塩見岳(3046.9m) ★ひとこと 「小河内岳から三伏峠経由塩見岳ピストン後鳥倉林道へ」
★行った日 2016年8月9日(火) 晴後曇
単独
2016年8月10日(水) 晴一時曇 単独
★コース 本谷山頂上から西方に、小黒山から黒河(くろかわ)山、二児(ふたご)山へ続く魅力的な稜線が続き、その彼方の伊那谷の向こうに中央アルプスが望める。帰宅後ネットで調べるとこの稜線に登山道はないが縦走された猛者の記録を散見、道のある二児山周辺だけでも秋に歩いてみたいものだ。山頂の「塩見小屋は幕営禁止で冬小屋もなし」の掲示板の横から塩見岳を正面に見て稜線を下る。立ち枯れ林越しに南に小河内岳や荒川岳、東に塩見岳を眺めながら稜線を下り、倒木の多いシラビソの自然林を下ると林間の平地の本谷山コルだ。表示に従って権右衛門山南麓のトラバース路に入り、なだらかに樹林帯を進む。権右衛門沢源頭部を横断すると塩見小屋直下の急登表示があり、標高差200メートルの急登だ。杉島からくる塩見新道(落石通行止)と合流、ハイマツの急な尾根を頑張ると昨年建て替えられた塩見小屋だ。宿泊手続き後、ビールで喉を潤してサブザックで小屋横の稜線に上がり、塩見岳をめざす。 昼を過ぎるとガスが湧き出し遠くは雲の彼方だ。天狗岩下方の稜線から、北方の間ノ岳(あいのだけ)に連なる稜線が、そして南方の荒川岳に連なる尾根筋が続く雄大な眺めだ。ハイマツ帯の急坂をジグザグに登り、天狗岩下の岩場の南側をペンキマーク通りに巻いて登る。一旦コルに下り、山頂へ続く急な岩稜に取り付く。岩場の間にチシマギキョウやイワツメグサなどの咲くルートをマークに沿って登ると山頂に向かう緩斜面となり、タカネシオガマやイワウメの咲く稜線を進むと塩見岳西峰だ。すぐ先の岩峰が5メートル高い東峰だが、いずれもガスに覆われて真っ白だ。しばらく待機したが黒雲に覆われてきたので下山開始だ。ガスった稜線を往路通りに下り、大賑わいの塩見小屋に帰り着いた。サブザックで休み休みだが順調に登ることができ、重いザックでの急坂登りがすぐに息があがる主因だ。夕方5時頃にポツリときて6時前から天水利用小屋は大喜びの夕立だ。ほぼ満員の小屋は蒸し暑く、寝苦しい夜を明かし、きょうは嬉しいような悲しいような下山だ。 (西峰より5メートル高い東峰) (ガスった稜線を戻る) (塩見小屋へ帰着)
(第3日) ★道で出会った花(小河内岳に一括掲載)
★地 図
(参考地図)
・山と高原地図 塩見・赤石・聖岳 ・2万5千分の1地形図 信濃大河原、塩見岳 |