★ひとこと 「学文路から高野山京大阪道で女人堂経由奥の院へ」
学文路丘陵から紀の川流域を望む
★行った日 2016年3月25日(金) 晴時々曇 単独
★コース
JR高槻駅6:37(JR)=新今宮駅7:17(南海)=学文路8:30→9:35丹生神社9:42→千石橋9:48→10:30観音堂10:38→旧白藤小学校11:19→極楽橋11:45→12:15外不動(大休止)12:39→清不動12:52→(863m)女人堂13:08→黒河口表示13:36→14:10(915m)転軸山14:18→奥の院14:30→14:42中の橋BS14:47(林間バス)=高野山駅15:27(ケーブル、南海)=16:59新今宮駅17:07(JR)=JR高槻駅17:48
数日前から冬型気圧配置が続き、近畿北部はぐずつくが南部が晴れとの予報、高野山だ。紀の川沿いから高野山へ歩く道は町石(ちょういし)道、黒河(くろこ)道と京大阪道の3本あるが、今回は学文路(かむろ)と不動坂口女人堂を結ぶ京大阪道を歩く計画だ。南海線の学文路駅から出発だ。
瀟洒なつくりの学文路駅からR370を東へ少し戻り、東北角に高野街道の道標のある交差点を右折、踏切を渡って直進だ。人魚ミイラの刈萱(かるかや)堂を省略、雰囲気のある白壁のだらだら坂の道を進み、石仏の点在する学文路の集落を抜け、柿畑の続く紀の川流域が見渡せる丘陵地帯を南下する。ここで失敗、繁野で左折すべき所を県道を直進、ゆめさきトンネルの前を通って好展望の丘陵地を迂回してから河根(かね)で京大阪道と合流だ。河根から竹林の急なジグザグ道を下ると神仏習合の日輪寺と丹生神社だ。高野街道河根宿の本陣でもあった中屋旅館跡の前を通過、千石橋で丹生川を渡る。橋名称の由来は建設費にコメ千石を要したからだそうだ。
(学文路駅を出発) (踏切を渡って直進)
(白壁の古道を行く)
(学文路の集落から紀ノ川流域を望む)
(道端に点在する石仏)
(見晴しのよい柿畑を行く)
(左折すべきを県道を直進)
(京大阪道に戻って坂を下る)
(丹生神社(左)と日輪寺)
(千石橋から上り坂にかかる)
橋を渡って右へ1車線の舗装道路を延々と上る。単調でしんどい作水(さみず)坂だ。坂の途中から振り返ると紀の川の彼方に紀泉山脈が望める。桜茶屋の観音堂を過ぎ、日本最後の仇討ちの現場などを通り過ぎると神谷(かみや)の集落だ。かつて高野詣の宿場町として大繁盛していた集落だそうだ。旧白藤(しらふじ)小学校の先で神谷駅を右に分け、さらにその先で高野山へ向う車道を左に分けて右へ進む。右下の高野線と並行して山肌の道をしばらく下ると新極楽橋だ。橋を渡らずに不動谷川の右岸をちょっと上って朱塗りの極楽橋を渡ると不動坂入口だ。不動坂は車は通行禁止だが軽なら十分通れる舗装道路だ。左下に極楽橋駅を眺めながら進み、ケーブルの陸橋をくぐってケーブルカーを見ながら山肌を上り続ける。
(コンクリ道の作水坂を上る) (彼方の紀の川を振り返る)
(桜茶屋の観音堂)
(最後の仇討ちの現場を素通り)(むすびの地蔵入口の石柱群) (旧白藤小学校)
(高野山を左に分け極楽橋へ) (高野線と並行して進む) (極楽橋を渡る)
(極楽駅を左下に見て坂を上る)(橋脚をくぐって不動坂を上る)
(ケーブルを横目に坂を上る)
すぐ先に旧不動坂道(いろは坂)分岐があり、本ルートで初めて通る山道の旧道に入る。新道は急な旧道が荷物運搬に不便なため大正期に開設されたそうだ。急なジグザグ道を上ると外不動跡でながらかな稜線となる。外不動跡は新道と旧道との合流点に建つ清(きよめ)不動(外不動)に移設された跡だ。清不動の裏に半分埋まった洞穴があるが、かつてのトロッコトンネルの跡だそうだ。外不動で大休止後、清不動を経て花折坂(旧道)を登ると本コース終点の不動坂口女人堂だ。ここから高野七口女人堂めぐり道で奥の院へ向う。女人堂から杉林の道をたどり黒河口女人堂跡を経て高野山中学グランドを眺めながら多目的広場から少し登ると祠のある転軸山頂上だ。杉林の急坂を下ると奥の院、きょうも元気に登れたことに感謝して手を合わせ、大杉の茂る墓所を南下すると中の橋BSだ。
京大阪道は不動坂以外はすべて舗装された車道を歩く道だ。極楽橋までは集落が数多く点在するも廃屋が多いのはご多分にもれず限界集落の現実か。沿道にはツバキやモクレンなどの木の花が多く、殆んど急坂もなく家族連れハイキングに適したルートだ。僕の個人的感想だが、町石道は町石を拾って歩く本格的古道のルート、黒河道は集落(跡)をたどる急な山道もある野趣溢れるルート、京大阪道は舗装路が主なハイキングルート、再度行くとすれば町石道だ。
(分岐から山道の旧不動坂へ)
(ジグザグに尾根を登る) (平地の外不動跡で大休止)
(清不動の右側から旧道へ)
(杉林の道を進む) (京大阪道の終点の女人堂)
(高野七口めぐりを行く) (転軸山登り口) (転軸山頂上の祠)
(奥の院へ下る) (大杉の参道を行く) (奥の院前の中の橋)
★地 図
(1)学文路駅〜桜茶屋 (2)桜茶屋〜中の橋BS
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 橋本、高野山
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