粟鹿山(962.3m)

 

★ひとこと   「山東自然の家から展望の粟鹿山を経て点線の北尾根へ周回」

粟鹿山一等三角点


★行った日   2018年3月31日(日) 晴  単独

★コース
高槻6:06(県道46、県道407、R372)=丹南篠山IC(舞鶴若狭道、北近畿豊岡道)=山東IC(地方道)=8:06山東少年自然の家P8:25→登山口8:43→雄滝手前9:09→登山口9:23→10:15林道出合10:23→管理道路出合(展望台)10:48→11:30(962.3m)粟鹿山(昼食)12:06→林道出合12:29→12:56P621三角点13:08→作業道出合13:46→13:57山東少年自然の家P14:05(地方道)=山東IC(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道)=丹南篠山IC(R372、県道407、県道46)=高槻16:17

 北近畿豊岡道で和田山付近を通ると、南にいやでも目につくアンテナ塔が林立している丹但国境の山が粟鹿(あわが)山だ。かつて与布土(よふど)大稗(おおびえ)から登っているので今回は山東少年自然の家から正規の登山道で山頂を経て地形図の点線の道で下る計画だ。山東ICから山東少年自然の家の案内表示通りに進むとすぐだ。当勝神社の先に20台位とまれる自然の家駐車場があり、ここにとめさせて頂く。
 自然の家建物群を通り抜け、ゲートを過ぎて滝ノ口林道を進む。道端にミツマタが満開の奥にログハウスの並ぶ林を通り過ぎ、そのすぐ先が雌滝分岐点の粟鹿山登山口だ。まず滝探索、堰堤の連続する沢筋を200メートルほどさかのぼると2段の斜瀑からなる雌滝だ。更に300メートル先の雄滝を見るべく、左岸の斜面につけられた細い道を上って雌滝を高巻き、石仏の前から河原に下る。岩塊の河原から鎖の手摺り沿いに堰堤を上って滑床もある沢筋を飛び石伝いにさかのぼる。やがて斜瀑で行止り、斜瀑の左に頼りなさそうなロープがぶら下がり、その向こうの倒木の100メートルほど先に雄滝が垣間見えている。このところ雨は降らず岩肌はヌルヌル、登山靴では滑りそうなので滝探訪はここまでだ。元へ戻り、登山口から山道を登る。ピンクリボンが要所にあり、山頂までの距離表示もある分かり易い道だ。一度伐採地を通るが、殆んどが植林帯の急斜面をジグザグに登る。Ca500で植林帯を出て枝尾根を回り込み、しばらく自然林のなだらかな道を進む。やがてP582と林道にはさまれた谷の大きな堰堤下を通り、樹林帯を登りつめると遠阪トンネル西口からきている林道出合だ。

 (山東少年自然の家Pを出発)    (滝ノ口林道のゲートを通る)  (登山口を左に分け雌滝へ)

   (沢沿いに上流へ)     (2段の雌滝を左岸から高巻く)     (滑床の渓谷を進む)

(斜瀑の奥の雄滝を眺めて退却)  (登山口へ戻って山頂へ)   (植林帯をジグザグに登る)

 (Ca500で枝尾根を越える)  (堰堤を右から高巻いて進む) (林道出合で擁壁階段を上る)

 出合から擁壁の階段を上ると展望が開ける。左には山頂のアンテナ塔、右には下山時に通る予定の尾根と林道との出合が望め、東北には朝来市の田園風景が広がっている。やがて左に自然林が広がり、右の植林帯との間の大桜の下を通り抜けると稜線に伸びる管理道路出合だ。すぐ横に展望台があり、近くの木々は切り株となっているが、上からの展望は良くない。ここから山頂まで標高差200メートル約2キロの車道歩きだ。雪が消えたばかりの緑の一切ない道端の斜面を眺めながら進み、大稗分岐点のトイレを過ぎると間もなく山頂だ。一等三角点は小高い台地の上にあり、表示もないすっきりした小広場だ。山頂から気持ちの良い眺望が期待でき、大江山など丹波の山々や氷ノ山など但馬の峰々は云うに及ばず千ヶ峰など播磨まで望める。

(山頂(左)と下山尾根(右)を望む) (山東町の田園を望む)       (自然林と大桜の道)

    (管理道路出合)       (管理道路出合の展望台)      (管理道路を行く)

    (彩りはスミレのみ)       (山頂のトイレは立派)     (粟鹿山の三角点広場)

                 (粟鹿山頂上から大江山方面を望む)

                  (粟鹿山頂上から氷ノ山方面を望む)

 暖かい日差しを浴びて山頂を独占し、四方の景色をおかずに贅沢なひと時を過ごして下山だ。地形図の点線の道は廃道に近いが赤黒の測量杭が打たれブルーリボンがたなびく分かり易い尾根ルートだ。山頂から西尾根のススキ原を下るが、枯れたススキに足をとられて尻餅をつきながら枯葉を分けて進む。今は枯れているので視界が効くが夏場はちょっと往生するはずだ。Ca910で尾根の方向を西から北に変え、測量杭やリボンを辿りながら自然林の稜線を下ると林道出合だ。擁壁に刻まれた急な階段を下り、往路で出合った続きの林道を横断して「緑風の道」記念碑の裏から稜線を下る。最近刈り払いされたお陰で歩き易くなった尾根筋を順調に下り、Ca650で双方にリボンがあるが、点線のルートと分かれて右の稜線を辿るとP621三角点だ。しばらく滑りやすい急坂を小木の幹を手掛かりに下ると植林帯に入り、すぐに作業道出合だ。しばらく荒れた作業道を下ると往路のログハウスの所で林道出合だ。満開の桜を眺めながらぶらぶら下り、少年自然の家駐車場帰着だ。
 晴天の土曜日にもかかわらず1人の登山者にも会わず静かな山を楽しむことができた。特に期待通りの山頂からの展望に恵まれ、地形図の点線の下山ルートも最近刈り払いされ、ブルーリボンも整備された分かり易いルートだ。

 (粟鹿山から氷ノ山を望む)  (山頂からススキの西尾根を下る)   (山頂を振り返る)

(赤/黒の測量杭に沿って下る)     (歩き易い稜線を下る)    (林道出合で擁壁階段を下る)

(緑風の道の記念碑裏から下る)(ブルーリボンに沿って下る)   (刈り払いされた尾根を下る)

    (P621三角点)       (急坂を小木を手掛かりに下る)      (植林帯に入る)

     (作業道出合)      (ログハウス付近で往路出合)   (少年自然の家を下る)

★道で出会った花 

    ミツマタ(登山口)        ミツマタ拡大(登山口)     コスミレ?(管理道路)

    タムシバ?(P741)      アセビ(作業道出合)    クロモジ?シロモジ?(林道)

    ミヤマカタバミ(林道)       フキノトウ(林道)       オオイヌノフグリ(林道)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  矢名瀬

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