★ひとこと 「野反湖から堂岩山を経て展望尾根歩きで白砂山へ」
白砂山三角点
★行った日 2015年10月5日(月) 小雨後曇 山頂晴 単独
★コース
野反湖白砂山登山口(6℃)6:30→ハンノキ沢渡渉6:47→7:50地蔵山7:58→8:51水場分岐広場8:59→9:21(2051m)堂岩山9:43→(2042m)猟師の頭10:11→金沢レリーフ10:26→11:12(2139.7m)白砂山11:34→金沢レリーフ12:02→猟師の頭12:23→12:48堂岩山12:54→13:12水場分岐広場13:18→地蔵山13:57→ハンノキ沢渡渉14:30→14:46白砂山登山口15:06(県道405)=(道の駅)六合、応徳温泉16:08(県道405、県道55、R353)=中之条(R145、R291)=(道の駅)みなかみ水紀行館18:19(車中泊)
白砂山(しらすなやま)は新潟県に近い群馬長野県境の山だ。白砂山から佐武流山(さぶりゅうやま)を経て苗場山、また稲包山(いなつつみやま)を経て平標山(たいらっぴょうやま)へも稜線がつながっている。野反湖(のぞりこ)近くにトイレもある広い登山口駐車場があり、登山道は笹原の刈り払いもされ道標も完備だ。
車は昨夜の1台から3台に増えていたが登山者ではないらしく、テンションはもう一つだが、薄いガスの立ち込めた小ぬか雨のなか雨具をつけて一番に出発だ。綺麗に刈り払いされた笹原の道で山裾を迂回して下るとハンノキ沢だ。河原を飛び渡りと思いきや山裾を回り込むと頑丈に数本のロープで固定された板橋がありほっとする。坑道跡のような洞穴入口を通過して小沢を渡ると本格的な上り坂だ。北沢取水分岐を過ぎてしばらく登ると、壊れた小屋の先が地蔵峠の切明分岐だ。古い道標ながら広い道が秋山郷の切明や和山方面へ向っているので一度たどってみたいものだ。ブナやダケカンバの大木の急坂を登って地蔵山のピークを越えると、なだらかな下り坂のシラビソ尾根だ。広葉樹と針葉樹が交互に現れるような尾根を登り返すと水場分岐の広場だ。野反湖方面に展望が利くはずだがいまは真っ白だ。ここからV溝の道もある樹林帯の坂道を登りつめると堂倉山だ。山頂の樹林の笹原林床が刈り払いされて小広場だが見晴しもなく座る場所もないので休憩に不適だ。山頂から樹林帯が切れて小灌木の笹原となり、少し下ると八間山(はちけんざん)分岐だ。右の八間山への道は刈り払いがないので笹薮コギ覚悟が必要だ。見晴しのよさそうな稜線を下って登り返すと猟師の頭だ。ここから北へ稜線を下り遭難碑の金沢レリーフの岩頭から東へ方向を変えた尾根を下り、やっとガスが晴れだした最低鞍部から標高差約200メートルの急な尾根を登ると白砂山三角点だ。山頂では時々青空も現れ、清々しい山頂の気分が味わえたが、峰々は雲の中だ。
(登山口のルート図) (小雨模様の登山口を出発) (ハンノキ沢を渡る)
(鉱山跡らしい洞穴入口前を通る)(北沢取水分岐付近を行く) (地蔵峠の切明分岐)
(シラビソ尾根を行く) (水場分岐広場) (樹林帯を黙々と登る)
(堂倉山)
(八間山(刈り払いナシ)分岐) (刈り払い済みの尾根を登る)
(猟師の頭)
(周りが明るくなり始める) (遭難碑の金沢レリーフ)
(笹原の急坂を登る) (青空も見えもうすぐ山頂) (白砂山三角点)
山頂から佐武流山や稲包山へ続く稜線が東へ伸び、地形図にも点線が表示されているが山頂にはこれ以遠の立入り危険表示があり、稜線は自然に返っているようだ。しばらく山頂を独り占めして昼食後下山開始だ。日がさし始めた稜線の紅葉が鮮やかだ。小木帯の稜線を下り堂倉山を過ぎると標高2000メートルを切り、樹林帯に入る。往路ではガスのため気付かなかったが、緑の針葉樹林に紅葉した広葉樹が点在する景色はなかなかのものだ。下りは日の光に映える紅葉を楽しみながら8時間強の山旅を終えた。あすは今回のメインイベント朝日岳だ。野反湖から六合(くに)まで下って(道の駅)六合の隣の花まめで汗を流し、中之条で夕食とコンビニ調達、(道の駅)みなかみ水紀行館で車中泊だ。
白砂山のお隣の昨年に訪れた佐武流山と同じ雨模様を危惧したが、幸いにも何とか午後は天候が回復し、遠くの大展望は無理だったが、稜線の鮮やかな紅葉を楽しむことができた。野反湖がレクセンターとして整備されて道路状況がよくなり、整備された登山道とあいまって奥深い稜線歩きを安全に楽しむことができる。
(金沢レリーフ付近を戻る) (堂倉山を過ぎて稜線を下る) (水場分岐広場へ戻る)
(分岐広場から野反湖を望む)
(鮮やかな樹林帯を下る) (シラビソ尾根付近を下る)
(地蔵峠付近を下る) (北沢取水分岐付近を下る) (ハンノキ沢へ下る)
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 谷川岳・苗場山・武尊山
・2万5千分の1地形図 野反湖
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