日出ヶ岳(1695.1m)コブシ嶺(1411.0m)

 

★ひとこと   「日出ヶ岳からコブシ嶺へ南下してトロッコ跡で大蛇ぐらへ周回」

コブシ嶺


★行った日   2018年6月25日(月) 晴  単独

★コース
高槻4:29(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、R24、京奈和道、R309、R169、県道40)=7:06大台駐車場(15℃)7:17→7:58(1695.1m)日出ヶ岳8:07→尾鷲辻8:49→9:27白サコ9:36→(1451.8m)地倉山10:51→11:03(1411.0m)コブシ嶺11:20→地倉山11:33→迷い道反転11:46→12:16展望ピーク(昼食)12:43→13:31白サコ13:38→軌道跡終点14:36→14:56大蛇ぐら15:08→15:31尾鷲辻15:39→16:12大台ケ原駐車場16:24(県道40、R169、R309、京奈和道、R24、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:50

 梅雨真っ最中の貴重な晴れを利用して大台ケ原だ。暑いので標高千米以上の稜線歩きのできる日出ヶ岳からコブシ嶺までの尾鷲道界隈だ。朝日に映える大峰山脈を眺めながら大台ドライブウエイを通って数台の車が止まっているだけの閑散とした大台ケ原駐車場到着だ。快晴のまぶしい陽光を浴びて出発だ。
 ビジターセンター横から樹林帯に入り、ウラジロモミやトウヒが並ぶ木漏れ日の水平道を進み、広葉樹に変わった上り坂を登ると県境尾根出合の展望台だ。山並みの彼方に薄く島々が浮かぶ霞む尾鷲湾を眺めながら、大ザックで下って来た山頂でテンパクしたという山ガと朝の挨拶だ。カエデの茂る木の階段を上り、朝日に輝くミヤコザサの道を登ると日出ヶ岳展望台だ。東の尾鷲湾方面は逆光に霞み、西には大峰山脈や台高の山々が梅雨時の高湿度にぼやけた姿を現していた。展望台下の一等三角点に挨拶して、正面に正木嶺を見ながら木道を下り、展望台の鞍部から正木嶺へ上り返しだ。シロヤシオのトンネルの木道を上るとミヤコザサの斜面の彼方におぼろげに尾鷲湾が望める美しい正木嶺だ。笹原に枯木が林立する美しい斜面に伸びる木道を下り始める。

 (ドライブウエイから大峰山脈)  (快晴の大台ケ原駐車場)    (登山口から日出ヶ岳へ)

(木漏れ日のウラジロモミの道)  (広葉樹林の道を進む)      (展望台から霞む尾鷲湾)

  (日出ヶ岳へ木道を上る)   (ミヤコザサの日出ヶ岳展望台)   (日出ヶ岳一等三角点)

                 (日出ヶ岳展望台からの大展望)

    (山頂から木道を下る) (正木嶺へシロヤシオの木道を上る) (正木嶺から霞む尾鷲湾)

              (正木嶺から枯死林のミヤコザサ原を望む)

 所々に休憩ベンチのある展望のよい木道を下り、正木ヶ原を過ぎて樹林帯を下ると尾鷲辻の東屋だ。ここで東大台の遊歩道と別れて尾鷲道を南下だ。木漏れ日を浴びて樹林帯をなだらかに下り、涸れ沢を横切って堂倉山の西麓を南下するとP1414手前鞍部の広場、白サコだ。3年前には県境尾根をP1414を経て南下したが、新しく整備された?稜線西側の尾鷲道を進む。樹間から竜口尾根を垣間見ながらしばらく進むと最低鞍部の平地だ。牛石ヶ原南面の崩壊地の見えるP1362手前まで稜線を辿り、そこからヒメシャラやミズナラの大木が散在する稜線西面の水平トラバース道をしばらく進むとP1402を通る枝尾根に出合う。見晴しのよい急な枝尾根を主稜線に向って登ると地倉山だ。ちょっと薮っぽくなった稜線を南下、小ぶりのアセビが群生しているコブシ嶺最高峰を越えて見晴し稜線を下ると砂地が露出した眺望のよいコブシ嶺の広場だ。東ノ川をはさんですぐ西側に1ヶ月前に訪れた竜口尾根が横たわり、その彼方に大峰山脈が連なっている姿は壮観だ。尾根突端にコブシ嶺三角点が鎮座し、南へ尾鷲道の踏み跡が下っている。

