小河内岳(2801.6m) ★ひとこと 「鳥倉林道から三伏峠を経て小河内岳へ」
★行った日 2016年8月8日(月) 晴後曇 単独
★コース テントサイトの木陰で小休止しているとヘリの轟音、荷物を運び上げる時の砂塵は想像以上、すぐ森へ逃げ込む。林間の塩見・荒川岳分岐を右折、だらだら坂の樹林帯を下り、お花畑からダケカンバ点在の美しい谷筋を塩見岳を正面に見て水場へ下り、これからの尾根筋は高山裏まで水場はないので2Lの水を汲んでお花畑へ戻る。三伏沢を下って三伏小屋(いまは閉鎖)へ向かう地形図記載の道は分からなかったので、水場から直接本谷山へ向かうルートも自然に返っているようだ。2キロ足しただけで急に重くなったザック(せいぜい15キロ以内)を担いでタカネマツムシソウばかりが咲き誇っているお花畑を金網に沿って登ると稜線だ。突き当たりが三伏ガレの崩壊地で切れ落ちている。南側がガレた稜線を所々で北面のダケカンバ林に逃げながら、トウヤクリンドウやミネウスユキソウの咲く急な尾根道を登る。しかし三伏峠までに体力を消耗した上に2キロの増量は大きく、急坂では数歩歩いては小休止を繰り返すので標準時間の5割り増しだ。足を動かしていればいつかは山頂に着くことを信じて頑張り通すとやっと大展望の烏帽子岳だ。北には鉄かぶとのような岩峰の塩見岳の彼方に仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳(あいのだけ)などが並び、南にはこれから向かう山頂の左に三角屋根を乗っけたなだらかな小河内岳越しに荒川東岳や中岳、赤石岳、兎岳などが望めたが、富士山は雲の中だ。 (稜線から三伏峠を振り返る) (ハイマツ帯の稜線を行く) (烏帽子岳山頂) 烏帽子岳からハイマツ帯を下り、三伏ガレから続く西側の崩壊地の上縁を進み、タカネコウリンカやイワインチンなど花の多いハイマツ帯の稜線を登り返すと前小河内岳だ。眼前に緑の絨毯を敷き詰めたようなハイマツで覆われた鈍角三角形の小河内岳が左斜面に避難小屋を乗せてたたずんでいる。この辺りからガスがかかり始め、小河内岳へ登り返したときには周囲は真っ白だ。すぐに山頂直下の避難小屋へ、親切な管理人ご夫婦の出迎えを受け、ほっと一息だ。夕立はなかったが雲は完全に取れることはなく富士山も見えなかったが、夕日に染まる荒川東岳や中岳の山並み、塩見岳は雲の中だが前小河内岳のガレた斜面などが美しい。寝袋やマットは携行品を使い、夕食は小屋のカレーで済ましたのでコンロや食料の重量は減らず。6人宿泊の高所ながら暖かい小屋で熟睡できた。 ★道で出会った花(塩見岳を一括掲載) ?(鳥倉林道) ミソガワソウ?(1/10) マルバダケブキ(1/10) ヤマハハコ(7/10) タカネマツムシソウ(三伏峠) オヤマリンドウ(三伏峠) コバノコゴメグサ(烏帽子岳) イワツメグサ(烏帽子岳) ミネウスユキソウ(烏帽子岳) ミヤマコウゾリナ(前小河内) ミヤマオトコヨモギ?(前小河内) イブキトラノオ(前小河内) モリアザミ?(前小河内) ミヤママンネングサ(前小河内) イワギキョウ(烏帽子岳) タカネツメクサ(塩見岳) タカネニガナ(塩見岳) タカネヒゴダイ(塩見岳) サラシナショウマ(5/10) キオン?(5/10) ヤマオダマキ(4/10) ヨツバヒヨドリ(2/10) センジュガンビ(1/10) ソバナ?(鳥倉林道)
★地 図 |