仙ヶ岳(961m)宮指路岳(946.0m)入道ヶ岳(906.1m)

 

★ひとこと   「鈴鹿南部の仙ヶ岳から入道ヶ岳へシロヤシオ満開の稜線を周回」

イワクラ尾根の仏岩と雲母峰


★行った日   2018年5月5日(土祝) 晴  単独

★コース
高槻4:52(名神、新名神、東名阪)=鈴鹿IC(R362、県道560、林道)=6:26小岐須渓谷P6:37→大石橋P7:05→林道終点7:37→小社峠分岐7:50→8:41仙鶏乗越8:50→仙の石9:27→9:43(961m)仙ヶ岳9:57→小社峠10:17→11:41(946.0m)宮指路岳(昼食)12:00→小岐須分岐(通行止)12:16→イワクラ尾根分岐13:15→P874仏岩13:48→14:26休憩14:44→椿大神社奥宮14:56→15:06(906.1m)入道ヶ岳15:16→椿大神社分岐15:48→滝谷出合15:55→林道始点16:35→16:42小岐須渓谷P16:50(林道、県道560)=鈴鹿IC(東名阪、新名神、名神)=19:14

 ネット情報が賑やかになってきた満開のツツジ科の花を求めて鈴鹿南部の仙ヶ岳から入道ヶ岳だ。小岐須渓谷を基点に仙鶏尾根を経て仙ヶ岳へ、宮指路岳経由イワクラ尾根で入道ヶ岳を経て滝ヶ谷へ周回だ。高槻から便利になり、新名神を利用すると1時間半強で小岐須渓谷駐車場に到着だ。ほぼ同じコースを2回周回しているが随分昔のことゆえ新鮮な気持ちで出発だ。
 駐車場から野登山登山口を左に見て林道に入り、藤の花が満開、初夏の花のウツギも咲き出した林道を小岐須渓谷を左下に見て進む。水場や屏風岩への下り口を経て、入道ヶ岳池ヶ谷ルート登り口を過ぎると大石橋だ。この先でヤケギ谷ルートの宮指路岳登り口を右に見て少し進むと大石橋駐車場、鎖ゲートで車はここまでだ。杉林の中を進み、荒れ果てた橋で仙ヶ谷を右岸へ渡って倒木や崩れたところもある林道をしばらく進むと林道終点、出発して丁度1時間で山道に入る。すぐに左岸へ渡渉、しばらく渡渉を繰り返しながら仙ヶ谷に沿って高度を上げていくと小社(こやしろ)峠分岐だ。杉林と自然林が交互に現れる道を枝沢に沿って標高差250メートルを登り、最後に急坂をしのぐと仙鶏乗越だ。野登山からきている仙鶏尾根を西へ向い、クサリ場もあるやせた岩稜に取り付く。標高750メートル位から満開のシロヤシオが現れ、丸い花崗岩の尾根を登ると見晴しのよい仙ノ石だ。山頂に立つと新名神の彼方に明星ヶ岳など鈴鹿南部の山々が広がり、傍らに丸い巨岩がバランスよく立っている姿は一見の価値ありだ。

  (小岐須渓谷Pから林道へ) (小岐須渓谷沿いの林道を進む)    (道端の水場)

 (池ヶ谷の入道ヶ岳登山口)  (ヤケギ谷の宮指路岳登山口)    (大石橋駐車場)

  (林道終点から山道へ)   (仙ヶ谷の渡渉を繰り返して進む) (小社峠分岐を仙鶏尾根へ)

    (沢に沿って登る)       (急坂を登ると仙鶏乗越)       (岩尾根を登る)

 (岩尾根に咲くイワカガミ群落)  (仙ノ石から新名神を俯瞰)        (仙ノ石)

                    (仙ノ石から南方を望む)

 仙ノ石から仙ヶ岳(西峰)へ移動、山頂から北方にこれから向う宮指路岳はじめ御在所岳など鈴鹿中部の山々が望める。山頂のスペースは小さく小人数しかとどまれないので、すぐにシロヤシオ点在の稜線を鈴鹿の山並みを眺めながら下る。鞍部の小社峠で小岐須を右に分け、奇岩点在の所々でシャクナゲやミツバツツジの咲く稜線を犬返しの険めざして登る。振り返ると仙ヶ岳の双耳峰が美しい。やがて滑り易い風化した砂岩地帯、犬返しの険の上り坂の稜線だ。稜線の見晴しはよく、西方には羊の群れは見えなかったが能登ヶ峰や御所平の草原が望める。危険なところには補助ロープがあるので安全に通行可だ。砂岩地帯北端を下って鞍部を経て急坂を登りかえすと宮指路岳だ。

