高島トレイル6回目は三重岳(さんじょうだけ)から大御影山(おおみかげやま)を経て抜土(ぬけど)だ。河内谷から能登又谷左岸尾根で三重岳に登り、大御影山を経て抜土をピストンし、近江坂を経てビラデスト今津へ下山の計画だ。ビラデスト今津に自転車をデポ、落合の三差路に駐車して出発だ。
落合から河内山林道を北上、滝谷のゲートを過ぎた先の能登又谷の橋を渡ったところの三重岳登山口から山道に入る。踏み跡は殆んど消えた杉林を北の支稜へ斜めに登るように進むと時折トラロープとリボンが現れる。ケモノ道のようなヤブっぽい踏み跡を登り続けると支稜上に着く。下る際の注意点は支稜の赤テープが二重に巻かれた所を右へ下ること、直進すると林道の崖上だ。稜線にははっきりした道があり、時々トラロープやリボンがあるので尾根芯を登れば間違いない。シャクナゲの藪もある急坂を頑張り、やや緩やかになったブナ林を登ると本谷ルートと合流だ。前回はここで間違って本谷へ下ったのだ。ひょろひょろした灌木帯をなだらかに登ると明るいがあまり展望の良くない三重岳三角点だ。山頂は昔の展望櫓の残材も見当らず石ころの山だ。山頂から少し西進し、ブナ林に入って武奈ヶ嶽を左に分け、大御影山へ向う。今は見晴しのよい明るい広い緩斜面の草原を下って上り返すが、2005年には背丈を超す笹薮に獣道が何本もあり、おまけにガスって道が分からず、ヤブコギをしているうちに元へ戻ってしまったのもいい思い出だ。P943手前の鞍部へ下る稜線から、左に若狭湾、右に琵琶湖を遠景に、三十三間山や赤坂山など若狭や湖北の山々が並んでいる。これから向う大御影山は山頂に反射板を頂き、ずんぐりした姿で横たわっている。
(落合から河内山林道を北上) (滝谷のゲートを過ぎる)
(能登又谷登山口を入る)
(シャクナゲのプチヤブを越える) (ブナ林が現れる) (本谷コースに合流)
(なだらかな灌木帯を進む)
(展望の良くない三重岳頂上) (大御影山分岐を右へ)
(展望稜線を若狭湾と琵琶湖を眺めながら進む)
(かつてヤブだった斜面を行く)
(明るい稜線漫歩) (曲がりブナ林を行く)
アップダウンしながら稜線を進み、大杉の並んだ稜線を過ぎ、曲がりくねったブナ林をしばらく進むと大日分岐だ。大日岳を左に分け、ブナ尾根を東へ下る。鞍部まで立派なブナ林が続き、V溝の古道(近江坂?)を登り返す。左に樹間から雲谷山をちらちら眺めながらブナ林の山腹を登ると大御影山だ。少し手前のよく目立つ反射板の下から本谷へ下る道が分岐している。山頂は少し切り開かれているがあまり展望は良くない。山頂からブナ尾根をなだらかにしばらく下ると大谷山分岐だ。ビラデスト今津を右に分けて左へ進む。分岐から踏み跡が多少怪しくなり、ブナ林を尾根芯を外さないようになだらかに下る。やがて、右へリボンと踏み跡を探しながら注意深く下り、前面中腹にヘリポートのような裸地が見えると林道出合はすぐだ。林道合流点わきに大御影山登山口の小さな表示がある。林道をちょっと下ると抜土のゲートだ。林道はここまで舗装され、駐車している車があるのでここまで一般車が入れるようだ。抜土でUターンし、3キロ弱の林道歩きで林道峠まで戻り、ビラデスト今津めざして尾根道をたどる。歩き出してすぐにあるのが琵琶湖展望台のビューポイントだ。台地のススキ越しに少し霞んでいるが竹生島の浮かぶ琵琶湖、薄く伊吹山から武奈ヶ岳まで望めた。尾根道をしばらく下り、滝谷山を右に分け、殆んど水平道を南下だ。最後に琵琶湖を時々眺めながら近江坂を下るとビラデスト今津の大御影山登山口だ。晴れの土曜日とあって大繁盛のキャンプサイトを通り抜けると駐車場だ。ここで自転車をゲット、下り坂ばかりではない酒波谷(さなみだに)林道で落合に帰り着いた。帰りは石田川ダムを抜け、R303から湖西道路で多少の休日渋滞があったが順調に帰阪した。
今回は林道歩きが長かったが、ブナ林の多いコースだ。三重岳周辺の若狭湾や琵琶湖が望める展望尾根は優れものだ。かつてヤブコギを伴う秘境の趣があったが、道もしっかりした明るい雰囲気の山域だ。
(大日分岐を右へ) (美しいブナ林が続く)
(V溝の近江坂を登る)
(本谷橋下山道のある反射板)
(大御影山三角点) (ブナ尾根を下る)
(大谷山分岐を左へ) (ブナ尾根をだらだら下る)
(林道大御影山登山口)
(抜土ゲート)
(林道峠のビラデスト登り口) (灌木帯尾根を行く)
(琵琶湖展望台の眺め) (滝谷山分岐) (三重岳を眺めつつ南下)
(近江坂から竹生島を望む)
(前方にビラデスト建物群) (ビラデスト大御影山登山口)
★道で出会った花
ノリウツギ(河内山林道) ヒメジョオン(河内山林道) トリカブト(三重岳)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 熊川、三方
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