三十三間山(842.3m)轆轤山(662.5m)

 

★ひとこと   「倉見から三十三間山を経て轆轤山へ白銀の雪稜を周回」

風神付近から雪稜を見下ろす


★行った日   2017年3月25日(土) 晴一時曇 単独

★コース
高槻4:50(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、R303、R27)=6:40倉見登山口駐車場6:56→3キロ標識7:17→最後の水場7:34→8:19夫婦松8:30→9:15風神(アイゼン着)9:25→(842.3m)三十三間山9:54→10:00小休止(SS着)10:27→風神10:42→11:33(662.5m)轆轤山(昼食)12:04→12:32SS脱12:38→林道出合13:07→13:28小休止13:40→R27出合13:57→14:12倉見登山口駐車場14:23(R27、R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻16:40

 江若稜線に見晴し抜群の草原が広がり、積雪期には素晴らしい雪稜が期待できる三十三間山だ。倉見を起点に風神経由三十三間山を経て展望稜線を下り、轆轤山(ろくろやま)から倉見へ下山の計画だ。トイレも完備している三十三間山登山口駐車場からSSとアイゼンを持って出発だ。
 ネットを開閉して杉林の雪のない林道に入り、右に住吉神社を分け、左に山ノ神を見送り渓谷沿いに進む。山頂まで3キロの標識のある林道分岐を右へ、残雪の点在し始めた林道を沢筋に沿ってしばらく進むと最後の水場があり、杉林の山道に入る。杉林の急坂をトラバース気味に登ると小尾根に達し、旧道の尾根道と合流して赤松林もある尾根をしばらく登ると夫婦松だ。12年前に訪れた時と同じ枯れた古木があり、当時見晴台から三方五湖を望めたが今は樹木が生長してあまり眺望は良くない。赤松の多い自然林の尾根をしばらく登り、Ca550付近から残雪がつながりはじめ、Ca600を過ぎると美しいブナやミズナラ林の融雪ホールが点在する木漏れ日に映える雪面だ。アイゼンなしでは雪面を一歩一歩蹴りこむのでしんどく、風神からアイゼン着用だ。かつて目にした石積みの風神は雪ノ下らしく、木の根もとの表示板だけだ。すぐ先の稜線に出ると一気に展望が開け、稜線の上方に三十三間山、稜線の下方に轆轤山、東から南にかけて三重岳(さんじょうだけ)や武奈ヶ嶽、北から西にかけて三方五湖や若狭湾に浮かぶ久須夜ヶ岳(くすよがだけ)、南方には武奈ヶ岳や青葉山が望めた。昨日の足跡で凸凹ながら硬くしまった雪原をアイゼンでさくさく登り、疎林帯に入ると山頂標識が掘り出され、それと分かる三十三間山のピークだ。眼下に轆轤山方面に伸びる雪稜を眺めつつスマホをいじくりながら大休止だ。

 (倉見登山口駐車場を出発)  (杉林を渓谷沿いに進む)     (3キロ標識から右へ)

  (残雪点在の林道を登る)    (最後の水場から山道へ)    (小尾根へ急坂を登る)

    (赤松林の尾根を登る)   (見晴しのあまりよくない夫婦松)(Ca550で残雪が増えてくる)

   (Ca600の雪原を登る)   (風神でアイゼンをつける)  (気持ちの良い展望稜線を登る)

                 (風神付近から360度の展望)

  (稜線から三方五湖を望む)    (三十三間山頂上)      (掘り出された山頂標識)

 山頂からSSを履いて展望雪稜を下る。できるだけ踏み跡のない雪面を下り、風神分岐を過ぎて無雪期には煩わしい薮の隠れた小木帯を下る。P711を過ぎると雪面が柔らかくなり5センチ位沈み込み、時には踏み抜くこともあるのでつぼ足での周回はしんどそうだ。前方に近くの武奈ヶ嶽や遠くの武奈ヶ岳を眺めながら、2、3回丸い丘を越えて下ると中央に小岩の積み重なった地肌の轆轤山三角点だ。岩陰で定番の昼食後、少し先のP635から主稜線と別れて西へ幅広いなだらかな尾根を下る。尾根が左右に別れているので正確に西へ尾根を下ることが大切だ。所々に赤テープの目印がある。Ca550で雪が切れ始め、SSを脱いで尾根をしばらく下ると左下方に雪道の林道が現れる。熊川へ下る林道始点だ。これを左下に見ながら急な針葉樹林帯を下り、ヤブツバキもある針広混交の稜線を進むとテープの沢山ついた鞍部だ。踏み跡の消えた急斜面を右へトラバースしながら下ると白屋林道へ着地だ。P711付近の稜線を眺めるビューポイントもある林道を大石谷左岸沿いに下る長丁場でやっとR27出合の黄色の建物だ。交通量の多い歩道のない国道を少し北上、三十三間山登山口の標識を右に入ると駐車場はすぐだ。
 積雪期の三十三間山は比較的手近に雪稜を楽しむことのできる山だ。特に山頂から轆轤山へ伸びるなだらかな南尾根から琵琶湖や若狭湾を望みながらSSで下るのは最高だ。P635から下る西尾根ルートは、かつて無雪期に下っているので安心して下ったが、迷い易い下り尾根分岐が多いので要注意だ。

  (山頂から展望稜線を下る)   (正面に武奈ヶ岳を望む)       (風神付近を下る)

   (P711から振り返る)    (P692から武奈ヶ嶽を望む)    (地肌の轆轤山を望む)

                  (轆轤山から360度の展望)

     (轆轤山頂上)         (Ca600を下る)        (Ca550でSSを脱ぐ)

(新道へ向う林道を左下に見て下る)  (尾根鞍部から右へ下る)    (急坂を斜めに下る)

(着地林道から鞍部を見上げる)(稜線を眺めながら林道を下る) (黄色の建物でR27出合)

★道で出会った花

    ミツマタ(3キロ標識)       アセビ(夫婦松)      ヤブツバキ(林道手前鞍部)

   ホトケノザ(倉見)        オオイヌノフグリ(倉見)       フキノトウ(倉見)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  熊川

Homeへ