高島トレイル5回目は水坂(みさか)峠から武奈ヶ嶽を経て三重(さんじょう)岳だ。水坂峠から武奈ヶ嶽、三重岳を経て本谷登山口へ、河内山林道で滝谷のゲートに下る計画だ。R303から角川(つのかわ)林道で石田川ダムを通り、落合から河内山林道を車で行ける所まで北上すると滝谷でゲートだ。ここに自転車をデポ、R303まで戻り、水坂トンネルを経て旧国道の水坂峠の武奈ヶ嶽登山口に路駐だ。
登山口から小さな沢に沿って杉林に入り、稜線を少し登ると平坦な尾根道となり、水坂トンネル真上の樹林帯を進む。古道の峠跡のようなV溝を横切って樹林帯尾根をなだらかに進んでから本格的な上り坂だ。樹林の急坂を頑張るとピークで展望が開け霞んだ琵琶湖が望め、やがて疎林帯のP620の平地だ。ここから時々樹林帯が現れるが概して小灌木の見晴しのよい稜線の上りが続く。角川の光明寺から上がってきた道と合流、歩いてきた稜線や霞む琵琶湖、蛇谷ヶ峰を振り返りながら小灌木帯の展望稜線を登り続けると武奈ヶ嶽山頂だ。山頂からの展望は抜群、これから向う三重岳を中心に左に小浜湾、右に琵琶湖、霞んでいるが若狭から湖北の山々が薄く望めた。山頂からしばらく小灌木帯の平坦な幅広尾根が続く。曲がりブナや立派なブナ林もある平原状の稜線をなだらかに下る。
(水坂峠の武奈ヶ嶽登山口)
(水坂トンネル真上の尾根を行く) (旧道の峠跡を横切る)
(小灌木帯の展望尾根を行く) (展望尾根を振り返る) (光明寺(角川)分岐)
(展望稜線を登る)
(幅広稜線を行く) (武奈ヶ嶽山頂)
(武奈ヶ嶽山頂付近から小浜方面を望む)
(灌木帯をなだらかに下る)
(ひねくれブナが多い)
(真っ直ぐなブナ林もある)
やがて砂地の露出した西の三十三間山や正面の三重岳の展望地P674だ。トリカブトの林床に曲がりくねった木の多い疎林帯を下り、鞍部から稜線を上り返し、水谷分岐からブナ林を登ると季節によってはモリアオガエルの卵胞が沢山ぶら下がる池だ。水鳥(カモ?)も浮かんでいる。草原のブナ林をなだらかに登り続けると大日分岐を経て三重岳だ。山頂はなだらかな丘状なので、周りの灌木が生長して展望は殆んど望めない。台風18号が九州南海上にあって降り出しそうな雲行き、山頂は強風が吹き荒れているため早々に下山だ。はじめ本谷登山口めざして下り、途中から能登又谷左尾根を下るつもりで歩き始めた。しばらく低木林をなだらかに下るが、すぐにはっきりした尾根となり、立派なブナ林に見とれながら下る。ここで失敗、ブナ林の地面に道標の板切れが置かれた所から右の尾根に入るべきだったが、リボンにつられて本谷方向へ下ってしまった。途中で気づいたが、上り返すのも面倒なので、そのまま急坂を下って本谷登山口へ降り立った。林道を30分ばかり下って能登又谷登山口を通り、ゲートで自転車をゲット。しばらく地道だが1.9キロ先の落合から舗装路となり、ゲートから6.7キロの石田川ダム広場を過ぎ、角川口から排気ガスとゆるい上り坂だが広い歩道のある水坂トンネルを通り、旧道を上がってやっと水坂峠に帰着だ。
武奈ヶ嶽や主稜線から小浜湾や琵琶湖が望め、また湖北や若狭の山々の展望が素晴らしい。また、稜線のいたる所にあるブナ林、特に曲がりくねった樹相が興味深かった。
(幅広稜線をなだらかに下る) (P674の展望地)
(三重岳稜線を正面に見て下る)
(水谷分岐)
(水鳥が泳いでいる池) (草原のブナ林を登る)
(大日分岐を左へ) (殺風景な三重岳頂上) (山頂から本谷方面へ下る)
(立派なブナ林を下る)
(ここでで右尾根へ行く筈が直進) (急な尾根を下り続ける)
(本谷登山口に下る) (能登又谷登山口前を通る) (河内山林道ゲート到着)
(自転車で石田川ダムを通る)
(このトンネル通過が難関) (やっと水坂峠に帰着)
★道で出会った花
トリカブト(P674) アキノキリンソウ(林道) イナカギク(林道)
ヒメジョオン(林道) ノリウツギ(林道) イタドリ(林道)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 熊川
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