★ひとこと 「宇曾利山湖から一体地蔵を経て蓮華座展望の山へ」
大尽山から宇曾利山湖を俯瞰
★行った日 2017年10月3日(火) 雨
単独
2017年10月4日(水) 曇一時晴にわか雨 山頂強風 単独
★コース
(10/3)
(道の駅)あに(17℃)7:20(R105、県道38、県道247)=田沢湖(県道60、R341)=宝仙湖:玉川ダム(R341)=鹿角八幡平IC(東北道)=十和田IC(R103)=十和田湖(R103、R4)=(道の駅)浅虫温泉:日帰り温泉(R4、R279)=野辺地北IC(下北縦貫道)=六ヶ所IC(県道24、R279)=(道の駅)よこはま16:36(車中泊)
(10/4)
(道の駅)よこはま(11℃)6:15(R279、県道4)=7:03大尽山登山口P7:16→林道出合7:45→大尽山登山口8:06→9:21一体地蔵9:28→雨具着用9:42→10:08(827.6m)大尽山10:18→10:42一体地蔵10:52→大尽山登山口11:41→林道出合12:06→12:35大尽山登山口P12:46:菩提寺散策(県道4、R279、R4、R102)=(道の駅)奥入瀬16:00(車中泊)
(10/3)
きょうは雨、車の屋根を叩く雨音に意気消沈、森吉山を中止してあすの天気の良さそうな本州北端へ移動だ。阿仁(あに)から南下して雨の田沢湖を周回、たつこ像を省略して角館街道を北上、宝仙湖畔を通って角館へ。十和田湖は乙女の像を省略して発荷峠から小降りになった湖面を眺めるだけで子ノ口へ、雨でも散策の人々の多い紅葉直前の奥入瀬渓谷を通過、八甲田の峰々は雲に隠れた紅葉初期の睡蓮沼を見て酸ヶ湯から(道の駅)浅虫温泉到着だ。ここはビルの間にあるため車中泊には不向き、同じ建物内の日帰り温泉で汗を流しただけで、あすの恐山(おそれざん)を象徴する大尽山(おおづくしやま)に備えて下北半島を北上、六ヶ所村の(道の駅)よこはまで車中泊だ。直近にコンビニもあり便利だ。下北半島の背稜に高速道も野辺地から伸びてきており、福井県の原発関連公共投資と同じく六ヶ所村界隈も同じような投資が行われつつあるようだ。
(御座石から雨の田沢湖) (玉川ダム堰堤から宝仙湖) (発荷峠から十和田湖)
(紅葉間近の奥入瀬渓谷) (紅葉初期の睡蓮沼)
(酸ヶ湯温泉)
(10/4)
東北シリーズ第3座目は計画外の下北半島のマサカリ部分にある大尽山だ。霊界との通訳のイタコで知られた恐山を思いつきで訪れた。ここから宇曾利山湖(うそりやまこ)を介して見える三角錐の山が大尽山だ。恐山に向う県道の太鼓橋バス停の少し手前の広場が大尽山登山口兼東北自然歩道の駐車場だ。草深い入口を入ると車用バリケードの柵があり、ここから東北自然歩道らしい歩き易い遊歩道が宇曾利山湖沿いに続く。小沢を何度も渡りながら広葉樹林帯を進み、左から来た林道と合流して林道両側に広がる湿地帯を抜けて進むと「入山者へのお願い」の表示があり、この登山口を左折してヒバの森を進む。なお、青森ヒバは木曽ヒノキ秋田スギと並んで三大美林の一つだそうだ。熊にかじられた?道標を過ぎると美しいブナの森となり、笹の林床が現れると一体地蔵の祀られた稜線だ。ここからブナ林の稜線を登るが突然の霰か雹交じりの雨が突風とともに吹き付けてきたのであわてて雨装備だ。小灌木を頼りに急坂を登ると日の光を浴びたイヌツゲに笹原が混じる強風の山頂だ。山頂から、足下に酸性が強いため魚の少ない青い瞳の宇曾利山湖が素晴らしく、湖畔に広がる恐山の賽ノ河原の白浜がまぶしい。先ほどの驟雨による朝比奈岳にかかる二重の虹が美しい。
(大尽山登山口駐車場) (車両用バリケード)
(宇曾利山湖沿いの道を行く)
(林道出合) (大尽山登山口)
(ヒバ(ヒノキアスナロ)林を行く)
(熊にかじられた?道標) (ブナ林を登る) (笹の林床が現れる)
(一体地蔵の祠)
(ブナ林で霰(雹?)に見舞われる)
(笹原林床を登る)
(イヌツゲ茂る大尽山頂上)
(山頂から宇曾利山湖を俯瞰)
(朝比奈岳と虹)
また、山頂の大石の上から宇曾利山湖の周りに八葉(仏が座る八枚の蓮華座)と呼ばれる大尽山、釜臥山(かまぶせやま)、小尽山(こづくしやま)、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の峰々が望める。不安定な天気なので長居はせずに往路通りに下山だ。途中、日もさしたが林道でとうとう土砂降りだ。雨の中、これから登るという自転車の若者2人連れに出会い、激励の挨拶を交わす。道が平坦で広いので傘をさしてルンルン気分で再び日のさし始めた登山口駐車場帰着だ。折角なので、三途の川にかかる太鼓橋や菩提寺を外から眺め、僕は信仰心はないほうだが賽ノ河原を見ていると神秘的な感じをぬぐえなかった。あすの八甲田山に備えて下北半島からR4を南下、十和田市から西へ少し走ると(道の駅)奥入瀬だ。今夜はここで車中泊だが標高もあって寒波もきているので冬のインナーを着てシュラフにもぐり込んだ。
美しいヒバの森やブナ林があり、透明度がよければ北海道まで望める山頂からの展望も申し分なしだ。うぐいだけが生息するという酸性の強い宇曾利山湖も秘境の色合いだ。菩提寺には入山せずイタコにも逢わずじまいだったが恐山の神秘性をある程度感じることができた。
(大尽山から360度の展望)
(北国山と障子山のアンテナ群) (ブナ林を下る)
(一体地蔵で一休み)
(ヒバ林を下る) (雨の林道出合を戻る) (傘をさして遊歩道を戻る)
(日がさし始めた駐車場へ)
(菩提寺の石仏群)
(菩提寺の前景)
(菩提寺の賽ノ河原)
(三途の川の太鼓橋)
(大尽山と太鼓橋)
★道で出会った花
イナカギク?(遊歩道) ヤマアジサイ(遊歩道) ゴマナ?(遊歩道)
ミヤマトリカブト(遊歩道) ダイコンソウ?(遊歩道) ミズヒキ(遊歩道)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 恐山
Homeへ