天塩岳(1557.6m)

 

★ひとこと   「天塩岳ヒュッテから前天塩岳経由天塩岳を経て新道へ」

天塩岳から新道のたおやかな稜線を望む


★行った日   2015年7月11日(土) 朝霧後晴    単独

★コース
(道の駅)とうま(16℃)5:28(R39、道道101、林道)=6:26登山口6:40→7:06新道へ分岐7:10→旧道分岐7:26→8:01休憩8:07→迂回路分岐8:59→9:20(1540m)前天塩岳9:31→迂回路分岐9:45→(1557.6m)天塩岳10:38→11:11西天塩岳ヒュッテ(昼食)11:35→(1433m)円山11:54→旧道へ分岐12:47→13:14新道へ分岐13:19→13:45登山口13:54(林道、道道101)=協和温泉14:50(道道101)=愛別IC(旭川紋別道)=奥白滝IC(道の駅)しらたき16:10

 北海道シリーズ7座目は大雪山系北端に位置する天塩岳(てしおだけ)だ。天塩川源流の手塩岳ヒュッテから前天塩岳経由天塩岳、円山(まるやま)を経て周回の計画だ。道の駅とうまから上川方面へ進み、愛別町から道道101に入ってしばらく進むと長いトンネルがあり、その先で天塩岳の表示に従って戻る方向へ右折だ。天塩川に沿って、ダム湖を過ぎると地道になるが走りよい林道をしばらく進むとキャンプ場もある手塩岳ヒュッテの建つ登山口広場だ。晴れの土曜日とあって10台位がすでに駐車している。
 登山口から樹林帯に入り、がま沢に沿って、ぬかるんだ所もある道を数回流れを板橋で渡ってしばらく進むと新道連絡道分岐だ。新道への道を右に見送って直進、さらに直進の旧道沢道を見送って左折、前手塩コースに入る。初めは急登だが、樹間から右の稜線下の残雪を眺めながらダケカンバの道をなだらかに登る。標高千米を超えると前天塩岳西尾根直登となり、ダケカンバの尾根を喘ぎつつ休み休み登る。やがてハイマツ帯となり、前手塩岳ショートカット道を右に分け、ヒメイソツツジ咲くガレ場の急坂を頑張ると前天塩岳だ。山頂からは360度遮るものはなく、山名はよく分からないが、これからたどる天塩岳を中心にしたたおやかな美しい尾根筋が絶景だ。なお、南に大雪山系の山群と明日登る予定のニセイカウシュッペ山が確認できた。

 (登山口から樹林帯に入る) (天塩川源流のがま沢沿いに進む) (美しい樹林の道を進む)

(帰りに通る新道連絡路分岐) (旧道沢道を分けて前手塩岳へ)  (樹林帯の急坂を登る)

    (ハイマツ帯を登る)   (前手塩岳迂回路を分けて直進)(ガレ場の稜線の先が山頂)

              (前天塩岳から南方の手塩岳方面を望む)

              (前天塩岳から北方の北見山地方面を望む)

 前天塩岳から天塩岳へは約200メートル下って上り返す吊尾根状の稜線だ。ハイマツ帯の尾根筋は見晴しのよいお花畑の連続だ。鞍部から登り返し、東の滝上から来る道を合せてひと登りすると大勢の登山者の憩う天塩岳だ。ここも360度の眺望で、大雪山系の展望は無論、北方の前手塩岳やこれから下る西手塩岳へ向うたおやかな幅広稜線が美しい。山頂は大混雑なので素通りして西へ下る始める。

(さえぎる物のない前手塩岳山頂)(前天塩岳から天塩岳を望む) (草花の多い稜線を下る)

  (鞍部付近のお花畑を行く)  (東の滝上町からの道と合流) (ハイマツの稜線の先が山頂)

              (前天塩岳から南方の大雪山方面を望む)

              (天塩岳から北方の前手塩岳方面を望む)

     (手塩岳山頂)      (天塩岳から前天塩岳を望む) (天塩岳から幅広稜線を下る)

 なだらかな笹原をしばらく下ると西手塩岳ヒュッテだ。西天塩岳への登山道はないが、笹原の道が刈り払いされているので薮コギなしで登れそうだが、疲れがたまってきているので登頂は遠慮した。ヒュッテ内部は清潔で快適な夜を過ごせそうだ。建物横で大休止(昼食)だ。この辺りから天塩岳を振り返ると裾野を均等に伸ばした格好いい姿だ。稜線をなだらかに登り返すと円山だ。ここで天塩岳とおさらばしてハイマツ帯を下り、道端のダケンバが徐々に増えてくると大木に道標をぶら下げた旧道連絡道分岐だ。直進の新道を見送って、時々姿を現す前天塩岳を樹間から眺めながら急坂を下り、樹林帯に入ると往路の旧道と合流だ。がま沢沿いに疲れた足を引きずってやっと登山口帰着だ。きょうの尾根歩きは日陰が少なく暑さで参ってしまった。往路通りに戻り、愛別町の協和温泉で疲れを癒し、あすのニセイカウシュッペ山にそなえて(道の駅)しらたきに向った。紋別道で奥白滝ICの(道の駅)しらたきを確認、同所で夕食後、ニセイカウシュッペ山へ通じている古川林道を確認のため浮島ICからR39を西進、山名道表示を確認後上川のコンビニであすの食料を仕入れて、再度先ほどの道の駅に戻って車中泊だ。
 高山植物の豊かな好展望の素晴らしい周回コースだ。アクセスにそんなに苦労することもなく、がま沢沿いの道、ダケカンバの山道、草花の咲き乱れるたおやかな稜線、大展望の前手塩岳や手塩岳など、近くであればシュラフを持ってヒュッテ泊まりで登りたい山だ。

  (西手塩岳へ向って下る)       (西手塩岳ヒュッテ)      (清潔なヒュッテ内部)

(ヒュッテから天塩岳を振り返る)   (丘のような円山)      (なだらかな幅広尾根を下る)

    (樹林帯に入る)      (旧道連絡路分岐を右へ下る)  (前天塩岳を見ながら下る)

   (旧道合流点で往路へ)  (がま沢に沿って樹林帯を下る)(手塩岳ヒュッテの登山口帰着)

★道で出会った花

     ヤマゼリ(がま沢)      トリアシショウマ(がま沢)   エゾノレイジンソウ(前手塩道)


  ゴゼンタチバナ(前手塩道)  ミヤマガマズミ?(前手塩道)   ヒメイソツツジ(前手塩岳)


    コケモモ(前手塩岳)       ミツバオウレン(前手塩岳) ミヤマシシウド?(前手塩岳)


   エンレイソウ(前手塩岳)    ハイオトギリ(前手塩岳)     チシマフウロ(手塩岳)


    カラマツソウ(手塩岳)      ウコンウツギ(手塩岳)     ハクサンチドリ(手塩岳)


   アオノツガザクラ(手塩岳)    ヨツバシオガマ」(手塩岳)   エゾウサギギク(手塩岳)


   バイケイソウ(西手塩岳)  ミヤマキンポウゲ?(西手塩岳)   アマドコロ(西手塩岳)


   ナナカマド(西手塩岳)      マルバシモツケ(円山)     ミヤマオグルマ?(円山)


     タカネバラ(円山)          ?(がま沢)           ?(がま沢)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  天塩岳、宇江内山(うえんないざん)

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