★ひとこと 「ニシュオマナイ沢から急登で南日高の展望台へ」
神威岳三角点
★行った日 2015年7月9日(土) 晴 単独
★コース
神威山荘P(13℃)4:26→440二股4:57→5:50
524二股(靴はき替え)6:09→710二股6:39→尾根取り付き7:10→8:58休憩9:06→10:16(1600.2m)神威岳10:41→12:20尾根取り付き12:27→710二股12:35→13:17
524二股(靴回収)13:23→440二股14:16→14:50神威山荘P15:07(元浦川林道、R235)=(道の駅)みついし16:40→同所昆布温泉蔵三→(道の駅)みついし17:00=神威山荘往復(ストック回収)=(道の駅)みついし20:00
北海道シリーズ5座目は南日高の展望の山神威(かむい)岳だ。ニシュオマナイ沢から急登尾根で山頂をピストンの計画だ。数箇所の渡渉があると聞いていたが沢靴を持っていないので、軽登山靴をザックにぶら下げ、古いスニーカーを履いて出発だ。
登山口を出発するとすぐ先でニシュオマナイ沢渡渉だ。スニーカーでジャブジャブ、この程度の沢では立派な沢靴がなくてなくても快適に川底の石がひろえる。右岸へ渡って作業道を上流方向へ進み、作業道終点から樹林帯の薮っぽい笹原の踏み跡をたどると440二股だ。右股を渡渉を繰り返しつつ進むが、飛び石伝いに渡ることができるので水中を歩く必要はない。524二股で左股を進むが、水嵩が減ってきたので平地で登山靴に履き替え、濡れたスニーカーを木の枝に引っ掛けておく。予想通り水路は細くなり、勾配がだんだんきつくなってきた河原をステップの石を見定めながら上流へ進む。710二股でさらに急勾配となり、右股の岩頭を飛び移りながら登っていくと赤字の矢印をペイントした大石があり、ここが急な尾根取り付きだ。初めはジグザグに登るが、針葉樹がダケカンバに変わってくると笹原急坂尾根の直登となり、両手で笹を掴んで身体を引き上げる。樹間から北方を眺めると中ノ岳の向こうにペテガリ岳が尖った姿を見せ、稜線に合流すると少し勾配がゆるくなる。
(神威山荘横の登山口出発) (ニシュオマナイ沢を渡渉)
(右岸尾の作業道?を進む)
(薮っぽい笹原の踏み跡をたどる)
(440二股を右へ)
(笹原を適当に進む)
(524二股を左へ) (524二股左沢平地で靴履き替え) (710二股を右へ)
(大石の赤矢印で尾根取り付き)
(両サイドの笹を掴んで登る) (ダケカンバ尾根を登り続ける)
(山頂から伸びる西尾根の岩稜) (左稜線の1493峰)
(Ca1300の薮尾根を登る)
ここからハイマツの間をぬうように登るとハイマツの丈も小さくなってきて展望が開け、神威岳三角点だ。山頂は南日高の展望台、北へ山脈を目でたどるとペテガリ岳、東には踏み跡があり、ソエマツ岳へ続いている。山頂ではきょう山荘から登ってきた4人全員そろい踏みだ。下山も往路を慎重に下り、524二股でスニーカーを回収し、登山靴のまま最後の渡渉も無事渡って登山口に帰り着いた。あすは天気が下り坂らしいので目標を低山のアポイ岳にして、(道の駅)みついしに向かった。ここで大失敗、ストックを登山口に置いたままだ。道の駅の隣の昆布温泉蔵三(くらぞう)で汗を流してすぐに3時間かけてがたがた道を神威山荘往復だ。山荘にはペテガリ岳へ向かう2人連れが投宿していたがあすの好天を祈るばかりだ。(道の駅)みついしは幸い21時までレストランがあり、ここで車中泊だ。
日高の核心部ではないが、南日高の神威岳で、取り付きまでの沢歩きや稜線への急登、山また山の奥深い日高の展望など、日高の雰囲気の一部を感じとることができた。ニシュオマナイ沢は初心者向きの沢歩きができるが、今の時期増水がなければ登山靴でもOKだ。
(Ca1400からペテガリを望む) (山頂へハイマツ帯を登る) (山頂直下から稜線を振り返る)
(神威岳から360度の大展望)
(神威岳山頂) (ハイマツの稜線を下る) (稜線別れの古い道標)
(笹を手掛かりに急坂を下る) (尾根取りつきまで下る)
(524二股で靴回収)
(間違いながら笹薮を下る) (登山靴のまま飛び渡り)
(登山口へ帰着)
★道で出会った花
ヤマブキショウま(440二股) ハイオトギリ(710二股) ヨツバヒヨドリ(710二股)
マイヅルソウ(急坂) オオバノヨツバムグラ(急坂) ミヤマカラマツ(急坂)
エゾノシシウド(急坂) エゾノハクサンイチゲ(稜線) ナナカマド(稜線)
チシマヒョウタンボク(稜線) チシマノキンバイソウ(山頂) ツマトリソウ(山頂)
ツルアジサイ(710二股) ミヤマアズマギク(524二股) シロバナニガナ(524二股)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 ピリガイ山、神威岳
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