                    (仙ヶ岳から北方を望む)

    (仙ヶ岳(西峰)頂上)    (宮指路岳を正面に稜線を下る)       (小社峠)

    (奇岩尾根を進む)      (犬返しの険へ稜線を登る) (犬返しの険の砂岩稜線を行く)

                   (犬返しの険から西方を望む)

 (双耳峰の仙ヶ岳を振り返る)    (犬返しに咲くシャクナゲ)    (犬返し北端の鞍部へ下る)

 宮指路岳三角点は林間だが、近くの露岩から北の稜線に奇岩が並び、綿向山が背後に望める。山頂からなだらかに下るとカワラコバ谷コースの小岐須分岐だが、現在危険箇所があるためロープで閉鎖されている。ここからサイゴクミツバツツジやシロヤシオの咲くほぼ平坦な尾根道を小鳥のさえずりを聞きながら約1時間進むとイワクラ尾根分岐だ。水沢峠へ向う稜線と別れてアップダウンの激しいヤセ尾根のイワクラ尾根に入る。途中の仏岩や重ね岩など磐座(いわくら)がこの尾根の名称の元になっているようだ。入道ヶ岳手前の鞍部付近で疲労困憊、道端の岩頭で大休止だ。熱いコーヒーを2杯立て続けに飲んで疲労回復、冷たい飲み物だとがぶ飲みして調子が悪くなるが、熱い飲み物だと徐々に口に入れるので最高だ。元気を取り戻して急坂を登り、老木のアセビ林に入ると入道ヶ岳山頂はすぐだ。奥宮に目礼して草原をしばらく辿ると鳥居のそびえる入道ヶ岳三角点だ。

   (宮指路岳三角点)     (山頂からから御所平を望む) (山頂から奇岩と綿向山を望む)

(小岐須へのカワラコバは通行止)(ミツバツツジ咲く稜線を行く)   (平坦な稜線が続く)

   (イワクラ尾根分岐)     (奇岩の多いイワクラ尾根)         (仏岩)

      (重ね岩)       (アップダウンの多い尾根を行く)(老アセビ林に入ると入道ヶ岳)

     (椿大社奥宮)          (草原を山頂へ)         (入道ヶ岳三角点)

 東には四日市周辺の田園地帯が広がり、西には笹原の彼方にきょう周回してきた稜線が連なっている。初めは池ヶ谷を下ろうとしたが最後の林道歩きが鬱陶しいので山頂まで戻って滝ヶ谷コースを下る。山頂からアセビの森を抜け、ヤマツツジの咲く二本松尾根を下るが、急坂では疲れが出て膝頭がガクガクだ。避難小屋の先で椿大社を左に分け、トラバース路をしばらく西進すると滝ヶ谷出合だ。荒れた薄暗い滝ヶ谷を渡渉しながら下り、池ヶ谷からの道と合流だ。更に荒れ果てた堰堤の手前の谷筋を渡渉して、沢の中を下ったりして杉林を下ると林道始点だ。しばらく下ると小岐須渓谷駐車場の前の入道ヶ岳滝ヶ谷コース登り口に帰着だ。きょうは連休最終日一日前の高速渋滞日、のろのろ運転でやっと帰阪した。
 このコースは距離の割りに厳しいアップダウンが続き疲れきってしまった。アケボノツツジを目的にしていたが、残念ながら眼にすることはなく満開のシロヤシオが絶えることがなかった。仙鶏尾根のイワカガミ咲く岩尾根登り、仙ヶ岳の大岩からの展望、犬返しの険などシロヤシオに飾られた稜線、イワクラ尾根の磐座、入道ヶ岳の笹原展望などが印象的だ。

              (入道ヶ岳から周回してきた稜線を展望)

(ヤマツツジの二本松尾根を下る)(椿大社分岐を滝ヶ谷へ)        (滝ヶ谷出合)

   (滝ヶ谷沿いに下る)         (池ヶ谷ルート分岐)     (荒れた谷筋の渡渉を繰り返す)

    (沢筋を歩く)          (やっと林道始点)      (滝ヶ谷入道ヶ岳登山口帰着)

★道で出会った花 

      フジ(林道)            ウツギ(林道)         ガクウツギ(林道)

    タニウツギ(林道)        シロヤシオ(仙ヶ岳)       イワカガミ(仙ヶ岳)

   シャクナゲ(犬返し)      サラサドウダン(犬返し)  サイゴクミツバツツジ(宮指路岳)

  ミヤマシキミ(イワクラ)       ヤマツツジ(イワクラ)      アセビ(入道ヶ岳)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  伊船

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