御座山(おぐらやま)は群馬県境に近い南佐久の岩峰だ。秩父山地の北側にあって、群馬県の(日航機事故の)御巣鷹山(おすたかやま)と県境を介して隣接している。南相木(みなみあいき)村役場から上栗生(かみくりう)集落へ向い、唐沢沿いの地道林道を進むと林道終点が4、5台駐車可能な栗生(くりう)登山口だ。
登山口から沢沿いに進むと先ほどの林道の断片と思われるカラマツ林の広場だ。時々現れる道標に従って広葉樹林やカラマツ林が交互に現れる谷筋を遡上、徐々に流れは伏流水となる。突然、眼前に岩壁が現れ、カーテン状に水滴が垂れている不動の滝だ。滝の前を横切り広葉樹の急坂をジグザグに登り、大岩を過ぎて「山頂まで500m」の標識辺りからロープ場や鎖場の急坂だ。急坂を上り切った岩頭からは西の見晴しがよさそうだがきょうはガスって真っ白だ。シラビソやシャクナゲの稜線をなだらかに登ると御岳(おんたけ)神社の小さな祠が祀られたピークだ。
(上栗生から右の林道を進む) (林道終点の栗生登山口)
(沢沿いに進む)
(大岩下を登る) (広葉樹林をジグザグに登る) (針葉樹林帯を登る)
(鎖場の急坂を登る)
(岩頭を登る) (御岳神社の祠のあるピーク)
岩稜のヤセ尾根を慎重に下ると北相木(きたあいき)村山口へ下る分岐点の鞍部だ。急な尾根を登り返すと立派な引き戸構造の御座山避難小屋だ。北相木村白岩からの道と合流して、裏のシャクナゲ林を掻き分けると明るい岩稜にでて、岩尾根を北へちょっと飛び移ると御座山三角点のある岩頭だ。西方の八ヶ岳の展望地のはずだが、きょうはガスって真っ白だ。帰りも往路通りに下山した。あすは今回の主目標、和名倉山(わなくらやま)だ。まだ午前中なので観光をかねて一般道の佐久往還を通って北杜市(ほくとし)を経て韮崎に入り、甲府から秩父往還、青梅街道を経て丹波山(たばやま)村へ向った。残念ながら道の駅たばやま、のめこいの湯は木曜日定休日、仕方なく突然の豪雨をついて小菅(こすげ)村へ、小菅の湯でさっぱりし、丹波山から青梅街道を戻って一之瀬川に沿う林道に入り、和名倉山登山口の三ノ瀬到着だ。あすは長距離登山に備えて民宿みはらしだ。
標高差の割りに急坂の続くなかなかしんどい山だ。清里高原を介して派手な八ヶ岳と対峙する自然豊かな登山者の少ない静かな山だ。御座山は途中の美しい自然林と山頂の岩峰からの展望が売りだ。
(鞍部で北相木村の道と合流) (樹林帯の急坂を登る)
(新しい御座山避難小屋)
(岩稜に咲くオミナエシ)
(岩稜をよじ登る) (御座山岩頭)
(御座山」頂上)
(山頂付近の岩頭) (登山口へ帰着)
★道で出会った花
ツリフネソウ(犬ころの滝) キツリフネ(犬ころの滝) アキノキリンソウ(山頂)
オミナエシ(山頂) ホタルブクロ(山頂) シモツケソウ(山頂)
ノコンギク(不動の滝) ニガクサ?(不動の滝) キオン?(栗生登山口)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 西上州
・2万5千分の1地形図 信濃中島
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