★ひとこと 「須津川の大棚ノ滝から袴腰岳を経て愛鷹山ピストン」
愛鷹山一等三角点
★行った日 2016年5月15日(日) 晴後曇 単独
★コース
湯本7:30(R1、県道167、地方道)=9:08大棚ノ滝駐車場9:50→須津山荘10:22→沢山橋登山口10:27→11:30第一展望台11:36→12:44(1248m)袴腰岳(大休止)13:02→13:53(1187.5m)愛鷹山13:59→14:52袴腰岳14:58→15:37第一展望台15:42→沢山橋登山口16:25→16:30須津山荘16:37→17:08大棚ノ滝駐車場17:12(地方道、県道167、県道76)=新富士IC(新東名、伊勢湾岸道、東名阪、新名神、名神)=高槻23:30
箱根火山の主峰神山(かみやま)が立入り禁止のため富士山前衛山塊の愛鷹(あしたか)山に変更だ。須津(すど)山荘から袴腰(はかまごし)岳を経て愛鷹山をピストンの計画だ。突然の変更のため、地図はなくとも著名な山なのではっきりした道があるだろうと楽観し、GPSだけを持ってナビを頼りに登山口へアプローチだ。須津川沿いに県道を進むと大棚(おおだな)ノ滝の手前で通行止だ。仕方なく手前の駐車場に車を止め、頭上にかかる立派な須津渓谷橋へ上がってみたが、大棚ノ滝を見物しただけで直接上流へ向う道がないので元へ戻り、通行止ゲートから中里林道を進む。滝へ下る道を右に分け、キャンプ場を過ぎると再度車止めゲートだ。林道を約2キロ行くと山神社の隣りに建っているのが須津山荘だ。簡易トイレもあり水は須津川が利用できるので前進基地に好適だが車が入れないのが難点だ。大岳を左に分け、5分ほど進むとやっと沢山橋登山口の広場だ。直進は難路の鋸(のこぎり)岳、愛鷹山へ向う第一展望台は左岸沿いに戻る方向だ。
杉林の急坂をジグザグに登り、笹薮の自然林のトラバース道を直進すると笹薮突入だ。後を見ると下へ下る迂回路があり、沢を渡ると小さな道標があり、安心して急坂を登ると神谷から来た稜線道と合流、すぐ先が第一展望台だ。北側が切り開かれ、大岳とその左肩にかすかに富士山が望めたが視界はあまり良くない。しばらく深い笹薮を切り開いた稜線が続き、樹間から北方に大岳、越前岳、岩峰の鋸岳が望める。ベニドウダンやミツバツツジの点在する勾配がきつくなってきたブナ林尾根を頑張ってしばらく登ると落葉樹林の台地に上がる。樹林を少し東進すると一通過点の袴腰岳だ。ここで大休止、稜線をそのまま進むと位牌(いはい)岳、鋸岳、越前岳だが位牌岳以遠は難路だ。
(須津渓谷橋下で車両通行止) (須津渓谷橋へ上がってみる)
(通行止地点での案内図)
(キャンプ場ゲートを通る) (中里林道で山神社前を過ぎる)
(大岳登り口もある須津山荘)
(沢山橋の先が登山口) (難路の鋸岳を左に分け右へ) (杉林をジグザグに登る)
(土砂崩れ谷を迂回して登る)
(稜線出合で神谷コースと合流)
(富士山も望める第一展望台)
(笹薮切り開き道を登る) (稜線から望む大岳、越前岳、鋸岳)
(急坂を登る)
(台地の巨木林を行く)
(台地上の一通過点の袴腰岳)(位牌岳を左に分け稜線を南下)
袴腰岳から愛鷹山までの尾根歩きがきょうのコースのハイライトだ。袴腰岳で位牌岳を左に分け愛鷹山へ南下だ。落葉樹の大木が茂りミツバツツジがピンクの彩を添え、時々右側の視界が開け駿河湾方面が望める美しい尾根だ。次の台地がブナの大木が並ぶ馬場平だ。展望稜線を鞍部まで下って、位牌岳の登り口でもある水神社を左に分け、少し上り返すと愛鷹山だ。一等三角点のある山頂は小さな草地で北の正面に愛鷹山塊やいまは雲に隠れている富士山が望める。午後になると雲底が下り、愛鷹山塊の各ピークは白いベールを被ってしまった。きょう帰るので早々に山頂を辞去、往路通りに下山した。帰途はトンネルの多い、SAやPAが少ないが走り易い新東名で日付の変わる前に帰阪した。
急な計画変更で登山口までのアプローチにちょっとうろうろしたが、3年前のこの山塊北端の越前岳につづいて南端の愛鷹山へ登ることができた。袴腰岳から南へ伸びる稜線は、ブナ点在の風光明媚な所だ。天気さえ良ければ愛鷹山山頂からは富士山はじめ南アが望めるはずだ。
(ミツバツツジ咲く尾根を行く) (美しい展望尾根を南下)
(尾根から霞んだ駿河湾を望む)
(袴腰岳の台地を振り返る) (馬場平のブナ巨木林)
(見事な枯れた巨木)
(鞍部へ下って登り返す)
(急坂を登ると山頂) (富士山が見えない愛鷹山頂上)
(愛鷹山一等三角点から北方の雲に隠れた富士山を望む)
(美しいツツジ尾根を戻る) (沢山橋登山口の杉林へ) (夕日に映える大棚ノ滝)
★道で出会った花
コオニタビラコ(中里林道) キバナウツギ(中里林道) コアジサイの蕾(第一展望台)
ベニドウダン(袴腰岳) ヤマツツジ(袴腰岳) ミツバツツジ(馬場平)
ミツバツチグリ(愛鷹山) タニウツギ(中里林道) ラショウモンカズラ(中里林道)
オミナエシ(中里林道) ウツギ(中里林道) ガクウツギ(中里林道)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 富士山・御坂・愛鷹山
・2万5千分の1地形図 愛鷹山
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