荒海山(1580.4m)

 

★ひとこと   「戸坪沢から薮っぽい巨樹尾根を経て展望の山頂へ」

荒海山頂上


★行った日   2016年10月11日(火) 曇    単独

★コース
(前日)
高槻6:10(名神、北陸道、関越道)=小出IC 13:00(R252、R289)=(道の駅)きらら289 15:18(車中泊)
(10/11)
(道の駅)きらら289(11℃)6:00(R401、R352)=6:33戸坪沢登山口6:50→林道終点7:01→8:22八総鉱山跡分岐(通行止)8:31→9:22休憩9:31→10:32(1580.4m)荒海山10:54→11:47休憩11:53→12:35八総鉱山跡分岐12:43→林道終点13:31→13:41戸坪沢登山口13:54(R352、地方道)=会津高原たかつえ白樺の湯15:00(地方道、R352)=(道の駅)番屋(車中泊)

 やっと太陽マークが並びだしたので予ねてから計画していた会津から宮城、山形方面へ遠征だ。まず南会津の福島・栃木県境の山、荒海山(あらかいさん)だ。前日に大阪を出発、魚沼から六十里越で田子倉湖を眺めながら会津に入り、日本の原風景を思わせる里山を通って南会津へ、日帰り温泉も併設されている(道の駅)きらら289へ向かった。まだ早かったので今回登る予定の七ヶ岳(ななつがだけ)の黒森沢登山口と下岳登山口に向かうR289沿いの林道の確認だ。残念ながら2015年9月の関東・東北豪雨のため昨年から引き続いて通行止だ。しかたなく会津高原たかつえから登ることにして往路を戻って(道の駅)きらら289で車中泊だ。暗くなれば眠るしかないので未明に目覚めて早朝に出発、約30分でR352のチェーン着脱場に到着だ。戸坪沢登山口は車道の向い側の林道入口だが表示はない。案内書では八総(やそう)鉱山跡が登山口だが崩落のため通行止、ネット情報では戸坪沢から登られているのでこれにならった。
 林道のチェーンゲートをまたいで草深い地道林道に入り、路面崩落箇所を過ぎて樹林帯をしばらく進むと涸れ沢で林道終点だ。掘れ込んだ沢を渡って、すぐに左尾根に取り付くべきところを直進、だんだん草深くなってきて地図をチェック、間違いに気づいて元へ戻るとリボンがあり、そこから尾根を登り始める。リンボンが点々とぶら下がっている尾根の薮っぽい道を尾根芯をはずさないように登る。初めは細いブナなどの二次林だが、標高1000メートル過ぎから巨木が点在して目を楽しませてくれる。やがて笹原林床の立派なブナ林が現れると稜線出合、八総鉱山跡から来た登山道に合流だ。ここから薮道と異なり歩き易い登山道だ。展望の利かないブナ主体の樹林帯の急坂もある尾根を登り続ける。大岩を過ぎるとロープ場の急坂が続き、展望のよい尾根端に飛び出す。紅葉の始まった薮っぽい潅木帯を進むと山頂直下に南稜小屋があるが内部はコンクリの土間だけだ。すぐ上が大展望の荒海山頂上だ。

             (六十里越トンネル東出口展望台から田子倉湖を望む)

(チェーン着脱場前戸坪沢登山口) (戸坪沢林道を南下)     (林道終点で涸れ沢を渡る)

    (二次林尾根を登る)      (巨木の点在尾根を行く)    (巨木の点在尾根を行く)

    (ブナ林尾根を登る)    (稜線で八総鉱山跡道出合)     (歩き易い道を行く)

   (初めて道標が現れる)       (ロープ場を登る)        (薮っぽい急坂を行く)

     (ロープ場が続く)     (見晴しのよい尾根端につく)   (あす登る七ヶ岳を振り返る)

    (薮っぽい尾根を進む)     (山頂直下の南稜小屋)        (荒海山頂上)

 すぐ東に三角点ピークがあるが薮コギが必要なためここまでだ。遠方の視界はよくなく、雲間から白根山や男体山が垣間見え、西の会津駒ヶ岳や帝釈山などもようよう望めたが、西の会越国境の山々、北の吾妻連峰、東の那須連峰などは雲の彼方だ。山頂には分水嶺の石碑があり、南に流れれば利根川となって太平洋に、北は阿賀野川となって日本海だ。奥会津の静かな山頂をしばらく独占して下山開始だ。正面に七ヶ岳のピークの連なりを眺めながら薮道を下り、尾根端から滑り易いシャクナゲの急坂を下る。大岩から勾配も緩くなり巨木とブナが入り混じった稜線を下り、平地の樹林になると八総鉱山跡道別れだ。往路通りに薮っぽい巨樹点在尾根を下り、涸れ沢を渡って林道をぶらぶら下るとチェーン脱着場の広場だ。七ヶ岳登山口を確認のため会津高原たかつえへ移動、無人(¥500)の白樺の湯で疲れを癒し、きょうは(道の駅)番屋で車中泊だ。
 一組の登山者に出会っただけの南会津の秘境の静かな山だ。八総鉱山跡道に出合うまではちょっとした薮コギが必要だがピンクリボンが導いてくれる。途中の巨木やブナ林も立派だが山頂からの360度の大展望が雄大だ。

                  (見えない会津駒ヶ岳方面を望む)

                    (男体山方面を望む)

 (薮の彼方の三角点東ピーク)  (雲上の男体山と白根山)    (展望尾根を下り始める)

   (峰々が連なる七ヶ岳)   (尾根端から急坂下降の始まり)    (大岩裾を下る)

   (樹林帯の稜線を下る)      (曲がりブナを下る)    (八総鉱山跡へ下る稜線別れ)

  (薮っぽい巨樹尾根を下る)   (沢を渡渉すると林道始点)    (戸坪沢登山口帰着)

★道で出会った花

    ユウガギク?(林道)      マツヨイグサ(林道)      アキノキリンソウ(林道)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       日光・白根山・男体山
・2万5千分の1地形図  荒海山

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