朝日岳(1945.3m)白毛門(1720m)

 

★ひとこと   「土合から急登の白毛門を経て展望尾根歩きで朝日岳へ」

白毛門から笠ヶ岳(左)大烏帽子(右)を望む


★行った日   2015年10月6日(火) 曇ガス後晴  単独

★コース
(道の駅)みなかみ水紀行館(13℃)5:12(R291)=5:29土合朝日岳登山口5:49→7:13P1164 7:18→8:24松ノ木沢の頭8:35→9:27(1720m)白毛門9:32→10:28(1852.1m)笠ヶ岳10:32→(1934m)大烏帽子11:06→11:44(1945.3m)朝日岳12:05→大烏帽子12:39→笠ヶ岳13:11→14:05白毛門14:10→松ノ木沢の頭14:47→16:23朝日岳登山口16:30(R291)=水上IC(関越道)=赤城IC(R353)=(道の駅)ふじみ17:50(車中泊)

  上越国境の朝日岳だ。土合(どあい)から白毛門(しらがもん)を経て朝日岳をピストンの計画だが、朝日岳から蓬(よもぎ)峠を経て谷川岳へ馬蹄形周回の登山者も多いようだ。暗いうちに(道の駅)みなかみ水紀行館を出発、土合駅を過ぎて踏切を渡って次のカーブの所を右へ入ると朝霧につつまれた登山者駐車場だ。参考までに、ここにはトイレはなく土合駅を利用するしかない。
 登山届けを出して薄暗い駐車場を出発、東黒沢橋を渡ってしばらく広葉樹の森を進むと白毛門・朝日岳の標柱があり、いよいよ急坂の始まりだ。広葉樹の木の根の絡まった急坂を左後方に谷川岳ロープウエーの駐車場を樹間から眺めながら登り、更に、鞍馬寺から貴船へ向う牛若丸伝説の「木の根の道」を思わせる根っこを渡り歩く急坂が続く。京都の芦生杉(あしうすぎ)のような老古木が目立ち始め、出発して約1時間半で、雨宿りのできそうな大木杉のあるP1154だ。この辺りから岩場が現れ始め、徐々に濃くなってきた朝もやの中にぼうっと林立するブナやダケカンバの大木を眺めつつ、露出した岩やゴーロ帯の急坂を登り続ける。やがて鎖場の大岩を越えると松ノ木沢の頭だ。岩頭から谷川岳東壁や白毛門が見えるはずだが視界ゼロだ。何も見えないので、鎖場もある岩場の急坂をただ黙々と登るだけだ。松ノ木沢の頭から標高差約200メートル頑張ると山名盤のある岩場の小スペースのピーク、白毛門だ。相変わらず視界不良だが道端の紅葉は鮮やかだ。徐々に明るくなってきて赤、黄、緑の色づいた稜線を楽しみながら鞍部まで下り、長い笹原の道を登り返すと笠ヶ岳だ。山頂下にはブルーのカマボコ形避難小屋があり内部も清潔だ。山頂から稜線を下り、鞍部から小烏帽子へ登り返す辺りで振り返るとガスが晴れ始め、北ア笠ヶ岳そっくりのミニ版笠ヶ岳が望める。この辺りから視界も開け、大烏帽子の稜線歩きは、まさに天空の散歩道だ。左前方には谷川マッターホルンの大源太山も望めた。大烏帽子から少し下り、なだらかに登り返すと朝日岳手前の大岩壁だ。岩壁の西裾を回り込んで岩場を上がると朝日岳三角点だ。山頂には石仏と祠が祀られている。

     (登山口駐車場)       (東黒沢を鉄橋で渡る)   (木の根の急坂ブナ林を登る)

  (雨宿り可能な杉大木)       (大岩の鎖場を登る)       (松ノ木沢の頭)

    (岩稜登りが続く)          (ガスった白毛門)      (紅葉の稜線を行く)

