会津朝日岳(1624.2m)

 

★ひとこと   「赤倉沢登山口からブナ林を経て岩場の会津朝日岳へ」

叶の高手から梢越しに会津朝日岳を望む


★行った日   2015年9月22日(火祝)  晴 単独

★コース

(道の駅)いりひろせ 4:47(R252、R289、朝日から白沢沿いの林道)=6:04赤倉沢登山口6:28→7:30三吉ミチギ(水場)7:35→8:15休憩8:22→(1430m)叶の高手9:10→9:43熊ノ平(避難小屋)9:51→バイウチの高手10:14→10:48(1624.2m)会津朝日岳11:16→熊ノ平11:54→叶の高手12:30→13:21三吉ミチギ13:29→14:11赤倉沢登山口14:23(白沢沿いの林道、R282、R252、R400)=(道の駅)にしあいず=日帰り温泉ロータスイン17:53(R49、県道227、室谷から林道)=室谷登山口18:55

 2座目は南会津の奥只見流域の会津朝日岳だ。今年、豪雨災害から4年ぶりに開通した赤倉沢からピストンの計画だ。入広瀬(いりひろせ)からR252を東進、六十里越トンネル手前の浅草岳登山口では準備中の数台の車を横目に田子倉湖畔を進む。只見町から沼田街道を南下して白沢集落を経て藪が車側面をこする狭い林道に入り、修復なった白沢沿いの道を進むと「いわなの里」だ。仮設トイレのある駐車場から少し進むと登山口駐車場だ。
 登山口からすぐに赤倉沢を渡って草深い林道を進み、出発して30分ほどして大石の沢を渡渉すると急な登山道となり、さらに30分ほど沢沿いに登りつめると水場の三吉ミチギだ。ここからブナ林の斜面を時々雲海を樹間から眺めながらジグザグに延々と登ると見晴しのよい人見ノ松だ。朝霧も殆んど消え去り、北の足下には登ってきた山峡の白沢、西北には浅草岳が綺麗だ。稜線に白骨化した巨木と青々とした松があり、どちらかが人見ノ松?と推測。見晴しのよい稜線をしばらく登るとP1430の叶の高手(かのうのたかで)だ。ここではじめて樹林の梢越しに会津朝日岳が姿を現し、岩肌の山稜の右端が山頂だ。

  (いわなの里の登山道表示)   (登山口から林道を進む)     (草深い林道を進む)

 (赤倉沢を渡渉して登山道へ)  (三吉ミチギの最後の水場)    (ブナ林をジグザグに登る)

   (雲海の上に出る)     (展望の良い尾根の人見の松)      (急坂を登る)

  (好展望の尾根筋を行く)     (叶の高手から山頂を望む)       (クロベの巨木)

 ピークから2本のクロベの巨木を経て樹林帯尾根をなだらかに下ると鞍部が熊ノ平だ。少し先にブルー屋根の避難小屋があり、内部は土間と板敷き、水場の有無は不明(エリアマップには水場のマークあり)。見事なダケカンバやブナ大木の斜面を登るとバイウチノ高手だ。ここで樹林帯を抜け、眼前に草付きの急坂が現れる。笹を掴みながら急坂を登り、ロープ場を過ぎると山頂稜線だ。振り返ると登ってきた稜線や谷筋が美しい。

       (叶の高手付近から会津朝日岳(右端)に続く城壁のような稜線を望む)

       (熊ノ平)          (熊ノ平の避難小屋)      (立派なダケカンバ)

      (ブナ林を登る)      (バイウチの高手付近を行く)    (草付きの急坂を登る)

 (登って来た尾根を振り返る) (ロープ場を過ぎると山頂はすぐ)  (色づき始めた山頂へ)

 山頂稜線を北へちょっと進むと小広場の会津朝日岳山頂だ。山名盤もあり、360度の大展望を存分に楽しむことができる。南に会津朝日岳山塊の主峰丸山岳、西南には未丈ヶ岳(みじょうがだけ)から越後駒ヶ岳、中ノ岳や荒沢岳、西北に浅草岳や守門岳(すもんだけ)、北には御神楽岳(みかぐらだけ)など、今回訪れた山々の殆んどを望むことができる。最高の展望を楽しんでから往路を順調に下山した。次の予定は御神楽岳だが福島県側の本名(ほんな)から登る林道が大石田沢手前で落橋しているため新潟県側の室谷(むろや)周りだ。登山口から只見町を経てR252で只見川に沿って東進し、西方(にしかた)街道で西会津だ。(日帰り温泉)ロータスインで汗を流し、(道の駅)にしあいづで夕食後、若松街道を新潟方面へ向い、途中から室谷川沿いに南下、室谷集落から道標通りに林道を進み、林道終点の御神楽岳登山口で車中泊だ。参考までに登山口にはトイレなしだ。
 会津の奥深い山域のため見事なブナの自然林が残り、山頂からの展望も素晴らしい。山頂から近傍の山々を眺めると、岩肌を露出した山稜や深くえぐられた谷筋、自然林の広がりなどが見事だ。

                (会津朝日岳から360度の大展望)

(あまり広くない会津朝日岳山頂)(紅葉し始めた西へ伸びる岩尾根) (荒沢岳、中ノ岳、駒ヶ岳)

(バイウチの高手付近を下る) (叶の高手付近で山頂を振り返る) (好展望の稜線を下る)

    (人見ノ松付近を下る)       (ブナ林を下る)       (登山口駐車場に帰着)

★道で出会った花

    シラヤマギク(林道)         キオン?(林道)         ミソソバ(林道)


    シオガマギク(林道)       ダイモンジソウ(林道)       シラヤマギク(林道)


  ヤマタツナミソウ(林道)          ?(林道)           イブキゼリ?(林道)


   サラシナショウマ(林道)    ミヤマホツツジ(三吉ミチギ)    ナナカマド(人見ノ松)


    ヨツバヒヨドリ(熊ノ平)    ギョウジャニンニク(熊ノ平)    オヤマリンドウ(山頂)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       越後三山・平ヶ岳・巻機山
・2万5千分の1地形図  会津朝日岳

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