高島トレイル7回目は抜土(ぬけど)から大谷山、赤坂山を経て黒河(くろこ)峠だ。マキノ石庭(いしば)から分水嶺に登り、抜土をピストンして大谷山に向かい、赤坂山を経て黒河峠へ下山の計画だ。R161からメタセコイヤ街道を北上、そのままマキノ林道に入るとすぐに地道となり、黒河峠手前の約2キロは普通セダンではお腹を擦りそうな悪路だ。蛇足だが小浜への通り抜けはできないとの表示がある。黒河峠登山口に自転車をデポ、来た道を戻りビッグランドに駐車して出発だ。
青々としたメタセコイヤの並木道を横切り、これから周回する陽光の映える山並みを眺めながら石庭集落へ向い、大谷山登山口から柵のゲートを開閉して山道に入る。雑木林にヤブツバキがが茂るV溝の道をジグザグに登り、色づき始めた広葉樹の森を過ぎるとブナ林が現れる。P704から左へ田屋城の標識があるが、百瀬川源流の高層湿原を通ってP310付近の城跡を経て下山できるそうだが未確認。P704からなだらかな白石平を過ぎ、大谷山へ直接向う展望ルートを右に分け直進だ。少し下って美しいブナ林の小沢を渡り、ブナの森を登りきると明るい丸い丘の分水嶺出合だ。高原状の裸地から展望が開けているが、きょうは霞がかかってあまり見晴しはよくない。前回には抜土までしかきてないので、そこまでピストンだ。大谷山を右に分け分水嶺を左に向う。抜土手前の尾根端までの稜線には立派なブナ林が発達し、周りの黄葉と調和した姿はきょうのコース随一だ。尾根端から急坂を下って抜土でUターン、石庭分岐を過ぎて大谷山頂上だ。小灌木帯と草原がまだら模様に続く高原のような広い稜線が赤坂山へと続いている。マキノや琵琶湖を見下ろしながら稜線をしばらく進むと寒風(かんぷう)のピークだ。
(ビックランドBSを出発) (朝日を浴びて石庭集落へ)
(大谷山の石庭登山口)
(分水嶺の石庭分岐に到着) (ブナ林尾根を抜土へ) (抜土でUターン)
(ブナ林尾根を戻る)
(石庭分岐を大谷山へ直進) (大谷山)
(広大な稜線を北上) (右下に見えるマキノ) (寒風頂上)
マキノへの下山道を右に分け、稜線をアップダウンしながらしばらく進むと近江と若狭を結ぶ古道の粟柄(あわがら)峠だ。ここしばらく積雪時しか訪れていないので、意外に感じる歩き難い石ころだらけの急坂を少し登ると赤坂山だ。霞がかかり見晴しはあまり良くないが山頂からの展望は一級品だ。積雪がないと歩き難い急な道を下り、明王の禿(みょうおうのはげ)を登りかえして山腹をしばらく進むと三国山分岐だ。30分で往復できるので山頂へ立ち寄ったが三角点広場は小灌木に囲まれて展望は良くない。木々が埋もれた展望抜群の真っ白な積雪期と違って場違いな感じだ。分岐まで戻り、稜線の裾伝いに好展望の道をジグザグに下る。アザラシ岩の辺りから色づいた木々を眺めながら下り、林道を横切ってちょっと山道を下ると黒河峠登山口だ。ここで自転車をゲット、ブレーキの甘い自転車で急な悪路に難渋しつつ下り、舗装路の下り坂になって快調にビックランドへ帰着した。
石庭から抜土にかけて点在するブナ林が素晴らしい。大谷山から赤坂山に続くなだらかな高原状の展望豊かな稜線も優れものだ。花の山として知られる山域だがススキのそよぐ秋も捨てたものではない。
(赤坂山へ向って尾根を行く) (粟柄峠)
(赤坂山)
(赤坂山から琵琶湖方面を望む)
(明王の禿) (明王の禿から稜線を下る)
(三国山三角点)
(木道を下る)
(好展望のアザラシ岩) (稜線下をなだらかの下る)
(林道出合) (再び山道へ) (黒河峠登山口)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 熊川、海津、駄口
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