白山(御前峰(2702.2m)大汝峰(2684m))


★ひとこと   「別当出合から砂防新道と展望歩道で花最盛期の白山へ」

アルプス展望台から北ア方面を望む
   
★行った日   2018年7月29日(日)  晴   単独
          2018年7月30日(月)  晴   単独
 
★コース
(7月29日)
高槻13:40(名神、北陸道、中部縦貫道)=勝山IC(R157、県道33)=18:30別当出合P
(7月30日)
別当出合P(22℃)4:50→5:00別当出合BS5:13→6:02中飯場6:07→別当覗6:54→7:44甚之助小屋8:01→黒ボコ岩分岐8:29→エコー分岐8:46→南竜山荘8:59→9:30休憩9:35→9:46柳谷9:51→10:20アルプス展望台10:28→11:23平瀬道合流11:26→11:43室堂(昼食)12:11→13:12(2702.2m)御前峰13:22→七倉山分岐14:11→(2684m)大汝峰14:38→七倉山分岐14:59→千蛇ヶ池15:06→室堂15:58

 迷走台風12号はこの土曜日に西日本を逆縦断し、北陸の天気は回復したので白山だ。昨年8月にお花松原を訪れたが、クロユリやハクサンコザクラの最盛期は過ぎていたので早い目の再訪だ。砂防新道から南竜ヶ馬場を経て展望歩道で室堂へ、一日目は御前峰や大汝峰を散策、二日目にお花松原を経て観光新道で下山の計画だ。なお、釈迦新道は湯の谷が不通のため通行禁止だ。前日に登山基地に入るべく、勝山のコンビニで食料を仕入れて市ノ瀬に向うが、この土日は台風のため通行規制解除、この先通行可だ。別当出合の無人のがら空きの大駐車場のど真ん中に駐車だ。下界の酷暑をよそに標高1200の夕暮れは爽やか、瀬音をおかずに時折吹き渡る葉音を聞きながら1人宴会だ。薄暮の登山口などを散策後、一杯やって寝てしまった。夜中、車外にでると十六夜の満月が煌々と輝き、星空は見えなかったが夜半にあるまじき明るさ、あすの晴天は期待大だ。薄暗いうちに目覚め、助六を熱いコーヒーで流し込み、10分ほど先の別当出合休憩所でリフレッシュ、まばらに吊橋を渡り始める登山者たちを眺めながら出発だ。
 あす下山予定の観光新道を左に分け、朝日に輝き始めた稜線を眺めながら、初めて通る高度感たっぷりの吊橋を渡る。すぐ樹林帯に入り、上下一方通行もある石段混じりのブナの並ぶ急な山道を登るとトイレもある中飯場の広場だ。さらに自然石の階段が続き、右下に不動滝や甚之助谷の治山工事現場を眺めながら登る。この辺りからダケカンバを見かけるようになり、白い可憐なセンジュガンビも道端を飾っている。別当覗で別当谷が垣間見えるが笹薮や灌木が邪魔をしてよく見えない。この辺りからシラビソが多くなり朝日を浴びながら、木道もあり、ときには視界も開ける道を登りつめると甚之助避難小屋だ。トイレや水場もあり、休憩ベンチから望む油坂の頭から別山を経て伸びるチブリ尾根や経ヶ岳など加越山地の山並みが雄大だ。

  (山陰の別当出合を出発)      (砂防新道を進む)       (上下一方通行もある)

 (トイレもある中飯場の広場)(右下の甚之助谷を見ながら登る) (道端に咲くセンジュガンビ)

 
   (火口2k圏に入る)      (朝日に光る灌木帯を登る) (水場トイレ完備の甚之助小屋)

              (甚之助避難小屋から別山の稜線を望む)

 
 小屋を過ぎると樹林帯を脱して笹原などの小灌木帯の花の多い道だ。すぐ先で黒ボコ岩を左に分け、南竜ヶ馬場めざして、シモツケソウやハクサンフウロの咲くトラバース路を別山の山並みを眺めながら歩く。ニッコウキスゲが斜面を飾る山肌を通り過ぎ、エコーラインを左に分け南竜山荘を正面に見つつなだらかに下ると南竜休憩所だ。別山へ向う橋の手前を左へ木道を進み、なだらかに草原の高度を上げていく。雪渓の残る柳谷を横切るが、冷水で生きかえり、南竜ヶ馬場の草原を振り返りながらしばらくカワラナデシコやマツムシソウの咲く稜線を登るとアルプス展望台だ。足下の白水湖の彼方に両白山地の三方崩山や別山、はるか彼方に乗鞍岳や北アルプスが雲の間に見え隠れしていた。

