★ひとこと 「急登のシュナイダー尾根で稜線を経て石狩岳ピストン」
ニペソス山前天狗から石狩岳(中央)を望む
★行った日 2015年7月7日(木) 晴 単独
★コース
石狩岳シュナイダー登山口(9℃)4:20→渡渉4:55→尾根取り付き5:10→6:10休憩6:15→7:18かくれんぼ岩7:23→8:16稜線出合8:24→(1966m)石狩岳9:19→9:28(1967m)石狩岳南峰9:46→9:55石狩岳10:00→10:34稜線出合10:44→かくれんぼ岩11:18→12:15休憩12:22→尾根取り付き12:52→渡渉13:06→13:30シュナイダー登山口13:43(音更林道、R273)=14:42糠平温泉やすら樹15:38(R273、R241)=(道の駅)足寄銀河ホール21
16:44
北海道シリーズ3座目は東大雪の重鎮石狩岳だ。最短コースのシュナイダー尾根で山頂をピストンの計画だ。車中泊のシュナイダー登山口から朝日に映える石狩岳を正面に眺めながら音更(おとふけ)川左岸に沿って出発だ。
意味不明の岩塊が祀られている祠の前を通り、笹原林床の樹林帯を沢の左岸沿いに30分も進むとコース唯一の渡渉だ。付近に渡れそうな飛び石はなく、頼りない一本橋をストックでバランスをとりながらひやひやして渡ったが本当は靴を脱いで渡るのが正解だ。その先がシュナイダー尾根の取りつきだ。尾根端の樹林帯の急坂をジグザグに登り、尾根に上がると歩きやすい尾根道がしばらく続き、やがてダケカンバの混じる険しい道となる。Ca1180辺りの樹間から石狩岳が望める。岩角やダケカンバの枝や根を掴んで登る尾根道をしばらく頑張ると、かくれんぼ岩の表示があり、ロープ場を上ると岩頭から東の西クマネシリ岳が望める。稜線直下でハイマツ帯に入り一気に視界が開け、緑の中の岩稜帯を上ると音更山から続く稜線出合だ。正面に石狩岳を見ながらコルまで少し下るとコマクサの咲くテン場適地だ。
(石狩岳を正面に見てPを出発) (沢の左岸沿いに進む)
(笹原林床の針葉樹林を行く)
(唯一の難所の一本橋渡り)
(シュナイダー尾根の取りつき)
(尾根端へジグザグに登る)
(ダケカンバの岩稜を越える) (Ca1180から石狩岳を望む) (ダケカンバの急坂を登る)
(かくれんぼ岩と称する大岩) (岩稜帯をよじ登る)
(ハイマツ帯に入り視界が開ける)
(稜線直前の岩場を登る)
(稜線出合) (稜線出合コルに咲くコマクサ)
コルから山頂まで見た所急峻だが、高度差200メートルのハイマツ帯にお花畑の続く登り易い尾根道だ。尖ったニペソツ山を眺めながらチシマキンバイソウやエゾコザクラの咲く尾根を登りつめると石狩岳だ。360度さえぎるもののない大展望の山頂だ。十勝連峰から表大雪の山々、東大雪のユニ石狩岳に続く稜線や昨日のニペソツ山、さらに雌阿寒岳など、大雪山系や道東のパノラマだ。本峰から少し南下すると標高が1メール高い南峰だ。南峰から、二ペの耳を経て沼の原湿原にうねうねと続く稜線が望める。
(コルから石狩岳本峰(中央)を望む) (稜線に続くお花畑)
(徐々に近づく山頂)
(とんがり帽子はニペソツ山)
(山頂まで続くお花畑)
(音更山を振り返る)
(石狩岳本峰から360度の景観)
時間はたっぷりあるので、草花を眺めながらゆっくり稜線を下る。特にシュナイダー尾根の下りには注意して渡渉点へ下り立った。帰りには足がガクガク、注意力も散漫になって一本橋で片足ドボン、大事に至らず足もあまりぬれずに登山口へ、9時間の山旅だ。昼食がまだなので車で1時間先の糠平(ぬかびら)温泉で湯につかり、開店していた食堂であまり美味くないカレー、あすの雌阿寒岳に備えて足寄(あしょろ)へ向かった。今晩は(道の駅)足寄銀河ホール21で車中泊だ。
石狩岳はニペソツ山と同じく大雪山系の奥座敷、山頂からは十勝や表大雪の展望台だ。シュナイダー尾根分岐から石狩岳山頂に至る高山植物の咲き乱れる好展望の稜線が素晴らしい。シュナイダー尾根は急坂が続くというよりも木の根や露岩が露出し、大きな段差が多い登り難い尾根だ。
(石狩岳南峰から十勝〜表大雪を望む)
(雌阿寒岳を遠景に稜線を下る) (花の背景はユニ石狩岳)
(コルに向かって稜線を下る)
(シュナイダー尾根分岐)
(石狩岳を振り返る) (岩稜を慎重に下る)
(かくれんぼ岩下の展望所) (石狩岳の山肌を眺めつつ下る) (一本橋を渡る)
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大雪山・十勝岳・幌尻岳
・2万5千分の1地形図 石狩岳
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