沢口山(1424.8m)

 

★ひとこと   「寸又峡温泉から紅葉の尾根を経て深南部大展望の山頂へ」

沢口山二等三角点から深南部の大展望


★行った日   2017年11月17日(金) 晴 単独

★コース
寸又峡温泉7:20→TVアンテナ8:13→8:52P1097展望所9:02→木馬の段9:18→富士見平9:46→10:25(1424.8m)沢口山10:53→富士見平11:17→ガレ場上縁11:28→盤台跡展望所12:00→鉄塔12:17→沢口山登山口12:38→12:49寸又峡温泉13:08(県道77、R473)=島田金谷IC(新東名、伊勢湾岸道、東名阪、新名神、名神)=高槻20:00

 深南部南縁にある寸又三山(前黒法師岳、朝日岳、沢口山)の中で最も標高が低くて登り易く、稜線のブナ林や山頂からの展望とあいまって人気の山だ。寸又峡温泉を起点に日向山コースで沢口山を経て猿並平コースで周回の計画だ。昨日の前黒法師岳と違ってきょうは余裕があるので宿でしっかり朝食を食べて出発だ。
 温泉街北端のカジカ沢を渡ったちょっと先が日向山コース沢口山登山口だ。植林帯をジグザグにしばらく登ると尾根に乗り、方向を西南に変えて稜線を登るとTVアンテナの立つ東が少し切り開かれた小空間だ。東南の紅葉した山肌の向こうに天狗石山が望めた。北方に樹間から朝日岳を眺めながら針広混交林の美しい尾根をしばらく登るとP1097展望所だ。北方には陽光を浴びた朝日岳を中心とする山並み、東には逆光の黒々とした山並みの彼方に富士山が姿を見せている。小さなアップダウンの続くなだらかな尾根を進むとヒメシャラやブナが日の光に映える美しい平地の木馬(きんま)の段だ。すぐ先から急な稜線を登ると下山時に通る予定の猿並平コース合流点の富士見平だ。ここは名前に似合わず葉を落とした樹林の隙間から富士山がちらちら見える程度だ。広葉樹の広い平地、鹿のヌタ場を過ぎ、ミズナラ大木の生命力の溢れた梢を見上げたりしながら歩を進め、最後に丸太階段交じりの急坂を登ると稜線の山犬段分岐だ。5年前に山犬段から高塚山や蕎麦粒山へ登ったのが懐かしい思い出だ。

 (日向山コース沢口山登山口)     (登山口から山道へ)     (植林帯をジグザグに登る)

        (稜線出合)      (美しい樹林帯尾根を登る)   (TVアンテナから天狗石山)

  (紅葉の残る尾根を行く)       (P1097展望所)     (展望所から見える富士山)

    (清々しい木馬の段)   (富士見平で猿並平コースと合流)   (鹿のヌタ場を行く)

 (ヌタ場付近のミズナラの大木)    (丸太階段を上る)       (山頂近くの山犬段分岐)

 分岐の南側が東屋の建つ沢口山二等三角点だ。ピーク北面のカラマツ林が切り払われ、山頂から深南部の素晴らしい景観だ。東北方向の朝日岳や大無間山を中心に、左に聖岳から前黒法師岳、右に山伏から富士山などが並ぶ雄大な眺めだ。山並みを贅沢なおかずに早い昼食後、山犬段方面を左に見て下り始める。富士見平から右の猿並平コースを少し下ると地形図にないがガレ場上縁の展望地だ。崖の上からきょう始めて昨日の前黒法師岳が綺麗に日向山コース越しに望めた。盤台跡を経て樹林帯の稜線を下ると右手に金網が現れ、すぐに鉄塔だ。東の切り開きから紅葉に染まった天狗石山が望める。稜線から左へ植林帯をどこまでも下ると温泉街南端の猿並平コース登山口だ。昼過ぎに下山できたので、途中の紅葉を愛でながら県道77を南下、途中の道の駅で道草を食いながら順調に帰阪した。
 沢口山はブナ林尾根を登る展望豊かな山だ。特に山頂は、深南部をはじめ聖岳や富士山も望める。鹿のヌタ場付近のブナ林や巨大なミズナラも見事だ。

   (沢口山二等三角点)    (雲のまつわりついた富士山)     (真っ白な聖岳)

                  (沢口山から深南部の山々を望む)

(沢口山を下り始める)    (富士見平から猿並平コースへ)  (富士見平展望所から七ッ峰

 (ガレ場上縁から前黒法師岳)  (何も見えない盤台跡展望所)        (鉄塔)

  (鉄塔から天狗石山を望む)       (植林帯を下る)       (猿並平コース沢口山登山口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       南アルプス・塩見・赤石・聖・荒川・光・笊ヶ岳・大無間山
・2万5千分の1地形図  寸又峡温泉、蕎麦粒山

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