★ひとこと 「志津峠から馬立経由女峰山を経て富士見峠へ周回」
稜線の専女山付近から望むピラミダルな女峰山
★行った日 2016年6月2日(木) 晴 風強し 単独
★コース
戦場ヶ原(三本松園地)5:20(8℃)(裏男体林道)=志津峠P5:45(4℃)→ゲート6:03→馬立分岐6:42→6:53馬立6:58→7:24最後の砂防堰堤横7:29→水場8:26→8:46唐沢小屋8:55→9:50(2483m)女峰山10:10→10:48(2455m)帝釈山10:56→11:46富士見峠(大休止)12:07→馬立分岐13:07→ゲート13:41→13:58志津峠P14:15(裏男体林道、R120)=清滝IC15:15(日光宇都宮道、東北道)=西那須野塩原IC16:00(R400、県道30)=あかつきの湯17:20(県道30、R400、県道56、地方道)=県民の森(山の駅たかはら)18:15(10℃)
女峰山(にょほうさん)は男体山(なんたいさん)、太郎山とともに日光三山の一つだ。この山群の東端に位置する成層火山でピラミダルな山容だ。志津(しづ)峠を起点に馬立(うまたて)経由女峰山を経て富士見峠へ周回の計画だ。戦場ヶ原の三本松園地を出発、裏男体林道の通行止地点を自己責任で通過、太郎山を左に分けて進むと志津峠だ。野洲原林道に入ってすぐの所の拡幅部に路駐だ。
樹間から朝日に映える男体山を眺めながら笹原林床のカラマツの疎林帯を貫くだらだら坂の野洲原林道を下る。ゲートの先の最低鞍部を過ぎ、女峰山の道標のある林道分岐で野洲原林道を右に分け、左の野洲高原林道を進む。道の両側が日の光に輝く笹に覆われ、満開のシロヤシオもあるカラマツの立ち並ぶ美しい林道だ。やがて高原状の地形となり、正面にラクダのコブのような女峰山や赤薙山(あかなぎやま)を眺めつつ、二の沢を渡って少し進むと馬立分岐だ。直進は帰りに通る予定の富士見峠、道標通りに右折して急な山道を下り、枯れ沢を渡ると沢の合流点が馬立だ。
(戦場ヶ原の三本松園地を出発)(裏男体林道の通行止地点)
(志津峠から林道を進む)
(野洲原林道のゲートを進む)(振り返ると朝日に映える男体山)(野洲原林道から高原林道へ)
(シロヤシオ咲く野洲高原林道)(女峰山を正面に二の沢を渡る) (馬立分岐から右の山道へ)
(殆んど枯れた沢を渡る) (沢合流点が馬立)
(笹原の針葉疎林帯を登る)
正面の尾根に向って笹原林床のコメツガ疎林帯を、樹間から右の深く荒れた沢筋の砂防堰堤を垣間見ながら登る。白化木の目立つ新旧交代林や満開のシャクナゲ林もある樹林帯をしばらく登り続け、Ca2110でガレ場の枯れ沢を横断、その少し上がCa2140の最後の水場だ。すぐ上の展望稜線から男体山と大真名子山(おおまなごさん)の姿が美しい。少し樹林帯を進むと唐沢小屋だ。20人位は泊まれる清潔な小屋だ。前の広場で日の光を浴びて小休止後、石仏の祀られた祠から樹林帯を抜けるとガレ場の急坂だ。落石に注意しながらジグザグの踏み跡をたどって急坂を上りつめると山頂直下の女峰山神社だ。ここで霧降高原からの道と合流、すぐ上が女峰山頂上だ。
(右の沢筋に砂防堰堤が続く)
(白化木の目立つ新旧交代林) (シャクナゲの道を行く)
(Ca2110で枯れ沢横断) (Ca2140の最後の水場)
(尾根から男体山と大真名子山)
(唐沢小屋) (清潔な小屋内部) (急なガレ場を登る)
(登ってきたガレ場を振り返る) (山頂直下の女峰山神社) (寒風の女峰山頂上)
寒波が入って北西の風が吹きすさび、山頂及び稜線の北側は霧氷の花盛りだ。女峰山頂上は文字通り360度の大展望、日光連山を取り囲むように雲に見え隠れする那須、会津、尾瀬の峰々が望める。山頂から急な狭い山稜を下り、木々に成長した霧氷をかき分けながら岩の間に咲くツガザクラやコケモモの稜線を進む。ひっそりと咲くミネサクラを愛でながら岩稜をよじ登ると専女山の岩峰だ。振り返るとピラミダルな女峰山が北側半身白斑模様だ。南に目を転ずると男体山と女峰山に挟まれたなだらかな平原状の樹海が素晴らしい景観だ。
(女峰山から東南方向を望む)
(女峰山から西北方向を望む)
(霧氷の山頂) (山頂から急な稜線を下る)
(霧氷をかき分け稜線を行く)
(稜線から日光白根山を望む)
(歩き易い尾根道が続く) (専女山への登り)
(専女山から女峰山〜帝釈山の間の弥平ヶ原の景観)
一旦下って次のピークが帝釈山(たいしゃくさん)だ。ここから素晴らしい尾根歩きとお別れして太郎山の彼方に日光白根山を眺めながら稜線下りだ。すぐにコメツガやシラビソの樹林帯に入り、倒木を避けたり乗り越えたりしながら延々と下ると富士見峠だ。ここで大休止後、直進は小真名子山だが左折して野洲高原林道をなだらかに下る。荒れ果てた河原のような林道を進み、小真名子山と大真名子山(おおまなごさん)の間の鞍部から流れ落ちる沢筋を横切る辺りから路面が歩き易くなる。道端のピンクのトウゴクミツバツツジを楽しんだり、帝釈山や女峰山を振り返ったりしながら林道を下り、馬立分岐を過ぎて男体山を正面に見てテクテク、やっと志津峠路駐地点だ。あすの高原山(たかはらやま)に備えて、日光から矢板に向い、塩原あかつきの湯で汗を流し山の駅たかはらで車中泊だ。
女峰山から帝釈山へ続く展望稜線、馬立から唐沢小屋へ向う美しい笹原林床の針葉疎林帯の稜線などが素晴らしい。志津峠から女峰山周回は総延長15キロのうち10キロが林道歩き、志津峠が標高が1800あり山頂までの標高差は約700そこそこだ。
(所々で咲くミネサクラ) (女峰山を振り返る)
(帝釈山頂上)
(富士見峠へ下り始める) (コメツガなどの樹林帯を下る)
(富士見峠の十字路の広場)
(河原のような野洲高原林道)
(P1893沢筋を横切る) (帝釈山や女峰山を眺めつつ)
(トウゴクミツバツツジの道) (馬立分岐から往路を下る) (もうすぐ志津峠へ帰着)
★道で出会った花
シロヤシオ(林道) ハクサンシャクナゲ(水場手前) イワカガミ(唐沢小屋)
ツガザクラ(女峰山) バイカオウレン(女峰山) コケモモ(女峰山)
ミネサクラ(専女山) トウゴクミツバツツジ(林道) レンゲツツジ?(林道)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 日光・白根山・男体山
・2万5千分の1地形図 日光北部
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