     (笠ヶ岳三角点)     (山頂下のカマボコ避難小屋) (晴れ始めた笠ヶ岳を振り返る)

     (大烏帽子へ登る)     (大烏帽子から朝日岳へ)   (稜線から見える大源太山)

   (朝日岳直前の岩壁)        (朝日岳三角点)         (朝日岳山頂の祠)

 朝日岳から、西には谷川連峰の主な峰々が望める筈だが雲の中、東には武尊山(ほたかやま)や尾瀬周辺の峰々、南にはたどってきた大烏帽子や笠ヶ岳が望めた。山頂で大休止後、しんどい下りが待っているので早々に下山開始だ。疲れた足を引きずって大烏帽子の稜線を登り、笹原の稜線を下って登り返すと笠ヶ岳だ。笠ヶ岳から白毛門までの紅葉稜線が素晴らしい。眼前に白毛門へ向う紅葉に映える稜線を眺めながら笹原の稜線を下り、鞍部から登り返す。振り返ると、紅葉した尾根越しに望む笠ヶ岳から大烏帽子の双コブ駱駝のような姿が美しい。稜線を登る終えると白毛門だ。ここから谷川岳東壁は真正面だが残念ながら逆光と山頂に雲がかかり始めたため駄目だ。

                (朝日岳から360度の展望、東南を望む)

                (朝日岳から360度の展望、西北を望む)
 

    (朝日岳を下り始める)   (大烏帽子のピークへの上り)    (笠ヶ岳へ下って上る)

  (笠ヶ岳山頂の笹原を行く)     (笠ヶ岳三角点)        (白毛門へ稜線を下る)

 (紅葉真っ盛りの尾根を登る)   (紅葉の稜線を振り返る)      (もうすぐ白毛門)

                 (稜線から紅葉の展望)

 いよいよ白毛門からの急な岩稜下りだ。上からこれから下る尾根を眺めるとなだらかに見えるが、実際に下るとなかなかの急坂だ。しかし手掛かりがしっかりしているのでゆっくり下れば安全だ。途中から白毛門を振り返ると、山名の由来のジジ岩とババ岩が望める(雪がつくと白髪に見える)。日の光に映える素晴らしい紅葉尾根をしばらく下ると松ノ木沢の頭だ。周りの最後の景観、特に夕日に輝くジジ岩とババ岩にお別れして樹林帯の急坂下りだ。松ノ木沢の頭から約1時間半、紅葉した広葉樹林を楽しみながらゆっくり下ると登山口駐車場だ。あすの袈裟丸山(けさまるやま)めざし前橋の(道の駅)ふじみで車中泊だ。見晴しの湯もレストランも21時までなので登山基地に便利だ。
 白毛門までの急坂につぐ急坂の前半は芦生杉とブナの森、後半は岩場の変化の富んだ登りだ。白毛門からアップダウンしながら笠ヶ岳を経て朝日岳までの稜線歩きは、見晴しがよければ谷川連峰はじめ上毛三山(赤城山、妙義山、榛名山)や尾瀬の峰々が望め、いまの時期は山肌を赤、黄、緑のパッチワークで染め上げる紅葉が素晴らしい。ただ、しんどい日帰り山行だ。

        (白毛門)        (白毛門から笠ヶ岳を望む)    (白毛門を下り始める)

                  (白毛門の360度の展望)

  (激下りの尾根を望む)      (岩稜下りが始まる)       (白毛門を見上げる)

  (見事な紅葉稜線を下る)     (稜線を下り続ける)    (白毛門いわれのジジ岩ババ岩)

     (松ノ木沢の頭)        (急な岩場下りが続く)   (夕日に映えるブナ林を下る)

   (木の根道の急坂を下る)      (鉄橋を渡る)          (登山口へ帰着)

★道で出会った花

  アキノキリンソウ(登山口)   タテヤマウツボグサ(白毛門)    ツルリンドウ(白毛門)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       谷川岳・苗場山・武尊山
・2万5千分の1地形図  茂倉岳

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