林の稜線を進むと、林間の一通過点の道満山(どうまんやま)三角点だ。急な自然林の尾根をしばらく下り、植林帯に入ると林道の徳和峠に下り立つ。有形文化財、坂本家住宅を見たりしながら集落を下るとバス停駐車場だ。往路通りにぶどう棚の道をぬいながら塩山を経て上黒駒へ帰着した。
 きょうも富士山にお目にかかれなかったが、色づいた広葉樹林、国師ヶ原から扇平にかけて広がる草原、意外に手強い岩場が印象に残る山だ。錦秋の今の時期がシーズンにあたり沢山の登山者で賑わっていた。

    (岩場の尾根を北上)       (鞍部から左へ下る)      (沢に沿って急坂を下る)

(カラマツのトラバース道を下る)    (高原ヒュッテ)       (逃げない鹿のいる国師ヶ原)

(旧放牧場から乾徳山を振り返る) (林道をなだらかに下る)  (林道を別れて道満尾根を下る)

 (林道に出合から尾根を下る)   (松林の稜線を下る)         (樹林の道満山)

  (急な尾根を下り続ける)       (林道徳和峠出合)         (徳和集落を下る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       金峰山・甲武信・奥秩父
・2万5千分の1地形図  川浦

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