★ひとこと 「越沢登山口から弁財天滝を経て大展望の山頂へ」
摩耶山頂上から鑓ヶ岳(左)と鉾ヶ岳の岩峰を望む
★行った日 2016年10月19日(水) 晴 単独
★コース
(道の駅)庄内みかわ(10℃)5:05(県道333、R345、小国川林道)=6:05越沢登山口6:21→小浜の茶屋跡6:43→7:25仙人ヶ岩屋分岐7:30→9:03倉沢分岐9:06→9:08(1019.7m)摩耶山9:55→六体地蔵10:05→10:29避難小屋10:38→追分10:44→七ッ滝分岐11:03→小浜の茶屋跡11:21→11:48越沢登山口12:00(小国川林道、R345、県道52、R7)=(道の駅)朝日(昼食)(R7、R290、R113、県道261)=白い森りふれ
会津・東北シリーズ9座目は月山の西に日本海に沿って延びる短い山脈中の主峰摩耶山だ。標高は千米そこそこだが山頂部の岩峰群や稜線東面の濃密な等高線から見て特異な山だ。また、山名をはじめとして山中に宗教に関連するものが幾つもあるので人々から信仰を集めた山と思われる。摩耶山には厳しい東面のコースと西面の一般コースがあるが、初めての山なので西面の越沢(こえざわ)からピストンだ。鶴岡からR345で山間を南下、越沢集落の先の道標通りに左折、地道の摩耶山林道を2キロほど進むと越沢登山口があり、その先が駐車場だ。
赤い瀬戸橋袂の登山口から続く杉林を抜けると「小国川の断崖絶壁、鵜の巣の倉(右)カジ倉(左)の紅葉が壮観」との表示があるが、まだ季節が早過ぎのようだ。すぐに右岸から対岸に渡り、小滝を眺めながら渓流に沿って左岸を進むと小浜の茶屋跡の平地だ。下山時の追分へ向かう道を右に分け、沢筋を直進だ。倒木の枝沢を越えて本沢へ下ると落差30メートルほどの水量もたっぷりの見事な弁財天の滝だ。滝左の岸壁の垂直に近い梯子を上るが高度感があってスリル満点だ。滝上の尾根端が山頂から西南に延びる枝尾根の末端だ。ブナのヤセ尾根の急坂を登るとCa510が仙人ヶ岩屋(左)と七ッ滝(右)分岐を直進だ。左は刈り払いされた道が下っているが七ッ滝は通行不可の表示だ。ブナ林の急坂尾根が続き、標高600付近で色づき始め標高900で紅葉(黄葉)だ。最後のロープ場を過ぎると稜線出合、一気に展望が開け、東面の倉沢へ急降下する道が左へ分岐し、山頂は右の稜線の先だ。
(越沢の摩耶山林道入口) (越沢登山口)
(摩耶山西面の登山道マップ)
(沢沿いの道を進む)
(右岸から左岸へ渡る)
(沢沿いに左岸を行く)
(小浜の茶屋跡分岐を直進)
(30メートル弱の弁財天の滝) (滝横の垂直の梯子を上る)
(滝上の尾根端から本格的登り)
(仙人ヶ岩屋分岐を直進) (Ca600のブナ尾根の急坂)
(Ca900で色付く)
(最後のロープ場で稜線へ) (稜線出合から鳥海山を望む)
文字通り360度の絶景だ。すぐ南に鑓(やり)ヶ岳と鉾(ほこ)ヶ岳の特異な岩峰がそそり立ち、本峰と鑓ヶ岳の間に倉沢へ下る急なルートがあるはずだ。山頂からは東南の朝日連峰、東の月山、東北の鳥海山、南に飯豊連峰、西の日本海には粟島と佐渡島の大展望だ。山頂で昨日障子ヶ岳に登ったという倉沢からピストンのベテランの方と歓談、これから朝日スーパー林道で村上へ抜けるそうだ。どこかでの再会を約して別れ、西尾根を関川方面へ下り始めた。コンクリ造りの祠の厩山(まやさん)の奥の宮を過ぎると稜線で日光浴中の六体地蔵尊だ。鼻くくり坂を過ぎ鮮やかな黄葉林を下ると七ッ滝分岐の避難小屋だ。すこし下方の追分で直進の関川と別れて右へ下る。途中で七ッ滝への道を右に分けて下り続けると往路出合の小浜の茶屋跡だ。木漏れ日を浴びつつ沢沿いの樹林帯を下ると登山口だ。途中で数組のパーティーと出会ったがなかなか人気のある山のようだ。まだ昼前なのでゆっくり祝瓶(いわいがめ)山の登山口、小国町へ移動だ。関川の集落から意外に険しい摩耶山の山容を眺めながら南下、雷(いかづち)峠を経て旧出羽街道を通り、珍しい山名の日本国の登山口前を経てR7へ合流。温泉もある(道の駅)朝日で休憩、村上から小国へ入り、祝瓶山の登山基地到着だ。最終日は車中泊を卒業、畳で寝ることのできる9月に訪れた白い森リフレだ。
摩耶山はあまり期待してなかったが素晴らしい山だ。山頂付近の特異な岩峰群、朝日連峰はじめ山頂からの大展望、山稜を覆うブナ林、小国川の沢と滝、この時期の見事な紅葉など一括して山歩きが楽しめる山だ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 木野俣
Homeへ