八甲田大岳(1584.4m) ★ひとこと 「酸ヶ湯から初冠雪の八甲田大岳を経て紅葉の毛無岱へ」
★行った日 2017年10月5日(木) 曇一時晴 山頂ガス強風 単独
★コース (再び硫化水素発生地帯を登る)(仙人岱は視界や足元も真っ白)(アオモリトドマツの間を登る) 標高1450で森林帯を抜けると突然に烈風だ。雲に隠れた山頂を見て冬のヤッケを着てきたのが正解、気温がそんなに低くないこともあって寒さは大丈夫だが吹き飛ばされそうだ。棒切れに成長したエビの尻尾は20〜30センチに達し、落石防止ネットに付着した霧氷は芸術作品だ。寒さより霧氷の芸術に見とれながらぼちぼち歩を進め、勾配が緩むと雪で埋もれ始めた爆裂火口の鏡沼だ。お化けのようになりつつある小灌木帯を抜けると烈風吹きすさぶ何も見えない八甲田大岳山頂広場だ。天候はよくなる方向に向かっているらしく、一瞬ガスが晴れて毛無岱まで見えることもあり、時間の経過とともに晴れ間の回数が多くなってきたが、風の強さは相変わらずだ。たまに見える井戸岳を正面にして、ガスに包まれた急坂を滑らないように下り始めた。樹林帯に入ってモンスターになりかけのアオモリトドマツを見ながら、その下を抜けると風が谷間を吹き抜ける避難小屋だ。計画では井戸岳から稜線を経て田茂萢(たもやち)岳の手前から上毛無岱へ下るつもりだったが、道はしっかりしているが強風と視界不良が予想されたので、ここから毛無岱へ直接下ることにした。 (一瞬の晴れ間の山頂風景) (晴れ間の山頂) (北へ下り始める) (将来モンスターに成長?) (大岳下り道から一瞬の晴れ間の井戸岳を望む) 熟年女性の団体さんで満員の賑やかな小屋をパス、積雪の途切れ始めたアオモリトドマツの樹林帯を下り、笹原の小灌木帯に入る。雪もなくなり、ロープウエーからの道を合わせて草紅葉の木道をなだらかに下る。上毛無岱の丸沼ベンチで大きなカメラの熟年男性と歓談、撮影が目的でガスが晴れるのを待っているそうだ。また彼曰く、下毛無岱の撮影は250?段目(階段に表示)の階段からがベストだそうだ。なるほど実際に階段を下ると、そこより上でも下でも両側の木々が邪魔になって視界不良だ。下毛無岱の草原に池塘が点在する景観を楽しみつつ階段を下り、正面に岩木山を眺めながら下毛無岱をなだらかに下る。折からガスが晴れ、振り返ると雪化粧した田茂萢岳、赤倉岳と井戸岳、大岳の三山が紅葉した山裾の上に並んで鎮座している姿は壮観だ。下毛無岱を過ぎて標高1000を切ると色づいた小灌木帯に入り、城ヶ倉を右に分け、ブナなどの広葉樹林帯を下る。やがて正面に酸ヶ湯温泉駐車場が見え、歩き難い急坂を下ると酸ヶ湯温泉旅館に隣接した登山口だ。車道をちょっと登り返すと酸ヶ湯温泉駐車場だ。あすの白神岳に備えて弘前を経て岩木山を左に見て日本海に沿って進み、海岸線の夕日で有名な不老不死温泉で疲れを癒し、青森・秋田県境を過ぎた所の(道の駅)はちもりで車中泊だ。余談ながらここには白神山地を水源とするお殿水(おとのみず)が湧き出ており、貯水の汲み代えだ。 ★道で出会った花
★ルート断面図 |