粟ヶ岳(1292.7m)

 

★ひとこと   「北五百川登山口から粟薬師を経て滑り易い急な尾根を山頂へ」

粟ヶ岳山頂


★行った日   2016年9月25日(日) 晴一時曇    単独

★コース
(道の駅)漢字の里しただ(19℃)6:05(林道)=6:15北五百川登山口6:28→林道終点6:41→元堂6:50→7:30粟石跡(4合目)7:35→薬師の水場7:44→粟薬師奥の院(5合目)8:00→8:45展望尾根端8:51→9:35午の背(8合目)9:41→9合目10:00→10:17(1292.7m)粟ヶ岳10:35→9合目10:46→10:59 8合目11:04→展望尾根端11:38→粟薬師奥の院12:10→12:19薬師の水場12:32→粟石跡12:40→元堂13:08→林道終点13:17→13:30北五百川登山口13:41(林道、R289)=燕三条IC 14:22(北陸道、日本海東北道)=聖籠新発田IC 15:00(R7、県道21)=紫雲の湯=(道の駅)加治川

 粟ヶ岳(あわがだけ)は会津に近い中越にあって、御神楽岳(みかぐらだけ)と浅草岳とを結ぶ正三角形の頂点に位置し、展望に秀でた信仰の山だ。(道の駅)漢字の里しただから五十嵐川に沿って東進、朝日に輝く高さ200メートルの岩壁が屹立する見事な八木ヶ鼻の山裾を通り、いい湯らていを左折して舗装林道を表示通りにしばらく進むと粟ヶ岳北五百川(きたいもがわ)登山口だ。簡易トイレもあって10数台駐車可だ。
 登山口からしばらく樹林帯の林道を進み、水取り入れ堰から沢沿いの山道に入る。すぐ先で左岸から鉄板橋で右岸に渡り、右はるか下の谷川を眺めながら進み、猿飛滝と称する枝沢の滝上を渡って杉林の大木林に入ると女人禁制時代の足止め堂跡の元堂だ。この辺りから沢筋と別れて尾根登り開始だ。推定樹齢400年の大ブナを横目にブナ林の続く八汐尾根を登り続けると枯れたオオシラビソ?の大木を経て4合目の粟石跡だ。昭和39年新潟地震で崩落した跡だそうだ。すぐ上のちょっとした岩場から西方の視界が広がり、箱庭のような山間の田園地帯や袴腰山の左下に八木ヶ鼻の岩壁が望める。

    (八木ヶ鼻の岩壁)        (北五百川登山口)   (粟ヶ岳周辺のトレッキング地図)

  (林道終点から山道へ)        (沢沿いに進む)    (左岸から右岸へ鉄板橋(2合目))

   (猿飛滝の上を渡る)     (女子禁制の足止め堂の跡)      (大ブナの木)

 (八汐尾根(3合目)のブナ林)     (見事な枯れた大木)        (粟石跡(4合目))

 薬師の水場を過ぎてブナ林の急登をひと頑張りすると7体の石仏の祀られた粟薬師奥ノ院のある5合目の広場だ。 傍らには避難小屋もある。広場からブナ林を少し登ると稜線の登山道に合流、道標通りに右(東)へ進む。鎖場もある急な尾根を登って7合目の天狗の水場を過ぎ、急坂を頑張ると尾根端の展望ポイントだ。北には加茂コースの稜線が立ちふさがり、砥沢ヒュッテから粟ヶ岳山頂まで望め、西方には新潟平野と弥彦山塊、その彼方に佐渡島が薄く望めた。さらに展望のよい稜線が続き、南の守門岳や浅草岳の山並みから会津が近いことを実感させてくれる。山頂が近づいてきた8合目を過ぎると午の背(うまのせ)の丸い岩稜があり、注意して越えると一本調子の急坂登りが続く。

     (薬師の水場)       (避難小屋と粟薬師(5合目))     (ブナ林を行く)

   (稜線登山道出合)          (鎖場を登る)      (天狗の水場分岐(6合目))

     (展望尾根端)        (粟ヶ岳山頂を望む)    (対面稜線上の砥沢のヒュッテ)

               (7合目から守門岳と浅草岳を望む)

  (7合目付近から振り返る)   (8合目から山頂を望む)    (8合目の先の午の背を行く)

 色づき始めた潅木帯の稜線を登ると6、7人の登山者で賑わっている山頂だ。四分六分で加茂コースからが多いようだ。山頂は360度の絶景だが遠方の内陸方向は雲がかかり、御神楽岳、浅草岳や守門岳は視認できなかったが、広々とした新潟平野を望むことができた。下山も往路通りに下るが、5合目の粟薬師まで滑りやすい急坂が続き、ゆっくり慎重に下って登山口へ帰り着いた。あすの二王子岳(にのうじだけ)に備えて、北陸道から日本海東北道を乗り継いで新発田市へ向かった。紫雲の湯で汗を流し(道の駅)加治川で車中泊だ。
 粟ヶ岳はブナの森が素晴らしく、また稜線や山頂から新潟平野や守門岳などの山並みが絶景だ。信仰の山らしく粟薬師までは丸太階段などで急坂が歩き易くなっているが、山頂までしんどい急坂尾根が続く。山麓の八木ヶ鼻も一見の価値がある。

   (9合目から最後の登り)      (粟ヶ岳山頂広場)       (山頂の山名盤)

                 (粟ヶ岳から弥彦山方面を望む)

             (粟ヶ岳から雲に隠れた御神楽岳方面を望む)

  (新潟平野へ向かって下る)   (展望を楽しみつつ下る)       (午の背を行く)

   (五合目の平地を進む)       (鉄板橋を渡る)      (疲れきって登山口へ戻る)

★道で出会った花

     ツリフネソウ(林道)       ユウガギク?(林道)      キバナアキギリ(林道)


      キツリフネ(林道)     シラネセンキュウ?(林道)      ミソソバ(林道)


    キンミズヒキ(2合目)      シラヤマギク(2合目)       ?(3合目)


     ママコナ(3合目)          ?(8合目)          シロバナニガナ(8合目)


   アキノキリンソウ(8合目)        ?(山頂)            ツルリンドウ(山頂)


       ?(7合目)          ハナタデ?(林道)       アキノノゲシ?(林道)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  粟ヶ岳

Homeへ