   (住み易すそうな小屋内部) (別山を横目にベンチ横を登る)(道端に多いカンチコウゾリナ)

 (黒ボコ岩を左に分け南竜へ)  (別当出合方面を見下ろす)    (トラバース道を南竜へ)

 
 (ニッコウキスゲの道を南竜へ)  (南竜山荘へ木道を行く)   (残雪の柳谷沿いに登る)

     (柳谷を渡る)        (南竜ヶ馬場を振り返る)      (アルプス展望台)

              (アルプス展望台から乗鞍岳方面を望む)

 石川・岐阜県境に沿ってハイマツ帯やお花畑の点在する草原をなだらかに北上すると平瀬道出合だ。所々で雪渓が残るハクサンコザクラやクルマユリなどの花園を進むが、疲労が極限に達しているため度々休憩、点在する雪渓の氷水でリフレッシュしながら進み、比較的閑散とした室堂センターに到着だ。ベンチで一休み後、白山比盗_社に手を合わせて御前峰へ出発だ。花の多い石畳の道をなだらかに登り、千蛇ヶ池短絡路を左に分け直進、すべての人に先に行ってもらいながら標高差250メートルを1時間もかかってやっと御前峰だ。一等三角点の山頂から、笈ヶ岳など北方の両白山地や加越の山々は雲の中だが、荒島岳などの越美山地や加越山地の赤兎山や両白山地中央部の別山や三方崩山などの山並み、翠ヶ池などの火口湖を中心とした剣ヶ峰や大汝峰などの景観が見事だ。

(展望稜線をなだらかに登る)   (ハクサンフウロが目立ち始める)(平瀬道出合付近のお花畑)

 (室堂平のハクサンコザクラ)     (室堂センターへ到着)    (一休みして御前峰へ出発)


 (お花畑の石畳の道を進む)      (ハイマツ帯を登る)       (岩場の道を登る)

 (御前峰から室堂平を望む)      (白山比盗_社奥宮)         (御前峰)

                     (御前峰から西方を望む)

 
 奥宮に一礼して火口湖めざして岩場を下りはじめる。殆んど雪に埋もれた紺屋ヶ池畔を通り、青い瞳の翠ヶ池と三方崩山のコラボを鑑賞して大汝峰へ向う。疲れた足に鞭打って急な岩場を頑張ると石垣に囲まれた大汝神社のある山頂だ。山頂からは、白山火口の見事な造形が望めると共に、あす訪れる予定の中宮道が足下だ。時刻もおしてきているので早速下山、千蛇ヶ池からお池巡りコースを下る。冠雪した千蛇ヶ池の水で喉を潤し、チングルマやヨツバシオガマなど花の多い道を下り、ハイマツ帯を過ぎると室堂センターだ。早速宿泊手続きをし、がら空きのセンターで一夕を過ごす。
 砂防新道や展望歩道はウン十年ぶり、記憶はなく新鮮な気持ちで歩けた。花の豊かな南竜道や展望歩道は展望も良く、急坂もないのでぶらぶら歩きに最高だ。体力が心もとないのできょうのコースはちょっと実力オーバーだ。

  (山頂から大汝峰を望む)     (山頂から岩場を下る)    (美しい翠ヶ池と三方崩山)

 (花の多い道を大汝峰へ)   (七倉山分岐の大汝峰登り口)   (大汝峰山頂の大汝神社)

                   (大汝峰から剣ヶ峰を望む)

   (白山の火口の景観)     (大汝峰登り口へ急坂を下る)    (万年雪の千蛇ヶ池)

 
 (お池巡りに咲くチングルマ)    (室堂へ帰りつく)         (夕日に輝く入道雲) 

★道で出会った花(お花松原と一括して「白山の花」に掲載

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       白山・荒島岳
・2万5千分の1地形図  加賀市ノ瀬、白山

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