御池岳(1247m)


★ひとこと   「茨川廃村から茶屋川をつめて御池岳を経てT字尾根周回」

三筋ならぬ一筋の三筋滝

★行った日   2016年9月10日(土)  晴 単独
 
★コース

高槻4:37(名神)=八日市IC(R421、県道34、御池谷林道)=6:25林道小又谷分岐P6:35→茨川分岐6:42→ノタノ坂7:21→7:47小沢出合(長靴履き替え)7:57→茨川8:03→8:44蛇谷出合8:50→9:22三筋滝9:27→小滝10:18→11:09平地(休憩)11:17→キャンプ跡11:38→左俣へ11:58→12:34カタクリ峠分岐(8合)12:47→北鈴分岐12:50→9合13:05→13:27見晴台13:35→天狗鼻13:42→ボタンブチ13:44→T字尾根踏み跡へ14:02→14:50P96714:55→P918 15:15→P878 15:38→林道T字尾根登り口16:08→16:20林道小又谷分岐P16:28(御池谷林道、県道34、R421)=八日市IC(名神)=高槻18:40

 このところぐずついた天候が続いていたが、きょうは久しぶりの晴マーク、鈴鹿山系の最高峰御池岳だ。御池谷林道小又谷分岐から茨川(いばがわ)を経て茶屋川を遡上、御池岳経由T字尾根で周回の計画だ。きょうは初めての長靴による渓谷トレッキングだ。沢登りの深みにはまる気はさらさらないが、簡単なウオータートレッキングをしようと沢靴ならぬスパイク長靴をホームセンターで購入(3000円)し、きょうはその実証実験だ。茶屋川は増水してなければ登山靴でも遡上可能な谷筋だが、殆どが浅瀬なのできょうは流れの中を遠慮なくジャブジャブ歩くつもりだ。意外にかさばる長靴(重さ2.5キロ)をザックに収納、日帰りなのに40Lのザックだ。
 小又谷林道入口には掲示板が林立し、その右端の掲示によれば、銃やわなによるシカ捕獲をテーブルランド中心に9〜10月実施だそうだ。捕獲日は実施中の看板を設置するそうだが、山頂付近の羊歯原にはけもの道や登山道が入り乱れているのでわなについては双方に注意喚起が必要だ。道端の可憐なアケボノソウに癒されながら小又谷林道を東進、茨川分岐から赤い鉄橋を渡って谷筋の急坂を登るとノタノ坂だ。茨川は稜線を越えて直進、癒しの樹林帯をなだらかに下り、杉林の急坂をジグザグに下ると小沢出合だ。ここで夏の沢筋の名物を点検、小さなやつが一匹だけ山シャツの袖口で首を振っているではないか、あわてて衣服に丹念にディートを吹きつけ、以降見かけることはなかった。ここで長靴に履き替え、茶屋川べりへ下って流れをじゃぶじゃぶ渡る。長靴上部の紐を絞っておくと多少の水しぶきがあっても中に入ってこないのでなかなか快適だ。登山靴では小高い岸辺を選びつつ歩かねばならないが、行きたい所へ直進でき、緑に覆われた浅瀬を気持ちよく進む。蛇谷合流点で藤原岳西尾根道を右に分け、正面上方に天狗岩を眺めながらしばらく本流を北上だ。途中で沢釣りの2人連れと挨拶を交わし、小さなアマゴがぼちぼち釣れているようだ。しばらく進むと袋小路の奥が約15メートルの三筋滝で行き止まりだ。一昨日の台風余波の雨で増水しているはずだが、相変わらず三筋ならぬ一筋の三筋滝だ。滝の落ち口が一筋になっているようだ。水辺の楽々トレッキングはここまでだ。左側(右岸)の倒木と放置ザイルを利用して登るのは3回目だが、いつもびくびくものだ。

 (掲示板林立の小又谷入口)   (右端のシカ捕獲の掲示)    (小又谷を横切って進む)

    (道端を飾るアケボノソウ)    (茨川分岐の赤い橋を渡る)     (ノタノ坂を茨川へ)

  (美しい広葉樹尾根を東へ)    (小沢で長靴履き替え)   (茨川の茶屋川をジャブジャブ)

 (初めて天照神社本殿へ参詣)   (浅瀬を気持ちよく進む)   (蛇谷合流点の本流を北上)


  (天狗岩を正面に見て進む)  (三筋滝にて楽々遡上終わり) (右岸のザイルと倒木を使う)

