★ひとこと 「松前旧道からブナと花の大千軒岳を経て新道へ周回」
千軒平付近から大千軒岳を望む
★行った日 2015年7月9日(木) 晴 単独
★コース
(道の駅)北前舟松前(15℃)5:28(R228、道道607、林道)=6:45旧道登山口7:00→前千軒岳分岐8:45→8:53千軒平9:03→千軒清水分岐9:24→9:39(1071.9m)大千軒岳9:49→P974
10:16→10:34大休止(昼食)10:58→新道登山口11:20→11:59旧道登山口12:08(林道、道道607、R228)=知内温泉(R228、R5)=(道の駅)YOU・遊・もり16:32(R5、道道643)=グリーンピア大沼
北海道シリーズ5座目は北海道最南端の大千軒岳(だいせんげんだけ)だ。登山道は知内(しりうち)ルートとより短い松前ルートがある。松前から長い悪路林道を経て松前旧道から大千軒岳を経て松前新道へ下る計画だ。渡島総合振興局のHPによれば松前から道道607で迂回路を経て松前新道登山口まで約30キロ1時間20分だ。アクセスに疲れきってやっと新道登山口3キロ手前の旧道登山口に到着だ。
クマ注意看板を横目に登山届けをだしてクマ鈴をじゃらじゃら鳴らしながら出発だ。見事なブナ林を登り、ダケカンバが目立ってくるとP844を過ぎて稜線を進む。ダケカンバの樹間から大千軒岳を左にちらちら眺めながら稜線を東進、P951を越えると大千軒岳と前千軒岳を結ぶ主稜線と旧道の尾根を結ぶ吊尾根状の道を過ぎて急坂の小尾根を登る。主稜線に近づくと草花が急に増えるが藪っぽい道となり、千軒平を指示する道標も藪の中だ。イブキトラノオの揺れる道を進むと一面にエゾカンゾウで彩られた斜面だが、とうとう踏み跡が行方不明だ。しばらく前方の千軒平の十字架をめざして薮コギ後草原に飛び出す。金属製の十字架はかつてあった金山のキリスト教徒坑夫処刑の慰霊碑だそうだ。台地の下には知内コース分岐の道標がある。周りの草原にはお花畑が広がり、登ってきた尾根筋や大千軒岳へ向うたおやかな稜線が絶景だ。
((道の駅)北前舟松前を出発) (悪路の地道林道を登山口へ)(旧道登山口に4、5台駐車可)
(松前旧道登山口)
(見事なブナ林を登る) (ダケンバが現れる)
(両腕を広げた木のある) (P844を過ぎると梢越しに山頂)(P951を越えると吊尾根の道)
(主稜線へ支稜を登る)
(南千軒分岐付近を行く) (千軒平手前で踏み跡不明)
(千軒平付近から登ってきた稜線とこれから登る大千軒岳を望む)
シシウド、タカネナデシコやエゾカンゾウが斜面を埋める丸い稜線をなだらかに登り、標高千米付近で千軒清水への薮っぽい道を左に分け、ひと登りすると一等三角点のある大千軒岳山頂だ。360度の展望に恵まれているが、周りの峰々の山名は親しみがなくてよくわからない。南に本州の岩木山が見えることもあるそうだが確認できず。山頂から西北に伸びる幅広尾根をなだらかに下り、西へ方向を変えて急な尾根端を下るとブナの樹林帯だ。日陰の倒木で早めの昼食後、ブナ林を下ると新道登山口だ。約3キロの林道歩きで旧道登山口だ。帰りも往路と同じ悪路林道で松前に出て知内温泉で汗流しだ。あすは渡島(おしま)駒ヶ岳なのでR228から函館に入らずR5で大沼の(道の駅)YOU・遊・もりへ到着だ。ここで夕食後ちょっと気が変わり、プチ贅沢をする気になって今夜はグリーンピア大沼だ。リゾートホテル窓から暮れなずむ渡島駒ヶ岳が見事だ。
登山口からブナの美林を愛でながら登り、稜線付近に達するとお花畑が斜面を埋め尽くす美しい山だ。今の時期、エゾゼンテイカとも呼ばれるエゾカンゾウが千軒平から山頂にかけて黄色に染め上げている。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 大千軒岳
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