太平山(1170.4m)

 

★ひとこと   「旭又から秋田杉やブナの美林を経て霊峰太平山へ」

紅葉した太平山(奥岳)


★行った日   2017年10月2日(月) 曇後雨   単独

★コース
(道の駅)てんのう(17℃)5:28(R101)=昭和男鹿半島IC5:35(秋田道)=秋田北IC5:42(県道72、県道15、仁別林道)=6:36旭又登山口6:53→御滝神社7:29→8:36御手洗神社8:40→9:40(1170.4m)太平山9:45→10:29御手洗神社10:40→11:30御滝神社11:39→12:11旭又登山口12:26(仁別林道、県道15、県道72)=秋田北IC13:42(秋田道)=琴丘森岳IC14:04(R285)=(米内沢)日帰り温泉あゆっこ(R105)=(道の駅)あに16:40(車中泊)

 東北シリーズ第2座目の太平山(たいへいざん)は秋田市の水源、太平山地の主峰だ。馬場目岳、赤倉岳、太平山、剣岳、中岳、前岳は西向きに開くコの字形を形成し、その中央に仁別国民の森があり、秋田県民の緑のオアシスだ。秋田市から旭川に沿って進み、仁別国民の森の森林博物館を過ぎてちょっと走ると林道終点が大きな旭又登山口駐車場、トイレも完備だ。登山口の橋が崩落しているのでトイレ横が迂回路入口だ。
 表示に従ってトイレ横から迂回路に入り、杉林の道を道標通りに進むと落橋した登山道と合流、以降しっかりした道しるべが続く。すぐに赤倉岳コースを左に分け、旭又沢を渡ると宝蔵コースを右に分け、秋田杉の間の広いなだらかな軌道跡の道を進む。弟子還(でしがえり)沢の橋を渡ると御滝(おたき)神社の祠があり、ここから本格的な山道だ。見事な天然の秋田杉の茂るあやめ坂の次に立派なブナの森の急坂を過ぎると石塔と2体の石仏が祀られ、休憩ベンチもある御手洗(みたらし)神社の広場だ。ここからしばらくブナ林が続き、七曲と表示された急坂を歩き易くした坂道を登ると視界が開け、紅葉した灌木帯の稜線だ。旭岳から来た尾根道と合流、間近に迫ってきた山頂に向って、大鳥居をくぐって見晴しのよい稜線を登ると太平山奥岳山頂だ。

  (太平山各登山道の鳥瞰図)   (トイレ横の迂回路入口)   (落橋した登山道との合流点)

(宝蔵寺コースを右に分け直進) (軌道跡の秋田杉の道を行く)  (弟子還沢を渡って山道へ)

 (御滝神社から稜線を登る)   (秋田杉のあやめ坂を登る)      (ブナ林を登る)

   (御手洗神社の広場)  (福々しい石仏に手を合わせ進む)  (ブナ林を登り続ける)

  (七曲の急坂で稜線へ)    (紅葉した稜線で旭岳分岐)   (紅葉した稜線を振り返る)

 (太平山奥岳めざして登る)      (大鳥居をくぐる)         (左が参籠所)

 山頂には真新しい再建された参籠所と三吉(みよし)神社奥宮が建ち、見晴し抜群の一等三角点の山だ。山頂からは、旭又登山口を中心にコの字形に山稜が取り囲んでいる姿を明瞭に視認できる。計画では山頂から西へ稜線を下って宝蔵岳コースを下るつもりだったが、折から強風とともにガスがかかり視界が閉ざされ始めたので安全な往路を下ることにした。派手な衣をまとった旭岳の稜線を足下に眺めながら笹原の稜線を下り、分岐から旭岳を右に分けて七曲へ下る。御手洗神社を経てブナ林を下り、秋田天然杉のアヤメ坂を過ぎると御滝神社だ。弟子還沢を渡る橋の手前の左側(右岸)に通行止の標柱があり、弟子還沢沿いの道は廃道のようだ。ここから秋田杉の軌道跡の道をなだらかに下り、何とか雨に遭わずに旭又登山口駐車場に帰りついた。あすの森吉山(実際は順延)めざして秋田道から雨の降りだした五城目街道を北上、米内沢の日帰り温泉あゆっこで疲れを癒し、秋田内陸縦貫鉄道沿いに南下して雨の(道の駅)あにで車中泊だ。
 関西人にとって太平山はなじみの薄い山だったが、天然秋田杉の巨木群やブナ原生林、山頂からの展望など、なかなかの名山だ。また、古来から信仰の山として知られ、道標や登山道も整備されて安全で登り易い山だ。

                 (太平山(奥岳)からコの字形太平山群を望む)

    (三吉神社奥宮)     (山頂から紅葉尾根を下り始める)  (旭岳分岐を左へ下る)

                 (分岐からコの字形山群の逆方向を望む)

       (七曲を下る)         (御手洗神社まで下る)      (御滝神社まで下る)

  (秋田杉の軌道跡を戻る)    (赤倉岳コース分岐を通過)    (登山口駐車場へ帰着)

★道で出会った花 

   カニコウモリ(登山口)     キバナアキギリ(御滝神社)   ムシカリ(御手洗神社)

  ゴマナ?(御手洗神社)    アキノキリンソウ(御手洗神社)  カラマツソウ(御手洗神社)

   ミゾソバ(登山口)          ミズヒキ(登山口)       モリアザミ?(登山口)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  太平山

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