 (正木ヶ原のトウヒ大木林)        (尾鷲辻から南へ)        (木漏れ日の道を下る)

  (白サコの広場で小休止)  (最低鞍部付近の平地を行く) (P1362北面より崩壊地を望む)

 (稜線西面の樹林帯を南下)(P1402枝尾根出合から尾根登り)    (地倉山から南下)

     (展望稜線を南へ)        (コブシ嶺最高峰へ)      (コブシ嶺展望ピーク)

              (コブシ嶺から大峰山脈などの大展望)

 コブシ嶺を後にして稜線を戻り、展望のない新しい尾鷲道はあまり面白くないので地倉山から尾根筋を辿る。幅の広い樹林帯の尾根を適当に緩やかに下るが徐々に倒木が増えブッシュ気味の尾根になり、ちょっと怪しいと気付き、西側にあるはずのない尾根を見てGPSで現場確認。北へ下っているつもりが東のP1352を通る枝尾根を下っているのに気付き、疲れた身体に鞭打って逆戻りだ。老化現象は物理的身体能力だけでなく勘まで狂わせているようだ。この上り返しで一気にバテ気味になり、展望稜線の北のピークで大休止だ。特徴的な尖がり帽子の高丸山の先に広がる霞んだ尾鷲の海を眺めながら昼食、群がるコバエに追い立てられるように出発だ。しばらく展望尾根を辿り、P1362手前で往路の尾鷲道と合流、しばらく北上すると白サコだ。ここからなだらかなトロッコ跡を辿る。数ヶ所の枝沢を渡るとき以外はカエデなどの茂る幅広の路盤が続き、最後に切り開きの先で消失、山肌の急坂を休み休みバテた身体を騙し騙し登ると大蛇ーに向う登山道合流だ。岩場を下ると人っ子一人いない空間に突き出たスリル満点の大蛇ーの岩頭だ。シオカラ谷吊橋の道は坂道がしんどいので尾鷲辻経由で戻ることにし、殆んど水平道でミヤコザサ原の綺麗な牛石ヶ原を通り、尾鷲道を右に見てウラジロモミの並木道を等高線沿いに戻ると車のまばらな大台ケ原駐車場だ。
 シロヤシオなどのツツジ科の木の花が終了し、大台ケ原の深緑の森林や笹原が楽しめる季節だ。特に、日出ヶ岳やコブシ嶺までの稜線からの熊野灘や大峰山系の展望、正木ヶ原や牛石ヶ原のトウヒなどの枯死林に広がるミヤコザサ原の景観、大蛇ーの岩壁、トウヒやウラジロモミなどの針葉樹やブナやカエデなどの広葉樹の森など見所の枚挙に限りなしだ。

    (コブシ嶺三角点)       (コブシ嶺から尾根筋を戻る)    (地倉山から尾根を北上)

(間違い尾根から正しい尾根を望む)  (展望稜線を北上)        (展望ピークで大休止)

 (白サコへバテバテで戻る)  (なだらかなトロッコ跡を辿る)      (枝沢では路盤流失)

  (草深いトロッコ跡を行く)   (切り開きの先で路盤消失) (北の台地めざして斜面を登る)

   (登山道を大蛇ーへ)     (不気味な大蛇ーの岩稜)  (美しいミヤコザサの牛石ヶ原)

    (尾鷲辻から北へ)         (針葉樹林帯を進む)      (大台ケ原駐車場へ帰着)

★道で出会った花 

   コオニタビラコ(尾鷲辻)   オカタツナミソウ(コブシ嶺)      ニガナ(コブシ嶺)

     ?(コブシ嶺)        ヤマボウシ(展望ピーク)      コナスビ(白サコ)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見山・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大台ケ原山、河合

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