竜ヶ岳(1099.6m) ★ひとこと 「天気晴朗なれど肌刺す強風に吹き飛ばされそうな竜ヶ岳」
★行った日 2018年2月4日(日) 晴時々曇 単独
★コース この辺りから風当たりが強くなり、あわててネックウォーマーを着けたりフードを締めなおしたりして歩くが、時折襲ってくる突風で身体を持っていかれそうだ。展望豊かな尾根道だが、防寒毛袋でのデジカメの操作がやり難く、素手になると直ぐに指の感覚がなくなる有様、強風は山の大敵だ。2年前までは登山口から2時間で遠足尾根まで登れたのが、雪質か、風か、体力のせいか、3時間もかかってしまった。強風の尾根でSSを履くのが難しいので、ノントレ部は沈み込むのでアイゼンのまま先人のトレースを進む。疎林帯の稜線を抜け、縦走路の治田峠を右に分け、鈴鹿北部の真っ白な山並みを愛でながら強風の稜線を進む。一旦鞍部へ下り、山頂へ向う稜線を強風と闘いながら一歩一歩進む。前回来たときも強風だったが温度が今回より高かったので楽、低温の強風がこれだけこたえるのは初めての経験だ。強風で雪が吹き飛ばされて地肌の露出した山頂にやっと到着、寒いのですぐに下山だ。山頂でスマホを操作しようとしたが駄目、画面にすぐに霜がつき、素手の感覚がなくなり、アイコンに触っても変化なしだ。山頂から急坂を下り、鞍部付近の風の弱い所で折角持ってきたのでSSを履き、気ままな歩行開始だ。当初、余裕があれば縦走路をセキノオコバ辺りまでブナ林を徘徊しようと考えていたが、この悪条件にギブアップだ。反面、透明度が非常に高く、稜線から御池岳など鈴鹿北部の美しい姿を眺めながら治田峠分岐を過ぎて尾根を進む。振り返ると青空にくっきりと浮かぶ白い衣をまとった丸い竜ヶ岳が雄大だ。 (治田峠分岐を通過) (風さえなければ絶好のSS日和) (金山尾根分岐を通過) 金山尾根分岐を過ぎて、左に藤原岳の山塊を見ながら急坂を下る。雪のついたこの斜面を登るのは一仕事だが、SSの下りは楽だ。厳冬期の遠足尾根の見晴しは最高、北の藤原岳から右回りにいなべ市の田園地帯越しに養老山地、四日市方面に広がる伊勢湾、御在所岳から竜ヶ岳と絶景だ。肉眼では中部国際空港?も望めた。Ca840で樹林帯に入り、崩落地の上端を通って鞍部からピークを左に巻くとブナ林の大鉢山分岐だ。強風で延び延びになっていたがやっと大休止、風のない窪地に陣取りポカポカ日を浴びながら定番の昼食だ。アイゼンに履き替えて分岐から南尾根の急坂に入り、広葉樹林の美しい雪の道を辿ると10分ほどで大日向分岐だ。大日向を通る旧遠足尾根道は直進だが、道標通りに南へ針葉樹林の急坂を下る。しばらく下ると岩稜の展望台だ。竜ヶ岳に最後のお別れをして杉林の急坂をジグザグにひたすら下ると北河内林道出合の遠足尾根登山口だ。ここでアイゼンを外して歩き出した途端、ツルッ!尻を嫌というほど路面に打ち付けてしまった。以降、青氷に気をつけて残雪の林道で宇賀渓駐車場帰着だ。 (杉林を下る) (遠足尾根登山口へ) (宇賀渓P帰着) ★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹 ・2万5千分の1地形図 竜ヶ岳 |