 ザイルは太い1本と2本のトラロープからなり、先は1本に締結されて少し頼りなさそうだ。片手にザイル、他方は岩角、足を斜面に蹴りこんで足場を確保、必死に登る。登山靴の場合はどうしてもスリップして両手で体重をザイルにかけてしまいがちだが、長靴はスパイクがよく利いて足場確保ができ、ザイルは片手でいけたのが意外だった。ザイルの上端からちょっとトラバースすると滝上だ。岩塊の多い荒れた谷を少し進むと左上方に2本の鉄塔(P944)が見え、土倉谷手前で比較的取り付きやすそうな小尾根が左から落ち込んでいる。5年前にP944を経て土倉岳に登った取り付き点だが表示や目印はない。土倉谷出合を過ぎると谷は狭くなり大岩と倒木を避けながら右往左往しながら進み、ちっちゃな滝を何とか正面突破して進むと小滝があり、僕は絶対やらないが(できない?)がシャワークライミング以外の正面突破は無理だ。少し戻って左岸から高巻きだ。2年前にはこの高巻きから小尾根伝いにP989の鉄塔広場を経て頭陀ヶ平(ずだがひら)に登っているが、ここから先の真の谷は未経験ゾーンだ。P989から西南に落ち込む小尾根周辺の真の谷は岩場の続く谷筋だ。連続する岩場を乗り越えたり、割れ目をすり抜けたりしながら進み、P989から伸びる西向きの小尾根が落ち込んでいる辺りを過ぎると涸れ沢だ。水のない沢をしばらく進むと地形図の白瀬峠分岐(倒木の堆積した沢筋で確認できず)の手前から谷筋が広くなり、大木の木陰で小休止だ。P1054(冷川岳)の西に当たる開けた沢筋を進むと焚き火やキャンプ跡があり、この辺りから白瀬峠の稜線に登る登山道があるはずだが道標も道筋も見当たらなかった。再度、か細い流れになった谷筋を北西へ進む。

  (足場を確保して必死に登る) (ちょっとトラバースして滝上へ)(岩塊の多い荒れた谷筋を行く)

 (大岩と倒木の谷を右往左往) (ちっちゃな滝を何とか越える)  (小滝で直登は万事休す)

 (ちょっと戻って左岸を高巻く) (連続する岩場を乗り越えて進む) (右岸の割れ目を無事通過)

   (涸れ沢の岩登りが続く)   (やっと現れた平地で小休止)     (涸れ沢を進む)

 (岩稜帯を抜け広い谷間を行く)   (キャンプ跡もある平地)  (水が現れた細い沢を北西へ)

 大木が現れると、すぐ先が東南からきて北と西南に分岐する谷筋の三差路だ。北へ向かうとカタクリ峠なので西南に方向を変え、だんだん急になる涸れた岩塊の沢筋を休み休みフーフー言いながらしばらく登るとカタクリ峠から来る道との合流点の8合目だ。簡単な腹ごしらえの後ちょっと谷筋を進み、鈴北を右に分け沢筋をしばらく頑張ると御池岳だ。山頂には寄らず、奥の平を望む展望地で小休止だ。テーブルランドの羊歯原をかき分け、天狗鼻を経てボタンブチで鈴鹿南部を望む。晴れだが霞がかかりあまり遠方は望めなかったが雄大な眺めだ。T字尾根の下り口から踏み跡に入り、軽い気持ちで尾根を下ったが2回もミス。急坂の尾根下りは、疲労してくると注意が散漫になって迷い易いので要注意だ。P967以降は順調に下り、登山口から約1キロの林道歩きで駐車場帰着だ。スリップしやすい急坂下りもスパイクが利いて具合がいいので登山靴に履き替えずに下ったが、爪先の当りと何かを蹴飛ばした時に衝撃をカバーしないのが難点だ。帰宅後スパイクを点検すると両方で5〜6本のスパイクが横向きだ(ペンチで補修)。帰りの舗装路か山道でなったのかは不明だがもう少し様子を見るつもりだ。
 茶屋川を茨川から真の谷まで初めてスパイク長靴で遡行したが、三筋滝までは誰でも最高の渓流歩きが楽しめる。ちょっと危ない三筋滝を越えると岩登りに近い野生的な谷筋歩きとなり、8合目で一般登山道に合流だ。スパイク長靴は水深20〜30センチまでの渓流を歩く限り、足も濡れずに水中のホールド性もよく、おまけに普通の急坂でも滑りにくいのが利点だ。ただ耐久性は1シーズン限りか?。Lサイズながら○○の大足には小さすぎて距離を歩くと足が痛くなるのが難点だ。余談だが2週間ぶりの山行のためか暑さのためか老化のためかすぐに息があがり、2日経ってもふくらはぎにみが入ったままだ。

 (この先で左俣に入る目印大木)  (西南の沢筋(真の谷)へ)    (急な岩塊の沢を登る)

  (カタクリ峠道と合流(8合))    (鈴北分岐を御池岳へ)    (山頂付近から奥の平を望む)

                (ボタンブチから鈴鹿南部を望む)

      (ボタンブチ)         (T字尾根下り口へ進む)     (T字尾根踏み跡を下る)

   (シャクナゲ茂るP967)      (T字中心のP918)     (御池谷林道T字尾根登り口)

★道で出会った花

    イナカギク(小又谷)       アケボノソウ(茨川)        カワチブシ(御池岳)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  竜ヶ岳、篠立(しのだち)

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