船形山(1500.1m)

 

★ひとこと   「大滝キャンプ場から船形山経由蛇ヶ岳へ展望稜線を周回」

蛇ヶ岳から船形山を望む


★行った日   2016年10月14日(金) 曇後晴    単独

★コース
(道の駅)三本木(9℃)5:12(R4、R347、地方道、保野川林道)=7:05大滝キャンプ場登山口P7:17→鏡ヶ池分岐8:18→稜線出合9:12→9:20(1500.1m)船形山9:47→升沢小屋分岐10:13→10:59(1400m)蛇ヶ岳11:15→瓶石沢11:47→升沢登山口分岐12:15→往路出合12:56→13:00大滝キャンプ場登山口P13:13(保野川林道、地方道、R347、R156、R457、県道9)=(道の駅)おおさと15:30(車中泊)・大郷温泉「夢実の国」(日帰り温泉)

 会津・東北シリーズ4座目の船形山は山形・宮城県境をなす奥羽山脈にあり、蔵王連峰の北にある交通の便がよくない奥深い山塊だ。大滝キャンプ場から船形山を経て蛇ヶ岳経由周回の計画だ。(道の駅)三本木から色麻(しかま)町を経て保野川林道17キロを時速10〜20キロで大滝キャンプ場へ、疲れきってキノコ採りの軽四が2、3台とまっている登山口駐車場に到着だ。僕の経験では、皇海山(すかいさん)の栗原川林道、高峰山の矢ノ川(やのこ)峠林道、安平路(あんぺいじ)山の東沢林道と同じレベルの二度と通りたくない悪路だ。
 登山口からブナ林を木漏れ日を浴びながら進み、下山時合流点の三光の宮分岐を直進だ。湿地帯の湯谷地を通り抜け、色付き始めたブナの森をなだらかに登る。まったく眺望のない展望所を過ぎて徐々に色付きが鮮やかになると共に勾配がきつくなってきたブナ林を登ると鏡ヶ池分岐だ。樹間から前船形山を眺めながら火山性のガレた石ころの急坂を登ると稜線出合だ。標高1300メートル位から上はガスに包まれ、尾花沢から来る道との合流点付近の岩頭は展望がよさそうだが残念ながら展望ゼロだ。笹原の潅木帯を少し南下すると大きな山頂表示の建つ船形山だ。

(大滝キャンプ場登山口駐車場)       (登山口)       (下山時合流点のブナ林を行く)

  (湯谷地の湿地帯を行く)    (木漏れ日のブナ林を行く)     (色付く登山道を行く)

   (鏡ヶ池分岐)         (前船形山が樹間から見える) (ガレた石ころの急坂を登る)

(ガスって何も見えない稜線出合)  (笹原の潅木帯を南下)        (船形山頂上)

 山頂には立派な避難小屋があり、非常用寝具、飲料水、食料や薪、ストーブもある至れり尽くせりの心遣いだ。山頂の御所神社の祠に手を合わせて下山開始だ。少し下った稜線上でガスが晴れ始め、あす訪れる予定の泉ヶ岳へ向かって色鮮やかな台地状の稜線が続き、蔵王連峰が雲間から望める雄大な景色だ。眺望を楽しみながら高原のような稜線をしばらく進むと升沢小屋分岐だ。途中で出会った登山者からの情報では升沢小屋へ下る沢筋が難路らしいので、遠回りの蛇ヶ岳回りにすることにして分岐を直進だ。色鮮やかな稜線を紅葉尾根を振り返りながら進むと尾根上の一通過点の蛇ヶ岳だ。蛇ヶ岳山頂からも360度の見事な景観だ。

               (ガスが晴れて稜線から泉ヶ岳方面を望む)

 (立派な避難小屋と御所神社) (船形山高原台地の笹原を行く)    (升沢小屋分岐)

   (紅葉稜線を振り返る)         (潅木帯を行く)        (蛇ヶ岳頂上)

                (蛇ヶ岳から蔵王連峰方面を望む)

 ピークのすぐ先で泉ヶ岳縦走路から別れて升沢登山口方向へ下る。途中に池塘や草地の広がる幅広い沢筋をなだらかに下る。正面に鳴瀬川流域の平野を眺めながら下り、樹林帯に入ると升沢小屋から来た道と瓶石(かめいし)沢で合流だ。ここから美しい広葉樹の森の殆んど水平のさわやかな道だ。やがて少し下ると升沢ルートと別れて大滝キャンプ場へ下る三光の宮分岐だ。山頂で出会った登山者の話では升沢ルートは大滝ルートより少し歩く距離は長いが、登山口まで舗装林道だそうだ。分岐から巨木の多い道を下り、ブナの森を下ると鞍部で沢渡渉だ。飛び石伝いに渡るときに川底に硫黄噴出箇所があり、水温は高くなかったが船形山は火山性の山であることを実感だ。登り返すとすぐに往路に合流、登山口駐車場へ帰り着いた。帰りは下り坂でもあるが悪路の程度が分っているのでさほど神経を使わずに保野川林道を通過、あすの泉ヶ岳に備えて大郷温泉「夢実の国」で疲れを癒し、(道の駅)おおさとで車中泊だ。
 船形山はアクセスが簡単でないが山頂や稜線からの展望が最高だ。紅葉シーズンを迎えた稜線台地の景観が素晴らしい。また、ブナの原生林も特筆ものだ。

  (升沢分岐、直進は泉ヶ岳)    (谷筋の湿地を下る)       (谷筋の草地を下る)

  (瓶石沢で升沢小屋道合流)   (美しい樹林帯を進む)       (升沢登山口分岐)

     (巨木の道を下る)       (広葉樹林帯を下る)         (沢を渡渉)

    (沢の硫黄噴出箇所)       (登山口へ帰着)    (色麻町から船形山を振り返る)

★道で出会った花(花は見かけず)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       蔵王・面白山・船形山
・2万5千分の1地形図  船形山、升沢

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