★ひとこと 「短縮登山口から前トム平を経てトムラウシ山ピストン」
雨のトムラウシ公園
★行った日 2015年7月13日(月) 曇後雨 単独
2015年7月14日(火) 雨後曇
単独
★コース
(7月13日)
東大雪荘(20℃)3:25(林道)=3:48短縮登山口(朝食)4:28→短縮コース分岐4:51→5:34カムイ天上5:39→7:00コマドリ沢分岐7:05→8:04前トム平8:10→トムラウシ公園8:48→9:21休憩9:28→十勝岳(縦走路)分岐9:51→10:27(2141.2m)トムラウシ山10:29→十勝岳分岐10:54→トムラウシ公園11:33→前トム平12:01→12:36コマドリ沢分岐(昼食)12:51→カムイ天上14:26→短縮コース分岐15:06→15:27短縮登山口15:36(林道)=東大雪荘16:03
(7月14日)
東大雪荘(22℃)8:56(道道718、R274)=十勝清水IC(道東道)=夕張IC(道の駅)夕張メロード(道東道)=占冠IC(R237)=山部(民宿)14:30
(7月13日)
北海道シリーズ9座目は大雪山系中央部のトムラウシ山だ。短縮コース登山口から前トム平を経てトムラウシ山をピストンの計画だ。相部屋のため朝2時過ぎに登山準備をする騒音に起こされ、まだ暗い内に東大雪荘を出発だ。勝手の分からない水溜りの多い真っ暗な地道林道を轍を拾いながらしばらく進むと短縮コース登山口だ。10台位の車が先着の様子だが、まだ薄暗いので車でゆっくり宿のおにぎり朝食だ。時々ぱらつく曇り空、三々五々と登山者が出発していくのにつられて、登山届けに記帳して僕も出発だ。しばらく進んでからストック忘れに気付き取りに帰ったが、寝ぼけているのかアルツの初期症状かどちらかだ。
登山者カウンターのある登山口から笹の刈り込み道がダケカンバのわきをだらだら進み、トムラウシ温泉コースと合流して少し勾配のきつくなった相変わらず笹原切り開き道を登り続け、出発して約1時間でカムイ天上だ。旧ルートはここからカムイサンケナイ川に下って沢沿いに遡上するルートだが、今は尾根通しに新ルートが開かれ、笹原の切り開きから十勝連峰を眺めたりしながら稜線をしばらく進み、コマドリ沢に近づいてから残雪のぬかるんだ悪路急坂をカムイサンケナイ川まで下り、サンカヨウの咲く残雪の沢沿いをコマドリ沢出合までさかのぼる。コマドリ沢分岐で沢を渡って2、300メートルの雪渓歩きだ。緩い勾配なのでアイゼンなしで涼しく快適だ。雪渓上端手前からハクサンイチゲやエゾコザクラなどの咲く左岸を登り、岩塊流を横切ってハイマツの斜面を登るとコマクサやエゾキンレイカの咲く前トム平だ。相変わらずいまにも降り出しそうな雲行きなので峰々は雲に隠れ展望セロだ。
(短縮コース登山口) (笹刈り込みダケカンバの道) (温泉コースと合流)
(コメツガの道を登る)
(カムリ天上で一休み)
(笹原刈り払い道から十勝連峰)
(谷筋へぬかるみの急坂を下る)(コマドリ沢分岐を左の雪渓へ)
(赤布頼りにコマドリ沢へ)
(涼しい雪渓を登る)
(お花畑の沢筋を登る) (コマドリ沢を登る団体さん)
前トム平から花の多いハイマツ帯を登り、ケルンを過ぎて西北へ少し進むと、大きな岩塊流上りだ。大岩を伝え歩きで越えると、ハイマツと高山植物と岩石がうまく配された斜面のトラバースだ。ガスってきて周囲の景色は分からないが、雪渓を登るとトムラウシ公園だ。池が点在し残雪が融けつつあるぬかるんだ道を進むが、見通しが利けば庭園のような景観が見られたはずだ。この辺りから雨が降り出し始め、合羽を着て標高1800メートルの比較的急な雪渓を登り、その上部に広がるキバナシャクナゲやチシマキンバイの咲くお花畑を進む。ガスの合間に南沼のキャンプサイトを眺めながら縦走路出合を右折、大岩の重なる急な道を風雨をついて登るとガスに霞んだトムラウシ山三角点だ。残念ながら視界ゼロだ。雨風の中、後続の登山者に山頂を明け渡してすぐに下山だ。さらに雨足の激しくなった山道を急いで下山だ。コマドリ沢分岐で昼食、稜線からは傘をさして順調に下山したが、この山は下りといえども足場が悪く結構時間がかかった。あすは初めての休養日、東大雪荘で個室がとれているのでゆっくり休養だ。
(7月14日)
トムラウシ温泉から新得(しんとく)町へ通じる道道718が昨夜の雨による倒木で早朝不通、遅めに東大雪荘を出発、道東道で夕張に寄り道、(道の駅)メロードや周辺をうろうろ、占冠(しむかっぷ)からR237で芦別(あしべつ)岳登山口のある山部(やまべ)へ向った。山部から芦別岳旧道と新道の登山口を探索、近くのふれあいの家の情報では、旧道は薮っぽい沢沿いの道や急な上り下りの稜線歩きらしいのであすは新道にし、ここは満員なので旅館を紹介してもらい、コンビニや食堂もある山部の駅前に投宿だ。
一番の難所を9座目に登ったのが失敗だ。ええ加減疲れの貯まった状態で登る雨のトムラウシ山はしんどかった。前トム平やトムラウシ公園に広がるお花畑、山頂周辺に広がる準高原地帯の景観が素晴らしく、涼しい雪渓歩きも楽しかった。惜しむらくは悪天候のため遠望どころか近くの景色もガスに隠れ、山頂ピストンだけに終わったが、山頂部の北沼や南沼周辺を逍遥したいものだ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大雪山・十勝岳・幌尻岳
・2万5千分の1地形図 トムラウシ山、オプタテシケ山、トムラウシ川
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